2018.08.31
「睡眠改善」に役立つ無料スマホアプリ3選|気になる「いびき」を録音してチェックしよう
快適な目覚めをサポートしてくれる、便利な睡眠関連アプリを紹介(写真:Ushico/PIXTA)
スマートフォン用のアプリには、睡眠関連のアプリがたくさん用意されています。上手に活用することで、自分の睡眠の問題に気づいたり、睡眠の質を高めることで生活の質までも向上できる可能性があります。今回は睡眠に関するアプリに着目してみました。
現在公開されている睡眠関連アプリは、大きく分けて「アラーム(睡眠トラッキング)系」「リラックス(入眠サポート)系」「いびき(録音)対策」の3つに分けられます。その中からiOS版とAndroid版の両方が用意されている無料アプリを1つずつ取り上げ、そのジャンルの特徴や傾向を紹介します。
自分の睡眠を分析して他人と比較できるアプリ
「Sleep Cycle」はアラーム機能、睡眠のトラッキングと分析、いびきの録音ができるアプリです。
活動量計のように自動的に睡眠をトラッキングしてくれるわけではなく、アラームを設定する、もしくは睡眠スタートボタンを押すことで測定が開始されます。マイクまたは加速度センサーで睡眠中の動きを分析し、起床時は眠りが浅くなったタイミングで起こしてくれます。
「Sleep Cycle」では毎朝このようなデータを見られます。睡眠サイクルといびきの発生タイミングも比べられる(筆者撮影)
類似のアプリは多数ありますが、「Sleep Cycle」を取り上げたのは、データの細かさです。
眠りの深さがわかる睡眠サイクルのグラフも提供されますが、「睡眠傾向」は必見。世界の睡眠と自分の快眠度をデータで比較できるだけでなく、天候や気圧、月齢、場所などと快眠度の関係をグラフで見せてくれるのです。データが蓄積すれば、自分のおもしろい傾向が見えてきそうです。
それぞれのデータでは、選択した期間内での自分の平均、日本の平均、最低の国、最高の国などがデータとして提示されます。たとえば快眠度の最低は日本で60%、最高はニュージーランドで78%といった具合です。世界のデータと比較することでかなり好奇心がかき立てられ、データを蓄積したくなるのではないでしょうか。
また、有料プランならPhilipsのIoTライト「Hue」と連動させることで、光もアラーム代わりに使えるなど、IoTの先端をいっている感じが味わえるところもおすすめポイントです。毎日必ずアラームをセットして寝る生活という方なら、味方に付けると自分の睡眠習慣が容易に可視化できて便利になるでしょう。
眠れない夜はリラックスサウンドを聞く
睡眠に関するアプリの中でも、非常に種類が豊富なのが、リラックスするためのサウンドアプリです。
睡眠のトラッキング機能などはなく、サウンドに特化しているのが特長。余計なことを考えがちで、なかなか眠れないという夜に役立つだけでなく、瞑想にも使えます。
「Relax Melodies」ではアイコンをタップしていくとサウンドが重なっていきます(筆者撮影)
その代表格ともいえるのが「Relax Melodies」。複数の種類のサウンドを重ねることで、自分好みのリラックスサウンドが作れるタイプのアプリです。用意されているサウンドの種類は、動物、赤ちゃん、脳波、街、音楽、自然、水のほか、自然音に含まれていて、集中力を増す雑音といわれるホワイトノイズで、無料版は環境音が58種類、有料のプロ版では64種類以上の環境音が利用できます(執筆時点)。
アイコンをタップしていくだけで簡単に選択でき、個々のボリュームを変えられるので、小川のせせらぎの中に、風や小鳥のさえずりをかすかに混ぜるといった演出もできるなど、とにかく柔軟なカスタマイズ性が大きな特長となっています。タイマー機能や、就寝時間を知らせるリマインダー機能もあります。
作成したサウンドはお気に入りに名前をつけて保存できます。お気に入りのサウンドを数パターン作って、気分や目的に応じて使い分けてみましょう。
いびきがうるさいと指摘されたことがある方、どうも自分はいびきをかいているのではないかという自覚がうっすらある方、寝言が多いと言われた方、もしかしたら睡眠時無呼吸症候群ではないか? そんな心配のある方が、現実を直視するのに最適なのがいびきを録音してくれるアプリはいかがでしょうか。
自分のいびきを長期的にモニタリングする
「いびきラボ」は睡眠のトラッキングはしないものの、寝る前のリラックスサウンド機能やアラーム機能を備えた、いびきの録音アプリです。長期的ないびきのログがまとめて見られるため、本気で対策を考えたい方をサポートしてくれます。
「いびきラボ」は自分のいびきを録音し、対策に生かせます。長期的に記録しているといびきの変化がわかります。筆者は8月上旬に枕を変えた途端、劇的にいびきが減っているのがわかりました(筆者撮影)
寝入るまでの時間をあらかじめ指定しておくと、スタートボタンをタップしてから、その時間が経過したところから録音を開始。朝目覚めると、何時頃どれくらいの強さのいびきをかいていたのかをグラフ化します。いびきのひどさも「いびきスコア」として表示され、グラフをタップすると自分のいびきを実際に聞けます。自分のいびきを自分で聞くというのは勇気がいりますが、何が原因かを知るうえで、どんないびきなのかを把握するのは大切です。
対策として実施していること、考えられる要因を申告しておくと、あとからいびきの原因と傾向について分析する機能も用意されているほか、長期的に記録すると月ごとのいびきの変化を見られるようになるため、何らかの対策を実行している場合は、その効果が視覚的にわかるようになります。
無料版では記録できる期間に制限があるため、本気でいびきと向き合いたい方は有料にしてみることをおすすめします。
ただしアラーム系のアプリと併用できないのが難点。睡眠をトラッキングしたい方は、活動量計など他のトラッキングツールと組み合わせてみましょう。
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提供元:「睡眠改善」に役立つ無料スマホアプリ3選|東洋経済オンライン