2022.03.15
日本人に多い「サンドイッチ、腸を汚す食べ方」4NG|ジャムは?フルーツは?「話題の腸活法」を解説
色とりどりのサンドイッチですが、アダムスキー式腸活メソッドでは組み合わせNGの具材があるようです(写真:ぱぱ〜ん/PIXTA)
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世界的に著名な自然療法士でオステオパシストのフランク・ラポルト=アダムスキー氏。1992年に発表された「アダムスキー式腸活メソッド」は、Google.itの食事法(ダイエット)部門(2017年)で「最も検索されたキーワードのベスト3」に選出されるほど、本国イタリアのみならず、ドイツ、フランス、スペイン、ポルトガル、ベルギー、トルコなど、世界中で話題になっている。
日テレ系列「世界一受けたい授業」(2021年5月22日放映)でも紹介され、「アダムスキー式腸活メソッド」をすべて解説した『腸がすべて:世界中で話題!アダムスキー式「最高の腸活」メソッド』は、日本でも9万部を超えるベストセラーになっており、大きな反響を呼んでいる。
訳者の森敦子氏が本書の翻訳を通して感じたのは、「食べ物は『何を食べるか』ではなく、『何と組み合わせて食べるか』が大事」ということ。
では、アダムスキー氏の提唱する「最高の腸を手に入れるための組み合わせ」はどうやって食卓に取り入れればいいのだろうか? 今回は、本書の翻訳を手掛けた森氏が「腸を汚すサンドイッチの組み合わせ」について解説する。
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サンドイッチは手軽でおいしいけど…
暖かい日が増え、少しずつ春の行楽ムードが高まってきました。
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屋外で食事をするときには、「サンドイッチ」を用意するという方も多いと思います。手作りして好きな具を挟むのも楽しいですし、スーパーやコンビニでささっと調達するのも便利でいいですよね。
今、世界中で話題となっている「アダムスキー式腸活法」では、そんな「サンドイッチ」にも、腸の汚れの原因になりかねない組み合わせがあると考えられています。
環境の変化が多く、何かと体調を崩しがちな春ですが、じつは「腸」は、「消化吸収」や「排せつ」だけでなく、「人体最大の免疫システム」も司っているといわれています。そのため、アダムスキー式腸活法を提案するアダムスキー博士は、「消化管を清潔に保ち正常に働かせることは、あらゆる病気を防ぐために欠かせない条件」なのだと話しています。
私たちの「腸の汚れ」の原因となる組み合わせには、どんなものがあるのでしょうか? 今回は、アダムスキー式腸活法に則った「日本人にも多いサンドイッチの食べ方、意外なNGの組み合わせ」を4つ紹介します。
そもそも「アダムスキー式腸活法」というのは、食品を、腸を通過するのが「速い食品(ファスト)」と「遅い食品(スロー)」に分け、この2種類を同時に摂取しないことで「腸のつまりを防ぐ」腸活法です。
このメソッドに従うと、サンドイッチに使う「パン」の原料「小麦粉」は、「スローの食品」です。このほかに、「ハム」や「卵」、「ツナ」といった動物性たんぱく質や、「レタス」などほとんどの野菜は「スロー」です。
一方で、「ファストの食品」には、「果物」や「ヨーグルト」、「はちみつ」、「唐辛子」、「トマト」や「パプリカ」といった一部の野菜が含まれます。
したがって、「サンドイッチ」を選ぶときには、こうした「ファストの食品」との組み合わせを避けたほうがいいと、「アダムスキー式腸活法」では考えられているのです。
それでは、「サンドイッチ」のよくあるNG例にはどんなものがあるのか、具体的に見ていきましょう。
「パン(スローの食品)」にNGの組み合わせは?
