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2019.04.04

【特集/年齢に負けない髪に】 からだの中からヘアケアする方法


----加齢による髪の変化の中でも、悩みが深刻なのが白髪と薄毛です。「今はまだ気にならなくても、10年前と体重は同じなのに、シルエットが変わってくるからだの変化と一緒。個人差が大きいという特徴がありますが、髪も加齢による変化を実感するときは必ずきます」と話す浜中先生に、今すぐ実践したい予防法を伺いました。

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優先したいのは髪の量をキープするケア

髪の毛は、本来色がありません。毛母細胞にあるメラノサイトという細胞の中でつくられるメラニン色素が髪に入り込んで、黒くなるのです。なぜ白髪になるのかは、まだ明確になっていない部分もあるのですが、遺伝や加齢によってメラニン色素の数が減り、色素をつくれなくなることで白髪になることは明らかになっています。遺伝的要因が大きいと言えますが、加齢や紫外線、ストレス過多などの外的要因も、関係していると考えられています。現段階では、一度白くなった髪を黒に戻す治療や特効薬はありません。白髪が目立ち始めると憂鬱になりますが、白髪は染めてしまえば気にならないもの。しかし、毛量は短期間で増やすことは難しいため、薄毛にならないよう今から予防ケアすることをおすすめします。

男性にもっとも多くみられる「男性型脱毛症(AGA)」は男性ホルモンとの関係が深く、関与する遺伝子が既に特定されています。そのため治療法も確立されているのですが、女性の薄毛・抜け毛の場合、原因をひとつに絞り込めないのが特徴です。前回お話しした通り、加齢による血流量と女性ホルモンの分泌量の低下によるヘアサイクルの乱れは共通の背景としてあげられますが、女性には妊娠・出産、更年期、閉経といった女性ホルモンの変動が多くあります。また、生理不順や無月経を放置していたり、過度なダイエットによる栄養バランスの乱れ、社会に出て活躍する場が増えたぶん、ストレスフルな日々を送っていることなど、生活習慣も大きく影響します。

特別なケアは必要なし。 バランスのいい食事と質のいい睡眠を心がけて

原因は人それぞれ違いますが、予防の第一歩は健康な生活を送ること。これに尽きます。髪はケラチンというたんぱく質でできているので、良質なたんぱく質は欠かせません。さらに、たんぱく質の吸収をサポートするビタミンB群やミネラル、髪表面のキューティクルを健康にしてパサつきを抑えるコラーゲン、加齢を遅らせる抗酸化成分のビタミンC、E、リコピン、アントシアニン、イソフラボン......というように、さまざまな栄養素をバランスよくとることが大切です。そして、生理不順や無月経を改善し、睡眠をしっかりとる。外側からのケアに意識が向きがちですが、からだの中からケアすることが何より大事なのです。「これだけ?」とおっしゃる方がいますが、まずはこれから行ってください。仕事に家事に子育てにと忙しい女性たちは、これを実践するだけで大変なはずですから。

シャンプーは、「万人にいい」というものは残念ながら存在しないので、髪質や毛量、長さ、自身の頭皮の状態をみたうえで、合ったものを使うことが大事です。合わないと、頭皮にかゆみが出るだけでなく、ベタつく、乾燥しすぎるといったトラブルが出てきます。頭皮マッサージは、抜け毛が減るなどの効果はありませんが、リラクゼーション効果などプラスの面があるのであれば、習慣にしてもいいと思います。ただし、濡れた髪はダメージを受けやすいので、乾いた状態で行いましょう。育毛剤も効果には限界があります。半年くらい続けてみて変化を感じられないなら、専門クリニックで相談してみてください。

----お肌の曲がり角ならぬ、髪の曲がり角を実感するのが、白髪とボリュームダウン。白髪は染めて目立たなくするだけでなく、白髪を生かしたカラーにしたり、ゆくゆくは今注目を集めているグレーヘアにするなど、年代にあった楽しみ方がありますが、髪のボリューム問題はすぐに解決できないため、早めのヘアケアが大事だと痛感しました。生活習慣を見直して、加齢による変化を最小限に抑えたいものですね。

浜中聡子

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ウィメンズヘルスクリニック東京 院長。医学博士。国際アンチエイジング医学会(WOSAAM)専門医、米国抗加齢医学会(A4M)専門医、日本抗加齢医学会専門医。『髪をあきらめない人は3つの生活習慣をもっている』(学研プラス)、『女性のための頭皮外来』(扶桑社)など著書多数。

先生/浜中聡子(ウィメンズヘルスクリニック東京 院長)
取材・文/山崎潤子
イラスト/はまだなぎさ

※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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提供元:【特集/年齢に負けない髪に】 からだの中からヘアケアする方法|ワコール ボディブック

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