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2019.11.15

【特集/目覚めよ体幹!】コアを活性化させる「能」の秘密


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----ゆるめることができたら、深層筋を活性化させていきましょう。「ゆるめる」=「リセットする」ことで、効率的に活性化できると安田先生はいいます。

足をブラブラさせて大腰筋を活性化

いくつかあるコアの筋肉の中で、活性化させるべきなのは大腰筋です。でも、先にお話した通り意識しにくい。だから、大腰筋を活性化する動きとして紹介されることの多い踏み台昇降や階段の登り降りなどは、大腰筋が使えていない人や意識できない人が行うと、太ももの筋肉だけが鍛えられてしまうのです。そこでおすすめなのが、足をぶらぶらさせるだけの動きです。

大腰筋 ※外部サイトに遷移します

先にお話した通り ※外部サイトに遷移します

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【1】10センチ程度の台の上に片脚を乗せ、手を壁につけてからだをまっすぐに安定させる(正面から見たときに、骨盤の位置が左右水平になるよう意識)。
【2】台に乗っていないほうの脚を、股関節からゆっくり前後に振る。ひざの力は抜き、大腰筋が伸びていくことをイメージしながら、1分間に30往復するくらいのテンポで行う。反対側の脚も同様に。

片方の脚を振り終わったら、少し歩いてみてください。正しくできていれば、振ったほうの脚が前に出やすくなったり、脚が長くなったように感じるはずです。

疲れにくいからだにはすり足が効果的

両脚をブラブラさせた後、すり足で歩くと大腰筋はさらに活性化します。ひざを軽く曲げた姿勢から支える脚にやや重心をかけ、脚の指で床をしっかりつかむ。そして反対側の脚で床を擦るように一歩前に出す。股関節を意識して、大腰筋をわずかに収縮させるのがポイント。前に出したとき、上がっていたつま先を下ろし、床をつかんだら反対側の脚を一歩出す。この繰り返しになりますが、うまくできない人は太ももにタオルを挟んでみましょう。内転筋が活性化して、すり足がやりやすくなります。まずは室内で1日10分。できるようになったら外を歩いてみてください。登り坂をすり足で歩くと全く疲れない! とみなさん驚かれます。

股関節 ※外部サイトに遷移します

内転筋 ※外部サイトに遷移します

遠くを指さすとき、腕を前に出しますが、腕を伸ばしたまま上半身ごと後ろにスッと引いてみてください。伸ばす動作と逆の動きをからだですると、所作が美しく見えます。ちょっとした動きにも気をつかえると、女性らしさがさらにアップしますよ。

----痩せたり髪型を変えたりしなくても、姿勢がよくなるだけで全く違う人に見えたりするものです。姿勢を整えるという美しさの基本ができていないのに、他をキレイにしても効果は半減。コアを活性化することが、美の最短ルートのようです。

安田登

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下掛宝生流能楽師、全米Rolf institute公認ロルファー。国内外で多くの舞台をつとめるかたわら、学校やカルチャーセンターなどで能のワークショップを行う。主な著書に『疲れない体をつくる「和」の身体作法』(祥伝社黄金文庫)、『身体能力を高める「和の所作」』(ちくま文庫)などがある。

http://www.watowa.net ※外部サイトに遷移します

先生/安田登(下掛宝生流能楽師、全米Rolf institute公認ロルファー)
取材・文/山崎潤子(ライター)
イラスト/はまだなぎさ

※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の判断と責任において行なってください。

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提供元:コアを活性化させる「能」の秘密|ワコール ボディブック

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