2025.02.17

健診日はゴールではない!真の健康を作るためのポイント3つ


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健康診断の結果は、自分の体の成績表を渡されているような気分になりますよね。
少しでも良い結果を残したいと、直前になって努力をする方も多いのではないでしょうか?しかし、いつまでも元気な身体で過ごすには、健康診断の結果だけでなく日々の健康管理が重要です。
いつまでも元気で過ごせる真の健康を作るためのポイントを管理栄養士が解説します。

健康診断がゴールではない

会社に勤めている方のほとんどの方は、6か月~1年ごとに健康診断を受ける義務があります。健康診断は病気の早期発見や健康状態の把握に役立つ機会です。
しかし、健康診断の結果に一喜一憂したり、検査の直前に急激な生活の変化を行っている方は多いのではないでしょうか?
健康診断は結果だけにとらわれるのではなく、結果を活かして日々の生活を見直すきっかけにしましょう。

ここに注目!日々の生活を見直してほしいサイン

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まずは、健康診断の結果を正しく理解することが大切です。特に生活習慣と関連が深い項目を4つ紹介します。

(1) 腹囲

腹囲はへその高さで測る胴回りの長さのことをさします。内臓脂肪の貯蓄の目安とされており、男性85.0cm以上、女性90.0cm以上で約100cm²以上の内臓脂肪が蓄積されているという指標になります[1]。

(2) 収縮期血圧/拡張期血圧

血圧には収縮期血圧と拡張期血圧があります。収縮期血圧が130mmHg以上または拡張血圧が85mmHg以上、または両方が高いと基準値より高いと診断されます。血圧は変動しやすいため、原則2回測定された値と平均値で判定します[1]。

(3) 空腹時血糖値

血糖値とは血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことで、食事の影響をうけ、常に変化しています。多くの健康診断では10時間以上食事を摂っていない状態で測定した、空腹時血糖値が測定され、110mg/以上の場合に基準値より高いと診断されます[1,2]。

(4) 中性脂肪/ HDL-C/LDL-C

血中の脂質の値が基準値から外れている状態を脂質異常症と言います。
血中の脂質には中性脂肪、HDLコレステロール(HDL-C)、LDLコレステロール(LDL-C)の異常があります。中性脂肪150mg/dl以上、HDL-C 40mg/dl未満、LDL-C 140mg/dl以上で脂質異常症と診断されます[1,3]。

今すぐ改善!メタボリックシンドローム

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腹囲に加え、血圧、血糖、脂質(LDL-Cは除く)の3つのうち2つ以上が基準値から外れていると「メタボリックシンドローム」と診断されます[1,4]。
メタボリックシンドロームは、日本人の死因の上位を占める、心臓病や脳卒中などになりやすい病態の事です。また、内臓に脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」が、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの代謝異常を引き起こしやすくすることがわかっています。メタボリックシンドロームと診断された方は、まずは減量をして、肥満の改善を目指しましょう[4]。

真の健康を作るためのポイント3つ

いつまでも元気ですごせる真の健康を作るために、取り組みたいポイント3つを紹介します。

(1) 定期的な体重計測をしましょう

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減量や肥満の改善の第一歩として、まずは定期的に体重計測を行い、現状を把握することが大切です。定期的に体重を測ることで、知らない間に体重が増えてしまうのを防ぐことができます。さらに、たとえ体重が増えてしまっても、前後の食事を調整することで、早めに対策することが可能です。また、ダイエットをする際は急激な体重減少ではなく、長期的な体重減少を行うとこがリバウンドを防ぐコツです。1ヶ月1〜2kgの減量を目指しましょう[5]。

(2) 1日の中で口にしているものを観察しましょう

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食事から摂取するエネルギー(カロリー)が消費するエネルギー(カロリー)より大きいと体重が増加してしまうため、カロリーオーバーを防ぐことが大切です[5]。
まずは、1日の中で口にしているものを観察してみましょう。無意識に口に入れているものがあるかもしれません。また、習慣的に間食や嗜好品飲料、アルコールなどの摂取が多い場合はカロリーオーバーになっている可能性があるため減らすことを意識しましょう。
食品に掲載されている、栄養成分表示を見る習慣をつけ、普段食べているものがどのくらいのエネルギー(カロリー)なのかを把握するのもおすすめです[5]。

(3) こまめに動くことを意識しましょう

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減量はもちろん、健康な体を作りには運動も欠かせません。厚生労働省の健康日本21では、死亡率を下げるためには「1日1万歩」歩くことが理想と言われています。最近は、携帯のアプリやスマートウォッチなどで歩数を計測できます。通勤や買い物で歩くことを選択したり、エレベーターではなく階段を使うなどして、歩数や活動量を増やしましょう[6]。

異変があったらまずは医療機関へ

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健康診断の結果の異常値は、大きな病気が隠れている可能性もあります。
異常値の結果が出たのは初めてだから、大きく外れたわけでないからと放置してしまうと、どんどん悪化してしまうことも。長期間の治療や多額の医療費がかかることを防ぐためにも、まずは医療機関を受診することが重要です。
健康診断の結果をうまく活用して、いきいきした日々を過ごしましょう。

【参考文献】(すべて2024年12月19日閲覧)※外部サイトへ遷移します。

[1] 日本人間ドック・予防医療学会, 基本検査項目/判定区分, 2024年度判定区分表

[2] 厚生労働省, e-ヘルスネット, 血糖値

[3] 厚生労働省, e-ヘルスネット, 脂質異常症

[4] 日本肥満学会, e-ヘルスネット, 肥満診療ガイドライン2022

[5] 厚生労働省, 日本人の食事摂取基準(2025年版)

[6] 厚生労働省, 健康日本21, 身体活動・運動

【プロフィール】管理栄養士 金澤りな

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大学卒業後、保育園施設の栄養士業務の経験を経て、管理栄養士の免許を取得。栄養士養成課程の助手、糖尿病専門クリニック(糖尿病療養指導士)、食育講師などの現場に勤務。科学的根拠を基に正しい情報を発信し、健康な人を増やしたいという想いから、コラム執筆やセミナー講師などフリーランスとしても活動中。

記事提供:株式会社Wellmira

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株式会社Wellmira ※外部サイトへ遷移します。

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