2018.02.17
具材のうま味が濃く出汁いらずで美味しい!牛ごぼうのしぐれ煮【男の和ごはん・作りおき編#2】
カモとネギ。レバーとニラ。世の中には、料理が最高に美味しくなる食材のコンビがありますが、“牛肉とごぼう”もその1つに数えられるのではないでしょうか。
牛肉のうま味とごぼうの香りがあれば、出汁を使わなくても十分美味しくなるので手間要らず。今回は牛ごぼうのしぐれ煮をご紹介します。
作りおき編 その2:「牛ごぼうのしぐれ煮」
「時雨(しぐれ)煮」という料理名。もともとは三重県の桑名市の名産であるハマグリを使った佃煮を「時雨蛤(ハマグリ)」と呼んだのがはじまりで、その後、他の佃煮も「しぐれ煮」と呼ぶようになったようです。
語源は諸説ありますが、その中には「短時間でパッと降ってサッとあがる時雨のように、あっという間にできてしまうから」というものもあります。料理を雨に例えてしまうなんて、自然に寄り添った生活を送ってきた日本人らしい名付け方ですよね。
【材料】(2人分)
・牛細切れ肉 100g
・ごぼう 100g(約2/3本)
・生姜 ひとかけ
・油 小さじ1
(A) 水 1/2カップ
(A)醤油 大さじ1.5
(A)みりん 大さじ1.5
(A)酒 大さじ1.5
(A)砂糖 小さじ2
【作り方】
1:ごぼうをたわしで洗い(もしくは洗って包丁のみねで皮を軽くこそげ落とす)、ささがきにして水に3分ほどさらして水気を切る。生姜は皮をむいて千切りにする。
2:鍋に油を熱し、ごぼうと生姜をサッと炒める。
(A)を加えて煮立て、牛肉を入れて落とし蓋をし、5分ほど煮たら出来上がり。
甘辛い味付けのおかずはごはんにとってもよく合いますね。ごぼうは水溶性と不溶性の2種類の食物繊維が豊富で、食後の血糖値上昇を緩やかにしたり、腸内環境を整えたりと、健康に役立つ効果がいっぱいです。
あらかじめ土を落とした洗いごぼうも売られていますが、ごぼうは皮に香りや栄養素が多いので、土付きがおすすめです。また下処理の際に、表面が真っ白になるまで洗いすぎないように気をつけましょう。
まとめて作って3日ほど冷蔵庫で保存することも可能です。常備菜としてもぜひお役立てください!
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著者プロフィール
■圓尾和紀(まるお かずき)
“日本人の身体に合った食事を提案する”フリーランスの管理栄養士。日本の伝統食の良さを現代の生活に活かす「和ごはん」の考え方を伝えている。『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。
(監修医師:石原藤樹先生) ※外部サイトに遷移します
提供元:作りおきレシピ!具材のうま味が濃く出汁いらずで美味しい!牛ごぼうのしぐれ煮|KenCoM