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2021.09.23

意外!腸を汚す「みそ汁」の食べ方、残念すぎる4NG|腸にいい「みそ汁」でも、それでは効果が激減


「腸にいいはずの『みそ汁』の、もったいない食べ方」について解説します(写真:shizuku/PIXTA)

「腸にいいはずの『みそ汁』の、もったいない食べ方」について解説します(写真:shizuku/PIXTA)

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世界的に著名な自然療法士でオステオパシストのフランク・ラポルト=アダムスキー氏。1992年に発表された「アダムスキー式腸活メソッド」は、Google.itの食事法(ダイエット)部門(2017年)で「最も検索されたキーワードのベスト3」に選出されるほど、本国イタリアのみならず、ドイツ、フランス、スペイン、ポルトガル、ベルギー、トルコなど、世界中で話題になっている。

日テレ系列「世界一受けたい授業」(5月22日放映)でも紹介され、「アダムスキー式腸活メソッド」をすべて解説した『腸がすべて:世界中で話題! アダムスキー式「最高の腸活」メソッド』は、日本でも9万部を超えるベストセラーになっており、大きな反響を呼んでいる。

訳者の森敦子氏が本書の翻訳を通して感じたのは、「食べ物は『何を食べるか』ではなく、『何と組み合わせて食べるか』が大事」ということ。

では、アダムスキー氏の提唱する「最高の腸を手に入れるための組み合わせ」はどうやって食卓に取り入れればいいのだろうか? 今回は、本書の翻訳を手掛けた森氏が「腸にいいはずの『みそ汁』の、もったいない食べ方」について解説する。

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腸にいい「みそ汁」も「食べ方」に注意が必要

今、イタリアをはじめ、世界中で話題の「アダムスキー式腸活法」では、意外なことに、日本の発酵食品「みそ」がおすすめ食材として挙げられています。

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腸の健康を保つためには「発酵食品」を食べて腸内の善玉菌を活性化することが大切ですが、なかでもみそには「乳酸菌」「麹菌」「酵母菌」といった腸を整える3種類の「善玉菌」が含まれているといわれています。

しかも、「みそ汁」にすれば、こうした「善玉菌」のエサとなる「食物繊維」が豊富に摂取できます。私たちが普段食べているみそ汁は、実は腸にとってメリットがたくさんある料理なんですね。

ところが、「アダムスキー式腸活法」では、そんなみそ汁も「食べ方次第」では腸活効果が薄くなると考えられています。

本来なら腸にいいはずのみそ汁が、ちょっと「組み合わせ」を間違えただけで腸を詰まらせる一因になってしまったら、非常にもったいないですよね。では、その「もったいない食べ方」とは何なのか。

今回は、私たちが知らずにやってしまいがちな「意外な4大NG」について解説します。

大切なのは「アダムスキー式腸活法」の基本、「食べ物の組み合わせ」です。

「みそ汁」は消化管をゆっくり通過する「スローの食品」

そもそも「アダムスキー式腸活法」というのは、食品を「下りてくるのが速い食品(ファスト)」と「下りてくるのが遅い食品(スロー)」に分け、この2種類を同時に摂取しないことで「腸の詰まりを防ぐ」腸活法です。

みそは「消化管をゆっくり通過する『スローの食品』」です。ほかに「肉」や「魚」「米」、多くの「野菜」といった食材がこのカテゴリーに含まれます。

一方で、「通過の速い『ファストの食品』」には、「トマト」や「パプリカ」といった一部の野菜、「果物」全般、「ヨーグルト」や「はちみつ」が含まれます。

したがって、「みそ汁(スロー)」を食べるときには、次のような「ファストの食材」との組み合わせを避ける必要があると「アダムスキー腸活法」では考えます。

【組み合わせNG(1)】みそ汁に「カボチャ」を入れる

カボチャのみそ汁(写真:shizuku/PIXTA)

カボチャのみそ汁(写真:shizuku/PIXTA)

みそ汁に入れがちな「ファストの食品の具材」、その代表的なものは「カボチャ」です。

ほかには「トマト」「パプリカ」「ピーマン」「ししとう」などもファストの野菜なのですが、みそ汁に入れることはあまりないので、具を選ぶときに気にする必要はないと思います。

