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2017.11.10

女子がガッカリする40代男性の「休日の服装」 │ちょっと恥ずかしいファッション失敗例3つ


男性がやりがちな失敗とは?(写真:【Tig.】Tokyo image groups / PIXTA)

男性がやりがちな失敗とは?(写真:【Tig.】Tokyo image groups / PIXTA)

「なんだか最近、いつもの服が似合わなく感じる……」

このような違和感を覚える男性は、とても多いのではないでしょうか。それもそのはず、たとえば30代が近づけば体型も変わりますし、肌の質感や髪の太さも少しずつ変わります。若い頃のようなフレッシュさは徐々に失われていくわけです。それなのに、30代、あるいは40歳を過ぎてもファッションだけ学生の頃とあまり変わらなければ違和感を覚えるのも当然です。

休日ファッションが「おじさん化」していく

社会人になると、私服を着る機会は減りますし、仕事や家庭に忙しく、なかなか休日のファッションにまで気が回らなくなるかもしれません。その結果、ファッションが少しずつ「おじさん化」していくわけです。

最近になって服が似合わなく感じるのは、今の年齢とファッションとの間に大きなギャップを生じているのが大きな原因です。いつまでも学生時代の感覚のままで服を買うのではなく、今の自分に似合う服を少しずつ取り入れていくことが、違和感のないファッションを実現するための近道となります。

僕はこれまで、個人を対象とするファッション・コーディネート・サービスをしてきました。2009年から8年間で、3000人以上のおしゃれ初心者の方のファッション改善を手掛けてきました。その経験を生かし、私服で「ダサい」「カッコ悪い」と思われないためのポイントを紹介したいと思います。

そもそも私たちは何のために服を着るのでしょうか? 本来、服なんて着られればなんでもいいはずです。そのうえで着心地がよかったり、機能的であればなおさらいい。しかし、男性の中には、着心地のよさや機能性のみを重視する人が多く、「おしゃれさ」という概念が抜け落ちてしまっている人が少なからずいます。

しかし、私たちは1人で生活しているわけではありません。周囲には、家族や会社の同僚、男友達や異性の友人など、必ず「第三者」が存在します。その人たちに、あなたの姿がどのように映っているかを考えることが重要なのです。

僕自身、10~20代の頃は自己満足で服を着ることが多く、自分が好きな服ばかりを着ていました。ところが30代になり、社会的にもさまざまな役割が生じるようになります。夫としての自分、父親としての自分、ビジネスマンとしての自分――。このような役割の中で、第三者の目に自分がどのように映るのかを意識することは、とても大切なことだと気づいたのです。

「おしゃれをして目立つ」ということではなく、日々心地よく生活をするうえで、「人からダサいと思われない程度のおしゃれをしたい」。そう思っている男性は少なくないはずです。キメキメに着飾るというのは気恥ずかしいけれど、「ふつうで清潔感のあるおしゃれをする」というのが、男性が意識すべきおしゃれのテーマなのです。

色物と柄物は避けるべし

とはいえ、「よし、そろそろおしゃれを頑張ってみよう!」と張り切ったとしても、残念ながら男性には失敗しがちなパターンがあります。それを1つずつ紹介していきましょう。

失敗例1 盛りすぎ

まずは、「盛りすぎ」です。ショップに行くと、つい柄物の服に目を奪われ、色鮮やかな服を買ってみたり、今までの服との違いを出そうと、盛りすぎアイテムに手を出してしまうのです。

たとえば、街でよく見掛ける「ボタンの黒いシャツ」や「折り返しにチェックの入ったチノパン」など、わかりやすい特徴に惹かれて服を買ってしまう人は注意が必要です。「おしゃれをしてみよう」という心意気はいいのですが、その方向性が間違っている人があまりに多いのです。

