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2020.03.18

春分(しゅんぶん)/街も華やぐ季節、穏やかな気分で過ごして


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怒りの感情が表れるとき

春分は3月21日~4月4日の時期で、あたたかくて春らしさを感じる機会が増えるとともに、昼と夜の長さが同じになることから、活動量も増加していきます。桜が咲き始め、農作業も開始される時期で、街の景色も華やいできます。活動的な季節なだけに、気分がすぐれない人にはつらい時期。心を整え、穏やかな気分で過ごすことが大切です。

いろいろなものが動き出すときは、思い通りにいかないことも出てきます。そのため、この時期には自分や他人に対して怒りの感情が強く表れます。「怒り」には強いエネルギーがあることから、怒りの気分が強いとたくさんのエネルギーが消耗され、心身ともに疲れてしまいます。そして最終的には、「怒り」の感情がなくなり、「あきらめ」や「感情がわいてこない」状態になり、心が不安定になってきます。心を安定させるためにも、この時期には心のマネージメントが必要です。

立春の回で紹介した、呼吸をしながらからだのパーツを順に意識していくボディスキャンは、心を落ち着かせるひとつの方法です。

立春の回 ※外部サイトに遷移します

ボディスキャン ※外部サイトに遷移します

百会(ひゃくえ)のツボでストレス対策

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春分を乗りきるには、「百会(ひゃくえ)」のツボ押しも有効です。百会は、頭のてっぺんにあり、両耳の先端を結ぶ線と、鼻から後頭部へ結ぶラインの中間に位置しています。頭のてっぺんは、ストレスなどで気が高ぶると、ツボの周囲が柔らかくなり、浮腫(むくみ)のようにべこべこした状態になってしまいます。百会のツボを5〜10秒程度、ここちよい程度に圧迫して、リラックスしましょう。

春本番、周囲の変化に気分や体力がついていけないと、自分だけが変化できていないという焦りにつながります。疲れがたまり、最終的には感情にも影響が表れてきます。この時期は、心とからだを整えて乗り切りましょう。

なお、東洋医学では「心身一如(しんしんいちにょ)」というように、からだと心は一体化していると考えています。からだが変わらない場合は心を、心が変わらない場合はからだをコントロールすることも大切です。

伊藤和憲(いとうかずのり)

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鍼灸師・明治国際医療大学教授・鍼灸学部長・鍼灸臨床部長
1972年生まれ。鍼灸学博士。全日本鍼灸学会理事。明治国際医療大学鍼灸学部教授。明治国際医療大学大学院鍼灸学研究科教授、同大学大学院研究科長。2012年~2014年、厚生労働省科学研究費助成事業 地域医療基盤開発推進事業「慢性疼痛患者に対する統合医療的セルフケアプログラムの構築」, 2014年~2015年同研究助成事業「鍼灸における慢性疼痛患者の治療方針ならびに医師との連携に関するガイドライン」の研究班班長を務める。また、2016年より過疎化対策の一環として京都府南丹市にて養生の体験教室「MIYAMA 森の湯治場」、さらには奈良県宇陀郡曽爾村の美人プロジェクトを監修。明治国際医療大学附属鍼灸センター長を務め、「はり・きゅう」の治療に当たるとともに、慢性痛患者のためにセルフケアを指導している。

https://www.yojyo1192.com/ ※外部サイトに遷移します

文/伊藤和憲(鍼灸師・明治国際医療大学教授)
イラスト/中根ゆたか

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提供元:春分(しゅんぶん)/街も華やぐ季節、穏やかな気分で過ごして|ワコール ボディブック

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