2023.10.13
医師考案「ゴマのふりかけ」で若さを保つ方法|酸化と糖化を防ぎ、細胞をきれいに「おそうじ」
老化の原因「酸化」「糖化」を、防ぐことができる食材「ごま」。6種の「細胞のおそうじふりかけ」の作り方を紹介します(出所:『体の不調がみるみる消える 細胞のおそうじふりかけ』)
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年齢を感じさせない若々しさを保っている人って、いますよね。つい、「わたしとは、細胞レベルで違う」なんて思ってしまいますが、実はそれ、正解かもしれません。体中の細胞がきれいな状態だと、老化が進まず、若々しさを保つことができます。そして、それを邪魔するものが、細胞の酸化と糖化です。
細胞の酸化と糖化を防ぎ、いつまでも元気で若々しい人生を送るための方法を、予防医療に力を入れる伊藤明子先生の著作『体の不調がみるみる消える 細胞のおそうじふりかけ』より、本文を一部引用・再編集してお届けいたします。
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抗酸化力が働くことで細胞の入れ替わりを促進
同年代で集まったとき、なぜか飛び抜けて元気で、若く見える人っていますよね。一方で元気がなく、老けて見える人もいます。
その若さの理由の1つが「抗酸化力」。
なぜなら、抗酸化力が働くと、新陳代謝という細胞の入れ替わりのサイクルが正常に保たれるからです。
私たちの体の細胞は、神経細胞などの一部を除いて日々入れ変わっています。たとえば、
・最もサイクルが短い腸管の上皮細胞は数日
・肌の細胞は約1カ月から数カ月
・血液の細胞は種類によって数時間から数年
・骨の細胞は約5カ月
というサイクルで、新しい細胞に入れ替わることが示されています。
この新陳代謝がしっかり働くことで、肌のターンオーバーや炎症や傷のダメージの修復が適切に行われ、若々しい見た目をキープできるようになります。
細胞が酸化する原因の1つは、私たちが生きるために欠かせない酸素。
酸素は体にとって必要なエネルギー源ですが、吸い込んだ酸素が体内で化学反応を起こすと、「活性酸素」や「フリーラジカル」という物質が生まれます。
これらが持つ強い酸化力は、病原菌などを撃退してくれるのですが、過剰に作られると健康な細胞まで酸化させ、肌のハリやみずみずしさを奪い、がんなどさまざまな病気を引き起こし、体中がどんどん傷んできてしまいます。
これが酸化という現象です。
鉄が酸素と結びつくとサビるのにたとえて、「細胞のサビ」とも言われています。
体中がコゲついていく細胞の「糖化」とは?
酸化と並んで老化や病気の原因となるのが、細胞の「糖化」です。
「サビ」にたとえられる酸化に対して、「コゲ」にたとえられるのが糖化。
細胞のコゲって、いったいどんな状態なのでしょうか?
じつは、パンケーキを焼くとこんがりきつね色の焼き目がつくのと同じように、私たちの体もコゲついています。
わかりやすい例でいえば、肌のシミやそばかすも糖化現象。
同じように血管がコゲつくと動脈硬化、脳の細胞がコゲつくと認知症というように、細胞の糖化は恐ろしい病気の原因となります。
細胞が糖化してしまう原因は、その名のとおり「糖質」です。
食べ物から摂った糖質が体の中のたんぱく質と結びつき、時間をかけて体内で加熱され、「AGEs(エイジズ)」という物質が生まれます。
「終末糖化産物」という恐ろしい名前を冠したこのAGEsという物質は、一度生まれると消えることがなく、長い時間をかけて体中を糖化し(コゲつかせ)、体をむしばんでいくのです。
細胞の酸化と糖化は、毎日知らないうちに起こっているもの。
進行にまかせていると、体の組織がどんどん劣化してしまい、見た目の老化はもちろん、がん、動脈硬化、認知症、骨粗しょう症、白内障など、全身のトラブルを引き起こします。
まさに、細胞の酸化と糖化は、「あらゆる老化と病気の元凶」と言っても過言ではありません。
とはいえ、細胞の酸化と糖化は、体のあらゆる部分で少しずつ進んでいくもの。
大切なのは、毎日コツコツ、食事で酸化と糖化を防いでいくことです。
細胞の「おそうじ」にごまが最適な理由とは?