一般社会において「ダサく見えない程度のおしゃれさ」を実現するには、柄やデザイン、色で攻める必要はありません。定番的な服を、ふつうに着るだけで十分です。店内でひときわ目立つような特徴的なアイテムを取り入れても、結局、悪目立ちしてしまい、ダサいと思われてしまいます。まずは着こなしの土台となるようなベーシックなアイテムをそろえ直していく。これが30代からおしゃれを見直すための1つのポイントになります。

失敗例2 物持ちがよすぎ

「このアイテム、学生時代からずっと持っているんですよね」

このような言葉をこれまでに何度となく聞いてきました。国内で売られている服はどれも丈夫にできているので、その気になれば10年以上は軽く着られてしまいます。しかも男性は本当に服が捨てられません。「まだまだ着られる」と思って、捨てずにいつまでも取っておく人が多いのです。

特に、ちょっと奮発して買った服は、なかなか捨てられずに取ってある人も多いはずです。「一生モノですよ」なんて店員さんに言われて買ったレザージャケットをほとんど着ないのに持ち続けている人も多いかと思います。

ファッションに「一生モノ」なんてない

しかし、ファッションにおいて一生モノの服というのはほとんど存在しません。時計や靴であればまだしも、緩やかに流行は変化しますし、着る本人も歳を重ねます。古いアイテムは、いくら値段が高かったとしても、ダサく見えてしまいます。

現に、10年前に百貨店で奮発して買った服よりも、最新のユニクロの服のほうがおしゃれに見えるなんてことはよくあります。今の空気感に合ったものを着るということが、おしゃれに見せるためにはとても大切です。

また、数十年前であれば、高い服と安い服にはそれなりの差を感じるものでした。でも今は違います。安い服でも、「よくできているな」と感心するものがとても多くなりました。よくも悪くも、似たようなデザインの服が街にあふれているため、価格の差をひと目で見分けるのが難しい時代ともいえます。

だからこそ、よいものを何十年も着続けるよりも、今の時代に合った服、今の自分の年齢や体型に合った服を新調するということに価値があります。目安となるのは3〜5年。だいたいこれくらいのスパンで、少しずつ流行は変化すると考えましょう。

失敗例3 カジュアルすぎ

街で大人の男性を観察していると、失敗しているファッションには1つの共通点があることに気づきます。

それは、「全身がカジュアルすぎる」ことです。先ほどもお伝えしましたが、多くの男性は学生時代をピークに、そこからおしゃれが止まってしまっています。

30歳を過ぎたら自分の定番を見直す

パーカ、スウェット、チノパン、ブルージーンズ、Tシャツ、サンダル、斜めがけバッグなど、カジュアルなアイテムばかりで全身をコーディネートしている人が圧倒的に多いのです。大人な男性なのに、学生の頃と大して服装が変わらない。それではカッコ悪く見えてしまうのも当然です。

これらのアイテムは、どれもカジュアル度の高いアイテムといえます。大人っぽい要素やこぎれいに見える要素が少ないのが特徴です。10〜20代前半であれば、このようなカジュアルなアイテムでもそれなりに似合うのですが、30代以降がこうした服だけでコーディネートすると、どうしてもおじさんぽく見えてしまうのです。

30歳を過ぎたら、自分にとっての「定番」を見直すことが大切です。体のラインがそのままあらわになってしまうTシャツよりも、襟付きのシャツのほうが大人の男性にはよく似合います。

また、フードが付いているリラックスした雰囲気のパーカよりも、こぎれいな印象が漂う丸首ニットのほうがよく似合います。カジュアルなアイテムよりも、こぎれいさの漂うアイテムを取り入れる。これが手軽に、おしゃれに見せるための大事なポイントです。

ここまで、男性がやりがちな失敗例を3点お伝えしました。では、今すぐおしゃれに見えるには、何を買い足せばいいのでしょうか? これはとても簡単です。「大人っぽさ」と「こぎれいさ」を兼ね備えたアイテムを買いそろえればいいのです。

