2024.02.06
加藤茶の血圧を下げた「簡単おいしい」減塩料理|毎日食べても飽きない「万能氷だし」活用レシピ
45歳差で加藤茶さんこと加トちゃんとご結婚された綾菜さん。健康を気遣いつつちゃんとおいしい愛情レシピをご覧あれ(画像:『加藤家の食卓』)
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45歳差の加藤茶さんと結婚した当初はバッシングも多かったというタレントの加藤綾菜さんだが、献身的に夫を支える姿がすっかり支持されている。108歳まで舞台に立ちたいという夫の夢をかなえるべく、生活習慣病予防アドバイザーや介護の資格も取得した。
加藤茶さんのために減塩料理を作っていた綾菜さんの悩みは「味気ない」「続かない」だった。そこで医師などの専門家に教わり、料理家と研究を重ね減塩レシピを完成。毎日簡単に作り続けられる綾菜流「万能 氷だし」の秘密と作り方を『加藤家の食卓』から一部引用・再編集して紹介する。
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健康で長生きするための〝減塩食〟
こんにちは、加藤綾菜です。みなさんご存じの通り、私の夫は45歳年上の加トちゃんです。夫は過去に、狭心症や大動脈解離も経験しています。結婚して3年目にパーキンソン症候群を発症した上、一時は血圧が200にまで達することもあり、食事にはとても気を遣うようになりました。腎臓の数値も悪くなり、透析が必要になるかもと医師から言われて、私も真剣に食の改善を考えるようになったのです。
特に気をつけなければいけないのが〝塩分〟。でも、減塩を始めた当初は「おいしくない、味が薄い」と夫はあろうことか、私に内緒でしょうゆをかける始末です。
そこで私は「本当においしくて、減塩になり、体にいい料理」を作りたいと、医師や栄養士の先生から学び、料理家の田村つぼみさんとともにオリジナルレシピを開発しました。
1)手間がかからないこと
2)満足できるうま味があること
3)栄養がしっかりとれること
この3つのポイントをおさえてできあがったのが、「万能 氷だし」です。
これがもう、大成功!あまりのおいしさに「もう減塩料理はやめたのよ」という私の言葉にも、夫はだまされてくれました(笑)。おかげさまで、透析も免れ、血圧も130程度に落ち着いています。
料理はだしが基本ですよね。高級なかつお節を大量に使う方法よりも、リーズナブルでおいしく、誰でもかんたんにいつでも使えるだしを作りました。毎日使うものだから、コスパも大事!
「万能 氷だし」は4つの健康食材が決め手!
本格的なうま味のだしをかんたんにつくるために、選んだ食材は以下の4つです。比較的手に入りやすい食材で、小鍋でサッと作って冷凍ストックができるということにもこだわりました。忙しくても、空いた時間にこの「万能 氷だし」を作り置きしておけば、調理の時短も叶います。
氷だしキューブ(画像:『加藤家の食卓』)
かつおベースの和風だしなのに、この食材の組み合わせにより、和・洋・中、なんでもOKな仕上がりになりました。
「万能 氷だし」ひとかけで、だしと調味料の代わりになります。また、ゆでた野菜にのっけるだけでおひたしができますし、食材の上に氷だしをのせて電子レンジで加熱したり炊飯器で炊き上げたり、と調理がとてもカンタンです。
<万能 氷だしの4つの健康食材>
玉ねぎ
・血管を強くする「ケルセチン」は、むくみや冷えも改善する
酒かす
・話題のレジスタントプロテインが腸を整え、美肌をサポート
しょうが
・ぽかぽか成分「ショウガオール」が代謝を上げて、血糖値を抑える!
