2024.12.03
年末年始に備えよう!健康的にお酒を楽しむためのポイントは?
この時期になると、忘年会の予定が複数入っているという方も多いのではないでしょうか。年末年始を迎える開放感からお酒の量も増えてしまい、体のことが心配になってきますよね。
この記事では、健康的にお酒を楽しむためのポイントについて解説をします。
アルコールの健康リスクとは?
アルコールは少量であれば飲んで楽しくなったり、気持ちをリラックスさせたりとポジティブな効果がありますが、大量になると体のさまざまなところに影響を及ぼします。
急激に多量な飲酒をすると、生命に危険な状態を及ぼす急性アルコール中毒や、長年にわたって大量に飲酒することは、生活習慣病・肝疾患・がんやアルコール依存症を発症する可能性があるのです。
その他にも適量を超える飲酒は、運動機能や集中力の低下、適切でない行動をとることによっての怪我や他人とのトラブル、事故の発生にも繋がります[1,2]。
健康を気遣う飲酒の仕方とは
それでは、どのようなことに気をつけて飲酒をすると良いのでしょうか?
健康を損なうことなく飲酒をするためのポイントをご紹介します。
(1)自分の体調に合わせる
ご自身の体調に応じた飲酒をすることにより、飲酒によって起こる可能性のあるリスクを減らすことが大切です。
さらに、ご自身の飲酒の習慣を把握するために医師等に相談する、簡単なスクリーニングテスト(AUDIT)を受けることもよいでしょう[2]。
(2)飲む量を決めておく
過度な飲酒を避けるために、あらかじめ飲む量を定めておくことで飲酒行動の改善に繋がると言われています。行事やイベント等で多量に飲んでしまう前に、何をどのくらい飲むかなど決めておくこともおすすめです[2]。
(3)飲酒前や飲酒中に食事をとる
飲酒前や飲酒中に食事をとることで、血液中のアルコール濃度が上がりにくくなり、お酒に酔いにくいとされています[2]。
(4)飲酒の合間に水を飲む
アルコールの分解・吸収の速さを緩めるために、飲酒の合間に水を飲むこと、アルコール度数を低くするために水や炭酸水を混ぜて飲むことを意識してみましょう[2]。
(5)飲まない日(休肝日)をつくる
継続した毎日の飲酒は、アルコール依存症の発症の可能性を高めます。定期的に飲酒をしない日をつくり、一週間の中で純アルコール摂取量を減らしましょう[2]。
知っておこう!節度ある飲酒量
節度ある適度な飲酒は、純アルコールで1日平均20g程度です。
目安量はビールは500ml缶1本、日本酒は1合弱、ワインは1.5杯程度となります。
普段飲む量からすると少ないと感じる方もいるかもしれませんが、まずは意識することを始めることが大切です[3]。
いつまでも健康でお酒を楽しむために!
ご自身の飲酒量や飲酒の仕方と比べていかがでしたか?
健康を気遣いながらの飲酒の仕方は物足りないと感じるかもしれません。ですが、未来のあなたのために今から取り組んでいつまでも健康でお酒を楽しみたいですよね。
まずは1つでいいので、この中から取り組んでみることをおすすめします。
【参考文献】(すべて2024年10月17日閲覧)※外部サイトへ遷移します。
[1] 厚生労働省: e- ヘルスネット, アルコールの作用
[2] 厚生労働省: 健康に配慮した飲酒に関するガイドライン
株式会社Wellmira|【プロフィール】管理栄養士 橋本牧子
結婚・出産を機に食事の大切さを改めて感じ、大学で学び直し管理栄養士の資格を取得。乳幼児やシニア世代の栄養相談や健康教室の講師など幅広く活動する中で、科学的根拠の乏しい健康情報が世の中に多いことに問題意識を持ち、確かな情報を広く発信すべくヘルスケアライターとして活動をはじめる。生活習慣病や女性の健康を得意とし、現在までに数多くのコラムを執筆している。料理撮影やレシピ開発の実績も豊富。
記事提供:株式会社Wellmira
『世界中の誰もが、自然に健康になれる社会を創る』をミッションとし、「テクノロジー・エビデンス・専門家ネットワークを活用し毎日の健康を自然にサポートできる社会システムの構築」を目指しています。
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