【×NG例1】フルーツサンド(小麦粉×果物)
フルーツサンド(写真:kaka/PIXTA)
見た目も華やかなフルーツサンドですが、アダムスキー式腸活法では、「フルーツ」は「ファストの食品」と考えられています。そのため、「パンの小麦粉」と「フルーツ」を組み合わせる「フルーツサンド」はNGとなってしまいます。
フルーツは、「ヨーグルト」や「はちみつ」、「メープルシロップ」といった「ファストの食品」、もしくは、「チョコレート」や「牛乳」といった「ニュートラルの食品(ファストともスローとも組み合わせられる第3のカテゴリー)」と組み合わせて食べるのがおすすめです。
また、アダムスキー式腸活法では、基本的に「フルーツは加工をしていても『ファストの食品』のまま」と考えられています。そのため、「ジャム」や「ドライフルーツ」も「ファストの食品」です。
【×NG例2】ジャムサンド(小麦粉×フルーツジャム)
ブルーベリージャムのサンドイッチ(写真:オクケン/PIXTA)
そのため、「小麦粉(スロー)」と「フルーツ(ファスト)」を組み合わせることになる「フルーツジャムのサンドイッチ」も、残念ながらアダムスキー式腸活法ではNGとなります。
このほか、「はちみつ」や「メープルシロップ」も「ファストの食品」ですので、「パン」との組み合わせは避けたほうがよいとアダムスキー博士は話しています。
「ジャム」や「はちみつ」は、「ヨーグルト(ファストの食品)」にかけて食べるのがおすすめです。
甘いサンドイッチが食べたいときには、「ピーナッツバター」や、「あんバター」、「チョコレートスプレッド」と組み合わせるといいですね。
トマトそのものはおすすめだけど…
【×NG例3】BLTサンド(小麦粉・ベーコン・レタス×トマト)
BLTサンド(写真:nobu/PIXTA)
「アダムスキー式腸活法」では、「野菜」は基本的に「スローの食品」なのですが、「トマト」「パプリカ」「かぼちゃ」といったごく一部の野菜は「ファストの食品」に分類されます。そのため、「BLTサンド(ベーコン、レタス、トマトのサンドイッチ)」のような、「トマト」を使ったサンドイッチもNGとなります。
トマト自体は「アダムスキー式腸活法おすすめスーパーフード10」にも含まれるほど体によい食品なのですが、「サンドイッチ」を食べるときには、「小麦粉」と組み合わせることになるので避けましょう。
「アダムスキー式腸活法」では、「トマト」が「ファストの食品」に分類されるため、トマトを原料とした「ケチャップ」も、小麦粉で作られた「パン」と組み合わせるのはNGとなってしまいます。
【×NG例4】ホットドッグ(小麦粉・ソーセージ×ケチャップ)
ホットドッグ(写真:マハロ/PIXTA)
そのため、「サンドイッチ」や「ホットドッグ」に「ケチャップ」を使うのは避けたほうがいい、とアダムスキー博士は話しています。
「ホットドッグ」に入っている「ソーセージ」は、「スローの食品」ですので、パンと組み合わせてOKです。また、「マスタード」や「オニオンソース」は、「ニュートラル」ですので、こちらも大丈夫です。
「ピクルス」は基本的に「スロー」ですが、「パプリカ」や「唐辛子」は「ファストの食品」ですので、これらが入っているピクルスは避けましょう。
普段の食生活から、「腸のケア」をしよう!
とはいえ、食事を手配してもらったときや、ほかに選択肢がなかったときなど、「腸によい組み合わせ」を選べないこともあるかと思います。
アダムスキー博士は、「エキストラバージンオリーブオイルを一口すすって先手を打つと、悪い組み合わせがもたらすダメージをあらかじめ緩和しておくことができる」と話しています。「高品質の植物性オイルを、非加熱で多めに摂取すると、たまった汚れを滑らせる手段となるのだそうです。
もし「事前」に飲めないときは、「事後」でもよいし、オイルを飲むことに抵抗があれば付け合わせのサラダやスープにかけてもよいそうなので、挑戦しやすい「裏技」だと思います。サラダをドレッシングではなく新鮮なオリーブオイルと塩でシンプルに仕上げたり、スープの香りづけにオリーブオイルをひとまわしするのは、味の面でもおすすめです。
また、アダムスキー博士は、オイルだけでなく「フルーツ」、とくに「かんきつ類」にも「消化管にこびりついた汚れを溶かす『パイプ洗浄剤』の効果」があると話しています。スローの食事から時間を空けて「みかん」や「オレンジ」といったかんきつ類をたっぷりと食べるのもいいと思います。
皆さんも、普段の食生活から、「腸のケア」をはじめてみませんか?
(医学監修:澤田幸男/医学博士、澤田肝臓・消化器内科クリニック院長)
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提供元:日本人に多い「サンドイッチ、腸を汚す食べ方」4NG|東洋経済オンライン