かつお節
・体内でつくることができない必須アミノ酸が豊富
それでは、「万能 氷だし」の作り方をご紹介しましょう。
1個=塩分0.3gの「万能 氷だし」の作り方
氷だしキューブ(画像:『加藤家の食卓』)
●材料(製氷皿キューブ10個分)
玉ねぎ…1/2個
しょうが…5g(1/2かけ)
酒かす…6g(約小さじ1)
かつお節…6g
しょうゆ…大さじ1
水…1カップ
●作り方
(1) 小鍋にすりおろした玉ねぎとしょうが、水、酒かすを入れて中火にかける。水、酒かすを入れて沸騰したら中火弱にして約5分煮る。玉ねぎの甘味としょうがの有効成分がしっかり出る。
(2) 火を止め、かつお節を先に入れてから、しょうゆを入れ、鍋を回してなじませる。かつお節が沈むまで1分ほど待つと、温度が下がってうま味が出やすい。
(3) ざるでこす。ペーパーは使わず、かつお節などざるに残ったものは、ヘラやスプーンの背などで押して水分をしっかりしぼり落とす。うま味や塩分が入っているので、よくしぼる。
(4) 製氷皿に(3)を流し入れる。粗熱が取れたらラップをして冷凍庫で冷やし固める。そのまま2週間ほど保存が可能。残っただしがらは、書籍で紹介している「めっちゃウマだしがら」に活用可。
この万能 氷だし1個の塩分が0.3gなので、計算がしやすくてとても助かっています。我が家では一日の塩分を6g以内におさえるようにがんばっています。
※製氷皿のサイズは10㎝ × 19㎝ × 5㎝、10個のキューブが作れる、一般的なものを使用しています。
※製氷皿がない場合は、ジッパーつき保存袋に入れて、バットなどにおいて横にして冷凍することもできます。また、冷凍庫がいっぱいのときは、清潔なペットボトルに入れて冷蔵庫へ。保存期限は3日程度。氷だし1個=約18~25gなので目安にお使いください。
高木ブーさんがうちに遊びに来てくれたときに、振る舞ったのが、「肉汁じゅわ~!和風おろしハンバーグ」。夫とふたり「うまい、うまい!」とパクパク食べてくれたんです。このハンバーグの塩分量は、なんと1人あたり1g! 一般的なハンバーグは実は塩分が高いので、この「万能 氷だし」を使ったレシピでおいしく減塩で作るようにしています。
みんなでパクパク食べた!和風おろしハンバーグ
だしを練り込んでうま味倍増! 肉汁じゅわ〜!「和風おろしハンバーグ」カロリー313kcal(1人分)塩分1g(画像:『加藤家の食卓』)
●材料(2人分)
氷だし…2個
玉ねぎ…1/4個
大根…200g
大葉…5枚
豚ひき肉…200g
こしょう…少々(多め)
パン粉…大さじ2
油…大さじ1
水…大さじ2
A【酢…大さじ1、しょうゆ…小さじ1、氷だし…1個】
●作り方
1. 氷だしは解凍し、玉ねぎは細かくみじん切りにする。大根はすりおろして水気をきり、千切りにした大葉を混ぜる。
2. ボウルに豚ひき肉とこしょうを入れて粘り気が出るまでしっかりとこね、1のだしと玉ねぎ、パン粉を入れてよく混ぜ合わせて、2等分にして空気を抜きながら形を整える。
3. フライパンに油を熱し、2を入れて焼き色がしっかりとついたらひっくり返し、水を入れて蓋をして、弱火で7分ほど蒸し焼きに。火を止めてそのまま5〜10分ほどおき、予熱で中まで火を通す(竹串を刺して抜いたときに透明な肉汁が出てくればOK)。焼き上がったハンバーグと、1の大葉を混ぜた大根おろしを器に盛りつける。
4. フライパンに残った肉汁にAを加え(氷だしは凍ったまま)ひと煮立ちさせてソースを作る。少しとろみがつくまで煮詰まったら、3にかける。
この「万能 氷だし」を使うようになってからというもの、「料理の腕、上げたね!」と褒められました。私も一緒に食べるので、これまでの味気なかった減塩料理とはまったく味が違うと、大満足です。読者の方からいただいたハガキにも「これならば、家族も一緒に食べられます」というお声があってうれしかったです。
夫が元気に舞台に立てるように、妻としてしっかり支えていきたいと思います。このレシピが、みなさんのお役に立てたら、これほど幸せなことはないです。ぜひ試してみてくださいね!
『加藤家の食卓 医師と栄養士の先生に長生きする食事の作り方を習いに行ってきたレシピ集』(アスコム) クリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします
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提供元:加藤茶の血圧を下げた「簡単おいしい」減塩料理|東洋経済オンライン