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2019.11.25

見逃さないで、お口の変化。「オーラルフレイル」と「口腔機能低下症」


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老化のサインはお口に現れる

「オーラルフレイル」「口腔機能低下症」という2つの言葉を聞いたことがありますか?

「オーラルフレイル」については、以前こちらの記事でご紹介したのでご存知の方もいると思いますが、「食事のときに食べこぼすようになる」「むせることが増える」「滑舌が悪くなる」などの小さな変化として現れるお口の機能低下のこと。加齢によって歯やお口の機能が低下し始めた兆しを意味します。

「オーラルフレイル」は、お口の機能低下についてわかりやすく示し、多くの人に関心を持ってもらうためのキャッチフレーズのようなもの。ですから、疾患名ではありません。

口腔機能低下症とは?

一方の「口腔機能低下症」は、加齢によって口腔内の感覚・咀嚼・嚥下・唾液分泌などの機能が低下する症状を、医師が診断する疾患名です。2018年の診療報酬改定で保険適用の治療対象になり、新聞などで取り上げられていたので、目にしたことがある人もいるかもしれません。

口腔機能低下症の診断には、歯科医による検査が必要です。検査するのは、【1】口腔衛生状態不良、【2】口腔乾燥、【3】咬合力低下(こうごうりょくていか)、【4】舌・口唇運動機能低下(した・こうしんうんどうきのうていか)、【5】低舌圧(ていぜつあつ)、【6】咀嚼機能低下、【7】嚥下機能低下(えんげきのうていか)の7つの症状。3項目以上該当する場合に、「口腔機能低下症」と診断されます。

診断を受けると、口腔機能のさらなる悪化を防ぎ、口腔機能を維持・回復するために、医師による生活指導や栄養指導、歯科疾患の治療などが行われます。

放置すると寝たきりに!?

「オーラルフレイル」や「口腔機能低下症」は、適切な対応をすればまだ回復の余地がある段階です。逆に、そのまま放置していると、徐々に食べられる食品が限られて低栄養となり、全身の健康にも影響を及ぼします。そうして、さらに深刻な「口腔機能障害」へと進行する可能性も。また、寝たきりや要介護のリスクも高めてしまいます。

参考:「口腔機能低下症」概念図(日本歯科医学会)

参考:「口腔機能低下症」概念図(日本歯科医学会)

噛めるお口でいつまでも健康に

「オーラルフレイル」や「口腔機能低下症」を予防して、いつまでも健康に過ごすために、まずは適切なオーラルケアでお口を清潔に保つとともに、お口と舌の簡単なトレーニングを始めてみましょう。

それでもお口の機能低下に不安を感じるという人や、ご両親やパートナーにお口の機能低下の症状が見られた場合は、かかりつけの歯科医院に相談して「口腔機能低下症」の検査を受けてみてはいかがでしょうか。

記事提供:クラブサンスター

クラブサンスターは、株式会社サンスターが運営するお口とカラダの健康に関する情報サイトです。

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提供元:見逃さないで、お口の変化。「オーラルフレイル」と「口腔機能低下症」|クラブサンスター

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