ほかの野菜は、ほとんどが「スローの食品」もしくは「ニュートラル(ファストともスローとも組み合わせられる食品)」ですので、安心してみそ汁の具にして構いません。

ちなみに、だしとなる「昆布」「かつお節」「煮干し」も、「スローの食品」です。また、定番の具の「豆腐」「お麩」「油揚げ」「あさりなどの魚介」や、豚汁に入れる「肉」「こんにゃく」も「スローの食品」なので、みそ汁に入れてOKです。

「ファストの食品」には「唐辛子」も含まれます。唐辛子は具として意識せずに料理に使ってしまうので、注意が必要な食材です。

「みそ(スロー)×唐辛子(ファスト)」に要注意

【組み合わせNG(2)】みそ汁に「七味」や「一味」をかける

豚汁に七味(写真:kuro3/PIXTA)

豚汁に七味(写真:kuro3/PIXTA)

みそ汁や豚汁に「七味」や「一味」をかけることがありますが、実は「七味」や「一味」に入っている「唐辛子」は「ファストの食品」ですので、アダムスキー式腸活法では、「みそ」との組み合わせはNGだと考えます。

みそ汁に「辛み」が欲しいときには、「しょうが(ニュートラル)」がおすすめです。しょうがには消化を促進し、免疫力を上げる効果があるといわれています。

薄切りにしてほかの具と一緒に煮込んだり、せん切りにして仕上げにのせたりすると、腸を詰まらせずに刺激をプラスすることができます。

【組み合わせNG(3)】「ピリ辛のおかず」を一緒に食べる

豚キムチ定食(写真:nori1125/PIXTA)

豚キムチ定食(写真:nori1125/PIXTA)

みそ汁に具として入れるのでなく、「おかず」に唐辛子を入れた場合でも、同時に食べると「みそ(スロー)」と「唐辛子(ファスト)」がお腹の中で混ざってしまいます。

せっかく腸にいいはずのみそ汁が、一緒に食べる「おかずの間違った選び方」でNGになってしまうのはもったいないですよね。

「豚キムチ炒め」「麻婆豆腐」「ピリ辛の野菜炒め」など、「定食の定番」のような「ピリ辛」のおかずがたくさんありますが、みそ汁と一緒に「唐辛子を使ったおかず」を食べることは避けましょう。

最後の組み合わせNGの食材は「梅干し」です。

【組み合わせNG(4)】一緒に「梅干し」を食べる

なめこ汁と梅干しご飯(写真:gontabunta/PIXTA)

なめこ汁と梅干しご飯(写真:gontabunta/PIXTA)

「ファストの食品」には「果物」も含まれます。果物ならみそ汁に入れることもないので一見関係ないような気がしますが、実は「梅干し」の材料である「梅」は果物の仲間。「スローの食品」である「みそ」との組み合わせは、「アダムスキー式腸活法」ではNGと考えられているのです。

「海苔」「なめたけ」「しらす」「納豆」といったご飯のおともなら「スロー」なので、一緒に食べてもOKです。

「腸を詰まらせない」みそ汁の食べ方を学ぼう

便秘や下痢といったお腹のトラブルを解消するだけでなく、頭痛や肌荒れ、腰痛の改善や、自律神経の調整、免疫力アップといった意外な効果も期待できるといわれている「腸活」。

冒頭でも述べたように、本来なら腸にいいはずのみそ汁が、「食材の組み合わせ」を間違えることで、「腸の汚れ」につながる一因になってしまったら、それは非常に残念で、もったいないですよね。

「アダムスキー式腸活法」では、「どんなに体にいい食事も、消化管での滞在時間が長くなると、腐敗して腸の汚れの原因になりかねない」と考えられています。

「消化管を通過するスピード」で食品を分け、スピードの異なる2種類の食べ物を同時に食べないように工夫すると、食べ物が消化管の中にとどまる時間を短くすることができるのです。

みなさんも「アダムスキー式腸活法」を学び、「体にいい食事」が気持ちよく消化管を通れるように「組み合わせ」に注意してみてくださいね。

(医学監修:澤田幸男/医学博士、澤田肝臓・消化器内科クリニック院長)

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