2025.02.26
ポップコーンの栄養と健康効果〜体に悪いといわれる理由もポイント解説~
当記事の執筆は、管理栄養士 佐藤久美が担当しました。 ※外部サイトへ遷移します。
軽い食感で、ついつい食べ進めてしまうポップコーン。
スナック菓子とはいえ、調理法やフレーバーを工夫すれば栄養補給に適した菓子にもなるのです。
そこで今回は、ポップコーンの栄養と健康効果について解説します。
ヘルシーポップコーンの作り方も紹介しますので、参考になさってくださいね。
ポップコーンの栄養と効能
ポップコーンの注目すべき栄養素は「食物繊維」「ビタミンE」「鉄」です。
さっそく詳しく見ていきましょう。
腸内環境を整える食物繊維
ポップコーンは、100gあたり9.3gの食物繊維を含みます。
食物繊維といえば、ごぼうに多く含まれるとイメージする方もいらっしゃるでしょう。
そんなごぼう100gあたりに含まれる食物繊維は5.7gと、ポップコーンの6割程度です。
いかに多くの食物繊維がポップコーンに含まれているか、おわかりいただけましたでしょうか?
ちなみに食物繊維には水に溶けやすい水溶性のものと、水に溶けにくい不溶性のものがあります。
そしてポップコーンに含まれる食物繊維のほとんどが、不溶性です。
不溶性食物繊維は、腸の中で水分を吸収し便のカサを増やします。
そして腸を刺激し、スムーズな排便を促すのです。
酸化から体を守るビタミンE
ポップコーンには、ビタミンEも多く含まれます。
ビタミンEは抗酸化作用が強いため、体が酸化されすぎるのを防ぐ働きのある栄養素です。
とくに細胞膜に多く含まれる不飽和脂肪酸を過度な酸化から守り、細胞や血管を健やかに保ちます。
ほかにもビタミンEには血行促進や、酸化ストレスの低減による抗不妊効果が期待されています。
なお酸化ストレスとは、体内の活性酸素が過剰になった状態のことです。
活性酸素が過剰になると細胞が傷付きやすくなるため、不妊だけでなくさまざまな病気のリスクが高まるでしょう。
ちなみに、ポップコーン100g中には3.0mgのビタミンEが含まれます。
これは30〜60歳代女性にとって、1日あたりビタミンE摂取目安量の半分に相当します。
貧血予防に欠かせない鉄
ポップコーンには、貧血予防に役立つ鉄も豊富です。
鉄は体内でグロビンと呼ばれるたんぱく質と結合してヘモグロビンとなり、全身に酸素を送り届けます。
体内で鉄の需要が増えるのは、成長が盛んな時期や妊娠・授乳中、月経中などです。
そのため30〜60歳代で月経のある女性の場合は、男性以上に鉄を多く摂取する必要があり、1日の推奨量は10.5gです。
ちなみに、ポップコーン100gあたりには4.3mgの鉄が含まれています。
これは鉄を多く含む野菜である、ほうれん草(100gあたり鉄2.0g)と比べて2倍以上の量です。
ポップコーンを間食にうまく取り入れることで、鉄の摂取量アップが狙えますね。
カロリーはどのくらい?
ポップコーンは100gあたり472kcalと、一般的な食品の中で高カロリーです。
ちなみに、バナナは1本(100g)で93kcalです。
したがってポップコーンはバナナの5倍、カロリーが高いとわかりますね。
なおスーパーなどで売っているポップコーンは、1袋50g程度のものが多く見受けられます。
もちろん商品によって差はありますが、ポップコーン1袋は約236kcal程度、つまりはお茶碗軽く1杯分のご飯(150gあたり234kcal)と同じくらいのカロリーになるでしょう。
なお映画館のポップコーンMサイズは、500kcal前後であると予想されます。
関連記事 ポップコーンのカロリーと糖質は多め〜ダイエット中は食べ過ぎに注意〜 ※外部サイトへ遷移します。
とうもろこしとの違い
ポップコーンはとうもろこしから作られますが、普段わたしたちが茹でたり焼いたりして味わうものとは品種が異なります。
実のところ、とうもろこしは性質や特徴によって7種類に分類されるのです。
ここでは、代表的な3種類のとうもろこしについて紹介します。
太りにくい味はあるのか
ダイエット中にポップコーンを食べるときには、できるだけシンプルなフレーバーを選びましょう。
たとえば塩味、キャラメル味、バター醤油味があったとします。
この場合、カロリーが低い順に「塩味→バター醤油味→キャラメル味」と推測できます。
なぜならバター醤油やキャラメルソースにはカロリーアップの要因となる、バターや砂糖が含まれるからです。
ただし、商品によって原料や製造方法が異なるためカロリーにも違いが生じます。
気になる方は、パッケージに記載されているカロリーをご確認くださいね。
ダイエット中は手作りするのもオススメ
よりカロリーを抑えたいときには、油不使用のポップコーンを手作りするのもよいでしょう。
爆裂種コーンの粒を紙袋に入れて500wの電子レンジで2分ほど、粒のはじける音がおさまるまで加熱すればでき上がり。
お好みで塩をまぶしても、最低限のカロリーでポップコーンを楽しめます。
映画館のポップコーンは体に悪いの?
映画館のポップコーンが体に悪いと噂されることもあるようですが、たくさん食べたり、高頻度で食べたりしない限り過度に心配する必要はないでしょう。
なぜなら体に悪いといわれる理由が、脂質が多い、味付けが濃い、添加物を使用しているなどの理由だからです。
したがって健康な人が映画館のポップコーンを1回食べただけで、体に害を与えるほどの影響を及ぼすことは考えにくいです。
また、これらはポップコーンに限ったことではありません。
ポップコーンをはじめ、嗜好品は適度に楽しむとよいですね。
まとめ
今回は、ポップコーンの栄養と健康効果について解説しました。
ポップコーンに含まれる注目すべき栄養素は下記の通りです。
・食物繊維:腸内環境を整える
・ビタミンE:酸化から体を守る
・鉄:貧血予防に役立つ
一般的な食品の中で高カロリーなポップコーンは、1袋(50g)あたり236kcalが目安となります。
カロリーが気になる方は、油を使わずに作るポップコーンもぜひお試しください。
それでは当記事を参考に、ポップコーンを健康維持にお役立ていただけたら幸いです。
【参考文献】※外部サイトへ遷移します。
独立行政法人農畜産業振興機構 トウモロコシの種類、製品の特性と用途
執筆者:管理栄養士 佐藤久美
和洋女子大学家政学部健康栄養学科卒業。卒業後は管理栄養士、登録販売者、健康運動指導士としてドラックストアに勤務。 健康相談、個別ダイエット指導、フレイル予防の運動指導に携わりながら、栄養・運動講座の講師を務める。 たくさんの方とお話しする中で、健康に関する正しい情報・自分に適した情報を得るのは難しいことだと知った。そこで現在は「食や健康に関する正しい情報をわかりやすく伝えたい」という思いで、記事の執筆や監修を中心に活動している。
記事提供:シンクヘルス株式会社
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提供元:ポップコーンの栄養と健康効果〜体に悪いといわれる理由もポイント解説~|【シンクヘルスブログ|シンクヘルス株式会社】