2024.06.17
“梅雨だる”をストップする食事のコツとはズバリ!?
梅雨の季節がやってきました。「なんだかだるい…」と不調を感じている人も多いのではないでしょうか。この記事では、梅雨期の不調をストップする食事のコツについて解説します。
どうして“梅雨だる”が起きるの?
梅雨の時期は天気が崩れがち。天気が崩れると気圧が下がります。こうした気圧の変化は体にとって大きな負担となるため、ストレスとして脳に伝わり、自律神経のバランスが乱れやすくなるのです。その結果、全身倦怠感やめまい、頭痛、動悸などが引き起こされることがあります[1]。
放っておくと危険!“梅雨だる”が進行するとどうなる?
“梅雨だる”を放っておくとどうなるのでしょうか。“梅雨だる”により、寝つきが悪くなりしっかりと睡眠をとることができない、食欲が低下し十分に栄養素をとることができない、体を動かすことが億劫になり運動不足になることなどがあります。その結果、“梅雨だる”を放っておくと、不調の悪化をまねき、体や心の深刻な病気になることがあるのです。
“梅雨だる”の進行を阻止するには?
不調のスパイラルを阻止したいですよね。そのためには、リラックスして寝つきを良くし十分な睡眠をとる、必要な栄養素をとる、適度に運動することなどが大切です。今回は、“梅雨だる”でも必要な栄養素をとることのできる食事のコツをご紹介します。
“梅雨だる”でも取りくみやすい食事のコツ
必要な栄養素をとるためには、「主食(ご飯やパン、麺など)」「副菜(野菜、いも、海藻、きのこを主に使った料理)」「主菜(魚、肉、卵、大豆、大豆製品を主に使った料理)」「牛乳・乳製品」「果物」をそれぞれ適量食べることが大切です。“梅雨だる”でも取りくみやすい食事のコツを解説します[2]。
一皿にまとめる
食欲のない時に、これらすべてをそろえて食べることは負担になるのではないでしょうか。そんな時には、一皿にまとめると良いでしょう。例えば、具だくさんのスープや丼、麺などです。具材は、野菜、いも、海藻、きのこ、また魚、肉、卵、大豆、大豆製品などが良いでしょう。本来数皿に分けて食べるものを一皿にまとめて食べることで、お手軽に必要な栄養素をとることができます。
冷凍野菜やカット野菜を活用する
野菜は善玉菌※のエサとなる食物繊維をたくさん含んでいるため、ぜひ取り入れたい食材です[3]。しかし、取り入れたいと思っていても、「料理するのに手間がかかる…」と負担に感じられることはありませんか。そんな時には、冷凍野菜やカット野菜を活用するのも良いでしょう。お手軽に野菜をプラスすることができますよ。
※善玉菌は腸内細菌の一種です。腸内の善玉菌の割合を増やすことで、体の免疫機能を高めると言われています [3]。
魚の缶詰を活用する
魚はたんぱく質源になる上に、良質な脂質を含むため、ぜひ取り入れたい食材です。しかし、野菜同様、「料理するのに手間がかかる…」と負担に感じられることはありませんか。そんな時には、ツナ缶やサバ缶など、缶詰を活用すると良いでしょう。ツナ缶やサバ缶と言っても、いろんな種類の缶詰が店頭に並んでいます。その中でもおすすめは、ノンオイル、食塩不使用のものです。低脂質、低塩分のものを選ぶことで、エネルギー(カロリー)のとりすぎや塩分のとりすぎを防ぐことができます[4]。
しっかりと栄養補給して“梅雨だる”にストップを
不調のスパイラルに陥らないために、ポイントをおさえて手軽に栄養補給をしましょう。また、食事以外でもできることがあります。例えば、リラックスして寝つきを良くし十分に睡眠をとること、適度に運動することなどです。できることから、ぜひ、日々の生活に取り入れてみてください。
■参考文献(すべて2024年4月22日閲覧)※外部サイトに遷移します
[1] 日本医師会, 日医ニュース, 雨の日に体調が悪くなる―天気痛-
[2] 厚生労働省, e-ヘルスネット, 食事バランスガイド(基本編)
■プロフィール 管理栄養士・学術修士(心理学) なかで かおる
一人でも多くの人の心身の調子を整えることを目指して活動中。学術修士では、食行動と動機づけに関する研究にて学位を取得。栄養疫学と健康心理学を軸に、食の領域では特定保健指導、ジムでの栄養指導、食と健康に関するコラム執筆、研究補助等、心の領域ではコーチングセッション、心の健康に関するコラム執筆、研究補助等を行う。
記事提供:株式会社Wellmira
『世界中の誰もが、自然に健康になれる社会を創る』をミッションとし、「テクノロジー・エビデンス・専門家ネットワークを活用し毎日の健康を自然にサポートできる社会システムの構築」を目指しています。
株式会社Wellmira ※外部サイトに遷移します
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