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2019.04.25

低GI値、アンチエイジング...「地中海食」と「和食」の共通点


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「地中海食」ってみなさんご存知ですか?
地中海食というのは、その名のとおり、地中海沿岸部で食べられている食事。
ざっくり言うと「野菜・豆類・果物・シリアルを多く摂取し、オリーブオイルからn-3系不飽和脂肪酸を摂取し、魚介類を多く、乳製品・獣肉や家禽類は少なめに、食事中に適量の赤ワインを摂取する食事」とされています。

血糖値の上昇度合いを表すGI値がパンやごはんよりも低いことで、低インスリンダイエットになるなどと話題になった食事です。

しかしこの地中海食、ダイエットという観点ではなく、心血管障害(心筋梗塞など)を予防する食事としてさまざまな研究がなされていて、「地中海食、特にエクストラバージンオイルとナッツを摂取する群において心血管障害のリスクが約30%も低くなる」ことが明らかになっているそうです。
心血管障害を予防するということは、血管を若くしなやかに保つということ。これは、アンチエイジングにもつながることですから、ぜひぜひ、私たちの生活に取り入れていきたい食事ではないでしょうか!

地中海食に特徴的な食品は下記のとおり
・ナッツ
・オリーブオイル
・果物
・野菜
・豆
・穀物
・魚介類
・ワイン(適度なアルコール)

こうしてみると、和食の食材とよく似ています。魚や豆類、野菜をとるあたりは、本当に和食とそっくり! 実際に、日本でいう魚の南蛮漬けによく似た料理が、ヨーロッパではエスカベッシュという名前で存在します。使う油をオリーブオイルにしたり、おやつは、クッキーなどバターが多いものではなく、ナッツ類にしたりすれば、ほぼ同じような食事ができそうですね!
そう考えると、日本人には取り入れやすい食事ではないでしょうか?

日本人に生活習慣病が増えたのは、摂取エネルギー量が増えたわけでも、糖質が増えたわけでもありません。脂肪の摂取量が増えているからだといわれています。中でも食事が欧米化され、肉やバターなどの飽和脂肪酸が増えたからではないかと言われています。やはり、油は油でも、どんな油をとるかはとても大事なことですね!

食べ物にはそれぞれ適量というものが決まっていて、いくらでも食べてよいという食材はあまりないように思います。
その中で自分に合うように、どう食べていくのか、生きている間の永遠の課題といえそうです。

文/おくだじゅんこ(管理栄養士)

広島生まれ。国立病院勤務の後、8年間にわたり株式会社ワコールに勤務。陸上選手から社員まで幅広く健康管理に携わる。2012年に再び地元広島へ戻り診療所の栄養士に。
自身が根っから食いしん坊☆自分自身の栄養管理に日々奮闘中!

イラスト/いしわたりきわこ

東京生まれ。テキスタイルデザイナーを経て、コピーライター、ライター、イラストレーターに。渾身の著書「駅弁の旅」、「ぜいたくはひとりごはん」共著に「東京ナチュラルスイーツ」、「おいしいごはんの店~自然派レストラン全国ガイド」などがある。

※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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提供元:低GI値、アンチエイジング...「地中海食」と「和食」の共通点|ワコール ボディブック

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