2024.02.29
健康維持にはもっとたんぱく質が必要?!
健康維持に最適な栄養素のバランスは?
●健康維持にはたんぱく質の摂取比率は25~35%
東京都健康長寿医療センターなどの研究グループが「高齢期に向けた健康維持に最適なたんぱく質の摂取比率は25~35%」だったとの研究を発表しました。
●研究の内容は
健康長寿に最適な栄養素のバランスを調べるため、研究グループは「生後6カ月の若齢マウスと16カ月の中齢マウスにたんぱく質比率が異なる(5~45%)5種類の餌を2カ月間与える」ことで健康への影響を検討した。
結果は「いずれのマウスも日本人の目標値に近いたんぱく質15%の餌よりも、25~35%の餌を与えた方が肝臓の中性脂肪量や血糖値、血液中の脂質濃度が抑制されていた」と発表されました。
<解説>
●たんぱく質の摂取比率とは
たんぱく質、脂質、炭水化物の三大栄養素は栄養素の中でも特に身体を動かすエネルギー源になる栄養素です。三大栄養素は「エネルギー産生栄養素」と呼ばれるようになっています。
エネルギー産生栄養素バランスとは、食べ物から摂取する総エネルギーのうち、たんぱく質、脂質、炭水化物から得られるエネルギーの割合を示す指標です。以前は、たんぱく質(protein)、脂質(fat)、炭水化物(carbohydrate)の英語表記の頭文字をとって、PFCバランスと言われていました。
日本人の「エネルギー産生栄養素バランス」の目標範囲は下図のように設定されています。
※出典:厚生労働省 2021年エネルギー産生栄養素バランスより作成
今回の研究発表はその中でたんぱく質の比率に注目しています。
こちらも参考に→「そもそも、糖質の必要量は」 ※外部サイトに遷移します
水谷俊江 /管理栄養士 女子栄養大学栄養学部卒業
記事提供:リンクアンドコミュニケーション
リンクアンドコミュニケーションは、「世界中の誰もが、自然に健康になれる社会を創る」をモットーに、最新の健康情報の発信や健康課題を解決するサービスを提供しています。
リンクアンドコミュニケーション ※外部サイトに遷移します
からだにとって大切なエネルギー源である糖質ですが、必要以上にとり過ぎてしまうことから起こる肥満や糖尿病が、現在問題視されています。
そのなかで、糖質に関しては、糖質制限という考え方や、糖質を控えた商品など、さまざまな情報が私たちの生活にあふれています。
「糖質.jp」は、私たちのからだや健康に深く関係がある「糖質」についての正しい情報や最新の研究結果などを、わかりやすく伝える場や意見交換を行える場を提供したいという考えから生まれました。
当サイトでは、専門家の方々のご協力のもと、健康な生活に貢献するべく、糖質に関する正確で有用な情報の提供や幅広いコミュニケーションの実現を目指し、様々な活動を行っていきたいと思います。
【合わせて読みたい】
熱々の揚げ物。寒い日には格別!揚げ物をさらに美味しくする「卓上ソース」のランキング
低糖質でカスタマイズ?「うどんにのせる具」の糖質量ランキング