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2023.11.03

季節変わりの「手足の冷え、寒暖差疲労」防ぐ簡単技|冷えは万病の元、血流をよい状態に保つ秘訣


末端の冷えに効くツボ(出所:『自律神経にいいこと大全100』)

末端の冷えに効くツボ(出所:『自律神経にいいこと大全100』)

秋から冬にかけて気温が下がっていく中、鍼灸・あん摩マッサージ指圧師の森田遼介氏が「手足の冷え」や「寒暖差疲労」を防ぐツボについて解説します。

※本稿は『自律神経にいいこと大全100』から一部抜粋・再構成したものです

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末端の冷えに効く指間のツボ

末端の冷えには、足の指の間にある「八風(はっぷう)」と、手の指の間にある「八邪(はちじゃ)」を選択しましょう。手足の指の水かき部分にそれぞれ左右8穴あります。

これらのツボは少し特殊な「奇穴(きけつ)」といい、ある疾患に対して有効的な効果を示す単独のツボになります。普通、ツボは経絡(けいらく)というツボとツボを結ぶ14本のライン上に属しますが、この奇穴は経絡に属さない単独のツボで、長年の臨床経験から効果が認められた奇穴は29種類存在します。

八風と八邪の刺激の仕方は、一つひとつお灸をしていったり、手の指で順に押していったりする方法もあります。次のような刺激方法も時短になりますのでおすすめです。

●八風

(1)手指と足指で握手をするように、足指の間に手指を差し込み、優しく握る。
(2)足指を反らせて、足の裏を5秒伸ばす。
(3)足指を丸めて、足の甲を5秒伸ばす。
(4)これを左右10セットくり返す。

●八邪

(1)両手を組むようにして右手の指先で左手のツボを、左手の指先で右手のツボを刺激する。
(2)押しながら5秒キープする。
(3)これを10セットくり返す。

出所:『自律神経にいいこと大全100』

出所:『自律神経にいいこと大全100』

※外部配信先では画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

八風を刺激する際は、手指を深くまで入れすぎないようにし、握る・曲げる力も強すぎないように注意してください。行った後は足がポカポカしたり軽くなったり実感があることでしょう。日ごろの生活で足の指を広げる機会は少ないので、時々足指のストレッチを行うことは、血流をよい状態に保つ秘訣になりますよ。

気象病の予防に「翳風」

気象病、寒暖差疲労、寒暖差アレルギーには「翳風(えいふう)」を使います。場所は、耳たぶの後ろに凹みがあるところの圧痛点。気候の影響を受けやすい方は、日頃から翳風を冷やさず、温めるようにしましょう。

出所:『自律神経にいいこと大全100』

出所:『自律神経にいいこと大全100』

注意する点としては、頭痛や耳鳴り、めまいなど、耳や頭の症状の発作時に温めてしまうと症状が悪化する危険があります。ですので、症状が出ている時ではなく、症状が落ち着いているタイミングで予防として行うことが効果的です。

翳風付近に細かい赤紫色の血管が数ミリ走っているのが見える場合がありますが、これは細絡(さいらく)といい、普段から体が冷え、血流が悪くなっているサイン。今の時点で頭痛や耳鳴り、めまい、難聴などの症状がない場合でも、将来発症するリスクが高いため、対策をしておきましょう。

東洋哲学思想の中には、「天人合一(てんじんごういつ)思想」というものがあります。

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『自律神経にいいこと大全100』(ワニブックス) クリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

「天」とは自然界を指し、天気と地中は互いに影響し合っています。その間(はざま)で生活している私たち人間は、この自然の影響に大きく左右されるのです。

近年、自然界の法則が大きく崩れています。気圧や気温の乱高下や激しさを増す台風・ゲリラ豪雨・積雪量など……。これだけ自然が乱れれば人間の体も乱れるのは当然なので、自分を責める必要はありません。

ただし、この自然の乱れは容易に止められるものではないため、これからは一人ひとりが今まで以上に自分の体と向き合う必要があります。

そして不調の改善と同じくらい大切な意識は、「予防(=養生)」をすること。治すよりも整えることのほうが結果に結びつきやすいので、予防をして日頃の生活の質を落とさないように心がけていきましょう。

継続できそうなものを選んで習慣化

冷えは万病の元です。体が冷えることで血流が悪くなり、筋肉が硬くなる、内臓に栄養が行き届かなくなり働きが悪くなる、脳の働きが低下する、潤いが保てなくなり老化が進む、免疫力が下がるなど、あらゆる不調が起こります。

普段、冷えている自覚があるところを温めるのはもちろんのこと、自覚がなくても冷えている部分も多いため、あらゆる体の部位を温かい手で触ってチェックしてみましょう。温活はさまざまな方法があるため、自分が継続できそうなものを選んで習慣にしてみてください。

(1)お灸

(2)カイロ

(3)湯たんぽや耐熱のペットボトルにお湯(50度程度を容量の7〜8割)を入れて当てる

(4)ホットタオル

(5)温水のシャワーを長めに当てる

(6)ドライヤーを当てる

(7)温かい手を当てる

(8)市販のぽかぽかアイテムを使用する

とくに最近では小豆などが使用された「ぽかぽかアイテム」が何種類も発売されており、電子レンジで温めれば何回でも使用できるものも多く、非常におすすめです。

出所:『自律神経にいいこと大全100』

出所:『自律神経にいいこと大全100』

人間の体は正直にできています。温めてみて、「気持ちがいい」と感じた部位は、普段から血流が悪い・冷えているため、温めて正解というサインです。

反対に、場所によっては温めると不快に感じるところがありますが、そこは、今、熱を加えるべきではないというサインとなります。温活をする場合は、体とそんなふうに確認を取りながら行ってください。

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提供元:季節変わりの「手足の冷え、寒暖差疲労」防ぐ簡単技|東洋経済オンライン

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