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2021.07.21

「言いづらいこと」を上手に伝える3つのポイント|ストレスをためない「伝えるテク」を身に付ける


「言いづらい」ことを上手に伝えるためのテクニックとは? (写真:yonshan/PIXTA)

「言いづらい」ことを上手に伝えるためのテクニックとは? (写真:yonshan/PIXTA)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャ®」の大野萌子です。

日常のやり取りにおいて、「それは違うのでは?」と思っても、相手に遠慮して自分の意見を言えなかった、関係性が悪くなるのではと我慢した、ということはないでしょうか。実は、意見を言わないほうが、人間関係が悪くなることがあります。それは、本当の意味でわかり合えていないからです。

伝えないということは、相手は、その気持ちに気づかないということでもあり、もし、何か居心地が悪いなという状況にあっても、変わることはありません。また、言いたいことをのみ込んでいるので、ストレスもたまります。状況も変わらず、相手も察してくれず、自分は我慢を強いられる。さらにモヤモヤが増していきます。そんな状況を打破するための伝え方について、お伝えしたいと思います。

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そもそも「言いづらい」と思う理由は、人間関係が悪くなってしまうかも、という不安があるからではないでしょうか。しかし、自分の意見を伝えなければ、相手にわかってもらえません。さらには、これくらいのこと気づいてくれてもいいのに、少しは私を気遣ってよ、という「察してくれてもいいのに」という気持ちも合わさって、必要以上に傷つき、「どうせわかってもらえないのだから、言うだけ無駄」と諦めて、「言わない」ことを繰り返してしまう。

これが伝えるのが苦手な人が陥りやすい「負のスパイラル」です。残念ながら、言葉で伝えないと、基本的に相手は理解してくれません。それに相手に察してもらえずに腹を立てて不機嫌になったりするのは、ある意味暴力です。言葉で意思を伝えるのは勇気がいることではありますが、伝えることで初めて状況が変化することも多々あります。

上手に伝えるための3つのポイント

(1)事実を伝える

伝えたい「事実」を明確に話すことが大切です。自分の感情や周りの人の意見などを交えて話してしまうと、相手も感情的に受け止めてしまい、素直に聞き入れにくくなります。感情論から入ると「言い訳やわがまま」に聞こえ、事実関係から入ると「説明」として認識されやすいです。

(2)シンプルに伝える

物事をシンプルに簡潔に話すことで、伝えたい内容がクリアに伝わります。余計な言い訳を加えたり、回りくどい表現をすると、何を伝えたいのかよくわからなくなるので逆効果です。率直に伝えることが、失礼だとか、相手を傷つけてしまうのではないかなど、遠慮する傾向があると陥りがちですので、注意しましょう。

(3)穏やかに伝える

相手を責めたり、もめたりすることが目的ではないとはっきり示すためにも、穏やかな雰囲気が大切です。責めるような表情や口調では、言われているほうも感情的になり、言いたいことが伝わらないどころか、人間関係に角が立ちます。

例えば、段取りが悪く仕事が遅い後輩。周りがとても迷惑していることを伝えたいけれど、悪く受け止められて気分を害されたら、後の仕事や関係性に響きそうで怖くて言えない場合を挙げてみます。

「いつもそうだよね」「なんで早くできないの?」と責めたり、「もう少し、効率を上げるべき」と圧力をかけたり、「のんびり屋さんなんだね~」と遠回しに言ったところで、解決には結びつきません。

「締め切りに遅れることが多く、その後の作業で、みんなが残業になって困ってる。期限に間に合うよう効率的な方法を話し合いたい。改善のために○○してみようと思うけど、あなたの意見を聞かせて」と伝えれば、「何に対して困っているか」「どうしてほしいか」「それについての改善策」までを話し合えるきっかけづくりになると思います。

まずは「何にモヤモヤしているのか」を明確にする

とかく日本人は、人に迷惑をかけてはいけないという「他者優先」の文化で育ち、言いたいことを言うのは「わがまま」と考えがちです。しかし、自己主張とわがままは別のものです。人は言葉で言わなければ、理解できません。穏やかにわかりやすく伝えることができれば、ストレートに言葉にしても、相手から嫌われたり、人間関係が壊れることを心配する必要はありません。逆にはっきり伝えたほうが、お互いが理解し合えて、関係がよくなるケースが多いのではないでしょうか。

伝えるのが苦手な人は、我慢をしてしまうせいで、どんどんストレスをため込んでしまいます。まずは、自分が何にモヤモヤしているのかを明確にしましょう。それが明確になると、相手に「伝えるべき事実」がはっきりしてくると思います。

また、違和感が小さなうちに話すことも大切です。カレーに例えるなら、こちらも言いやすく、相手も聞き入れやすい「甘口」のうちに伝えること。辛口になるほど、言いたいことが膨らみ、言いづらくなります。

伝え方上手になるには、普段から自分の考えを身近な人に言葉で伝える習慣を持つことをおすすめします。言葉にする機会をたくさん持つことで、伝える力が自然と上達します。「伝えるテク」がアップすれば、今よりもっとわかり合うことができ、ストレスの少ない人間関係を築くことができると思います。

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提供元:「言いづらいこと」を上手に伝える3つのポイント|東洋経済オンライン

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