2018.02.18
これで身を守る!必須アイテムたち(後編)【自転車で行こう!#4】
前回は、自転車で移動するときの様々なシチュエーションで起こりうるトラブルを対処するために、必要な自転車アイテムを紹介しました。
とくに、パンク修理は自転車に乗る人であれば、いつでもできるようにしておきたいものです。
今回は、トラブルの時に必要なアイテムではなく、条例で決まっていて必ず付けていなくてはならないものと、自分の身を守るためにも装備しておいたほうがいいものをご紹介します。
必携!自転車乗りのマストアイテム
夜走るなら絶対必要!『フロントライト』
こちらはknog(ノグ)というブランドのUSB充電式フロントライト。かなりの明るさです。
自転車の灯火類は、都道府県によって条例が違うのですが、東京についてのお話をします。
昼間はとくに気にすることはないですが、夜間走行では自転車用のフロントライト、すなわち前照灯が必要です。幹線道路は明るいところが多いですが、裏道や細い路地に入ると真っ暗なところもあるでしょう。また、地面を照らさないでいて路面情報が分からないと思わぬ怪我をしてしまいます。段差や側溝などにタイヤを取られて、転倒してしまうことも。
よく質問される点灯タイミングですが、夕方の暗くなり始めから点灯させるようにしましょう。自分の身を守るためだけでなく、他の自動車やオートバイに対して居場所を知らせるためにも、明るいライトを装着することをおすすめします。
ここ最近は、USB充電で繰り返し使えるライトもあるので、毎回バッテリーを買わなくても済み、とても経済的です。また、こういった電池が無いタイプはLEDライトになっているので非常に明るいものが多く、周りからの視認性を上げることにもなります。
後方の安全を確保!『赤色リアライト』
こちらもKnog(ノグ)のリアライト。4つ連なっていて、こちらも明るいです。点灯パターンもたくさんあるので目立つでしょう。
実はあまり知られていませんが、自転車にはフロントライトと同じように、後方へ光を放つ反射器材やリアライトも付けなくてはなりません。
こちらは完全に後方の自転車、自動車、オートバイ、歩行者に対してのアピールのためです。とくに自転車よりも速いスピードの乗り物からの追突を防ぎます。同じような自転車が近づいて来た場合も有効です。
色は、車と同様、後部を意味する赤色にしておく方が安全です。
ちなみに、走行中はリアライトや反射器材の光だけでなく、小学校の頃に習った自転車用の手信号を使って、スピードダウンや右左折を知らせるほうが親切でしょう。
最初は慣れないかもしれませんが、やっておくと、大幅な危険回避になります。
神奈川県警・自転車に乗るときのルールとマナーより『手の合図』
安全とかっこよさを両立!『ヘルメット』
GIROというブランドのヘルメット。非常に軽量で高強度。ベンチレーションという機能もついていて、蒸れません。
自転車は、二つの車輪で進むため、不安定な乗り物です。スピードが無くなれば、どちらかに傾きます。しかも、足を出さなければ停車姿勢にもなりません。
ところが、公道を走っていると、突然歩行者が飛び出してきたり、自動車が幅寄せをしてきたり、オートバイが曲がってきたりなど、とっさに足を着けられない状況は多々起こるもの。そうなったら最後。転倒(自転車では落車といいます)してしまいます。
そんな時に、安全を確保してくれるのがヘルメット。装着していると死亡事故の確率がぐんと減ります。頭部を守ることで、大きな怪我にならずに済むのです。
今後は、条例でヘルメット装着が義務になるかもしれません。今のところ規則にはなっていませんが、なるべく早めに手に入れておきたいアイテムです。
速度の出るスポーツ車なら持っておきたい『サングラス』
ESSというアメリカブランドのサングラス。バリスティックレンズという高強度レンズを使用し、弾丸が当たっても割れません。
ロードバイクなどのスポーツ自転車で速度を出す際は、サングラスもあったほうが良いでしょう。
サングラスは紫外線、風、ゴミなどから目を守るだけでなく、路面の照り返しの軽減、落車したときの目の保護にもなります。
また長距離乗るツーリングのときは、あると無いとでは目の疲れ方がまったく変わります。できるだけ顔に沿った自転車用のサングラスを装着しましょう。
備えあれば憂いなしの『自転車用ボトル』
Sim Worksというブランドのオリジナルボトル。このように色々な柄がついているので、集め始めると止まりません。
自転車で移動をすると想像よりも汗をかきます。さらに、風を切って走るため喉が渇きます。ペットボトルの水でも良いのですが、走りながらでも飲むことができる自転車用のボトルがあると便利です。蓋を開けるのにもワンタッチ。閉めるのも口の部分を押すだけ。
ボトルケージという自転車専用のボトル受けが付いていると、しっかりマウントされるので、振動で落ちることもありません。
自転車用のボトルはお店やブランドのオリジナルデザインのものが多いのも特徴。海外の自転車屋さんで買った日本未発売のものや、イベントでもらったものなど、たくさん集めるなんて楽しみ方もできますよ。
冬場であればマストの『グローブ』。夏場も疲れ軽減に
OGK KABUTOというブランドのサイクルグローブ。人差し指にスマホが反応する素材が付いているので、止まった時などにも外す必要がありません。
自転車用のグローブは、必要不可欠なアイテムではないですが、真冬から春先までは手がかじかんでしまうので無いと手が動きにくくなります。
最近、装着したままでもスマートフォンが操作できるものがほとんどなので、冬用は一双持っておいても損はないでしょう。夏場であれば、指先が開いているフィンガーレスグローブもオススメです。汗を吸収してくれ、手のひらにパッドが入っているので手が疲れません。
長距離ツーリングがメインの人は揃えておくと良いと思います。
装備をしっかり固めて、快適な自転車ライフを!
これらのグッズは自転車を買うときに同時に揃えておいたほうが良いでしょう。とくにライトは、ハンドルに付けるタイプのものが多いので、最初からコーディネートしておけば、合う合わない、が試せます。
ヘルメットもフレームの色や自分が持っている洋服に合わせて選ぶとオシャレに見えます。
統一感を出すためにも、まとめて買うことをオススメします。
著者プロフィール
■山下晃和(やました・あきかず)
1980年生まれ。ファッションモデル。雑誌、WEB、カタログなどのライターとしても活動。海外22ヵ国と国内合わせて35,291kmを駆けた旅サイクリストでもある。著書「自転車ロングツーリング入門(実業之日本社)」。2017年に自転車とキャンプの旅フェス「BIKE&CAMP」の実行委員長を務める。フィットネス関連の仕事も増えてきたので、NASMというスポーツトレーナーの資格を取得。趣味は、独り旅、登山、トレイルラン、MTB、サーフィン、トライアスロン、野球、ウエイトトレーニング、読書、オフロードバイク、四駆でドライブ。
(監修医師:石原藤樹先生) ※外部サイトに遷移します
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