具体的には、ネービージャケット、白のボタンダウンシャツ、ホワイトやネービーの丸首ニット、チェスターコート、グレースラックス、ホワイトジーンズ、ホワイトのレザースニーカー(スタンスミスなど)、レザートートバッグなど。こうしたアイテムを、少しずつ買いそろえてみることをお薦めします。

同じ人物がどう「変化」するのか

実際に、こうしたアイテムを投入することで、同じ人物がどう「変化」するのか見てみたいと思います。まずは、カジュアルすぎる典型的な着こなしを見てみましょう。

ネルシャツやチノパンなど、全身がカジュアルすぎるコーデ。20代の頃はかっこよく見えたかもしれないが…

ネルシャツやチノパンなど、全身がカジュアルすぎるコーデ。20代の頃はかっこよく見えたかもしれないが…

チェックのネルシャツ、プリントTシャツ、ベージュのチノパン、スニーカーと誰もがやってしまいがちなカジュアルな服装です。

ここから、おしゃれに見えるように変えるには、まずネルシャツの代わりに紺のジャケットを着てみる。プリントTシャツを白のボタンダウンシャツに変えてみる。そしてゆとりのあるチノパンを、細身のブルージーンズに変えてみる。

たったこれだけでも大人っぽく見える要素が増え、年齢相応のこぎれいな着こなしが実現できます。「すごいおしゃれ」というわけにはいきませんが、まずみなさんに目指してもらいたい「ダサく見えないファッション」は実現できます。

大人っぽい、清潔感のあるアイテムを投入するだけで、垢抜けて見える

大人っぽい、清潔感のあるアイテムを投入するだけで、垢抜けて見える

もう少しおしゃれさを加えたいときには、上の写真のようなボーダー柄のニットを挟んでみるとよいでしょう。ボーダー柄が着こなしの中で程よいアクセントとして機能します。こうした「ちょっとした工夫」次第で、休日着の見え方は簡単に変えることができるのです。

ただ、ここで1つ注意したいのは、先ほども述べたように、「古いものは買い替える」ということです。どんなにオーソドックスなアイテムでも、数年経てば流行の変化に伴ってマイナーチェンジを繰り返すものです。

ずっとデザインが変わらないわけではありません。それに3〜5年も着れば、服はそれなりにくたびれてきますので、徐々に清潔感が失われてしまいます。定期的に、今の時代に合ったものに買い替えることが大切です。

ファストファッションを使いこなす

そんなときに、私たちにとって身近であるファスト・ファッション・ブランドは、とても頼りになる存在です。たとえばユニクロでは、先ほど紹介したベーシックなアイテムをつねに取りそろえています。それもファッションに携わる人間であれば、誰もが驚くほどの低価格で買いそろえることができてしまいます。

ただし、ユニクロであっても、選び方を間違えてしまうと、イマイチに見えてしまいます。たくさんの服の中で何を買うのかには、慎重になるべきです。このようなユニクロの賢い使い方については私の新著『ユニクロ9割で超速おしゃれ』にまとめてありますので、参考にしていただきたいと思います。

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『ユニクロ9割で超速おしゃれ』(クリックするとアマゾンのサイトへジャンプします)

ユニクロを最大に活用しながら、まずは気軽にファッション改善に取り組んでみる。そして少しでもその楽しさを感じ始めたら、次からは少しずつ購入する衣服の価格帯を上げていきましょう。安いものだけで全身をコーディネートするよりも、価格帯にメリハリをつけると、一層すてきに感じられるようになります。まずは気軽に始めて、効果を実感することが大切です。

ファッションが変われば、周囲の人たちが少しずつポジティブな反応を示してくれるはずです。最初は気恥ずかしく感じるかもしれませんが、周囲の人たちが褒めてくれることで、少しずつ自己認識が変わり、ファッションが本当の意味で定着してくるのが実感できるはずです。

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提供元:女子がガッカリする40代男性の「休日の服装」 │東洋経済オンライン

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