2018.12.30
婦人科医・松村圭子さんのホルモンを味方につける10の秘訣<後編>
ストレスを抱えやすい現代女性の生活スタイルはホルモンバランスを乱しがち。それを自覚し、毎日の生活を改めることがホルモン美人への近道です。後編では、ホルモンを味方につけてきれいになる、さらなる秘訣をお伝えします。
Secret6 美肌は睡眠時につくられます
「眠りの質は本当に大切です。睡眠をいいかげんにしていると、『成長ホルモン』が出にくくなり、老化を促進させる要因に。枕元でスマホやタブレットを使用していませんか? 液晶から出る光を受け、さまざまな情報を取り入れていると、交感神経が高ぶり、そのぶん睡眠の質が低下してしまいます。美肌は寝ているときにつくられます。エステや化粧品に頼らずとも、ただ寝るだけなんて、こんなにいいことはありません。睡眠の質を向上させ、美肌を叶えましょう」
Secret7 夜更かしを習慣にしないこと
「私自身もそうですが、ふだん早寝早起きの生活をしていると、たまに夜更かしすると疲れがどっと出ます。逆に、夜更かしが習慣化されると疲れに鈍感になり、"疲労している状態が普通"になっている人も。徹夜ありきで仕事をせずに、その日のうちに寝ると決めてメリハリをつけることも必要です。ホルモンバランスを整えたいと思うなら、小手先のことではダメ。薬に頼る前に、睡眠を見直すことから始めましょう」
Secret8 からだを冷やさない心がけを!
「戦前の日本人の体温は、平均36.8度くらいの体温だったといわれているのに、現代は35度台など低体温の女性も珍しくありません。体温が下がるとすべての機能が停滞するので、体温を上げるべく、下半身の筋肉を鍛えたり、ちょこちょこ動くことも大切です。通勤時の階段も積極的に利用しましょう。冷たいものを飲むと内臓も一気に冷えるので、なるべく温かいものを飲むようにしたり、シャワーだけで済ませず、湯船につかる習慣をつけるなど、小さな積み重ねを心がけましょう」
Secret9 腸の環境を整えることが大切です。
「腸には免疫細胞の約6割が存在しているともいわれる大切な器官。腸内環境が整っていないと、からだによくないことが連鎖的に起こり、ホルモンバランスにも悪影響を及ぼします。ジャンクフードばかりで悪玉菌のえさになるようなものばかり食べていると、善玉菌が劣勢になり、腸の働きが鈍くなるので要注意。また、四六時中、仕事モードだったり、ストレスを抱えて交感神経が優位になっていると、腸がうまく働きません。リラックスする時間をつくり、副交感神経が優位になって初めて腸が働くので、その点でもオン&オフの切り替えをつくり、自律神経を整えることが、健康美の土台になるのです」
Secret10 心のときめきは一生涯大切です
「ホルモンバランスを整え、健康でいるために必要なことは、ずばり『食事、睡眠、ときめき』です。心のときめきやハリは生きていく上では必要不可欠です。楽しい恋愛をしていれば、副交感神経も働き、自律神経にもいい作用を及ぼしますが、つらい恋愛では悪影響。そして、"ときめき"の対象は異性でなくともよいのです。芸能人に夢中になるのでもいいし、動物に癒されるのもいいと思います。自分の気持ちに素直になり、心からときめく瞬間を大切にして、心身ともに満たされた美しさを手に入れましょう」
松村先生の"ときめき"の対象は愛犬のテルちゃん。心がほっこり癒される瞬間は、副交感神経が優位になるので、仕事でピリピリムードのときにも有効です。"ときめき"を感じることで、女性は美しく輝きます。
松村圭子
婦人科医、成城松村クリニック院長。婦人科専門医として、月経トラブルから更年期障害まで、女性の一生をサポートする診療を行う。西洋医学のほか、漢方やサプリメント、点滴療法による幅広い治療方法で、女性のあらゆる不調をケア。小さな悩みごとでも相談しやすく、姉御肌の頼れる女医として人気。『女性ホルモンがつくる、キレイの秘密』や『女性ホルモンを整えるキレイごはん』など著書も多数。
http://seijo-keikoclub.com/ ※外部サイトに遷移します
語り/松村圭子さん(婦人科医、成城松村クリニック院長)
取材・文/川口夏希(ライター)
撮影/長谷川 梓
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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