「細胞のおそうじふりかけ」のメインの食材は、すりごま。
ごまの中には抗酸化力と抗糖化力がぎゅっと詰まっています。
とくに注目されているのが、セサミンというゴマ特有の成分。
セサミンは体内に吸収されると肝臓の代謝を活性化させ、高い抗酸化作用を持つようになることが知られています。ほかにも、1粒にわずか1%しかない「ゴマグリナン」という微量成分にも、非常に高い抗酸化作用があることで知られています。
また、糖化によってAGEsが作られる過程には、活性酸素が関わっているため、ごまの抗酸化作用によって活性酸素の発生を抑えることができれば、糖化=コゲの加速も抑えられるということになります。
抗酸化力と抗糖化力がギュッと詰まったスーパーフード、それがごまなのです。
ごまのパワーを高める6種の「おそうじふりかけ」
さらに「細胞のおそうじふりかけ」では、ごまのパワーをより高めるために、+αの食材と組み合わせることがポイント。
味も効果もアップする、6種の「細胞のおそうじふりかけ」の作り方と効果は、次のとおりです。
高たんぱくで筋肉をつくる! 「かつおぶしごまふりかけ」
(出所:『体の不調がみるみる消える 細胞のおそうじふりかけ』)
作り方:かつおぶしパウダーとすりごまを1:1の割合で混ぜるだけ!
ビタミンEで抗酸化力アップ! 「アーモンドごまふりかけ」
(出所:『体の不調がみるみる消える 細胞のおそうじふりかけ』)
作り方:アーモンドパウダーとすりごまを1:1の割合で混ぜるだけ!
※アーモンドパウダーは、スーパーの製菓コーナーなどで購入できます。
※生のアーモンドパウダーを使うときは、必ず加熱料理に使用するか、すりごまと混ぜる前に、油を使わずにフライパンで炒って加熱してください。目安は弱火から中弱火で2~3分。淡いきつね色になるくらいです。
えびやきなこと混ぜても
豊富なカルシウムで骨を強く! 「えびごまふりかけ」
(出所:『体の不調がみるみる消える 細胞のおそうじふりかけ』)
作り方:桜えびパウダーとすりごまを1:2の割合で混ぜるだけ!
※桜えびパウダーは、ネット通販などで購入するのが便利。ミキサーなどで桜えびをパウダーにしても作れます。
大豆イソフラボンで美肌づくり! 「きなこごまふりかけ」
(出所:『体の不調がみるみる消える 細胞のおそうじふりかけ』)
作り方:きなことすりごまを1:1の割合で混ぜるだけ!
赤じその力で肝保護効果が向上! 「しそごまふりかけ」
(出所:『体の不調がみるみる消える 細胞のおそうじふりかけ』)
作り方:しそとすりごまを1:2の割合で混ぜるだけ!
※本書のレシピでは、三島食品株式会社の「ゆかり」を使用しています。
ごま+大豆で腸内環境が整う! 「みそごまふりかけ」
(出所:『体の不調がみるみる消える 細胞のおそうじふりかけ』)
作り方:八丁みそ、みりん、すりごまを1:1:2の割合で混ぜるだけ!
ふりかけだから、使い勝手バツグン!
6つの「細胞のおそうじふりかけ」の食べ方は、お好きなメニューにかける、まぜる、あえるだけ。
(出所:『体の不調がみるみる消える 細胞のおそうじふりかけ』)
香りとうまみ豊かな「かつおぶしごまふりかけ」を納豆に混ぜれば、ごはんや豆腐にも合う一品に。「みそ」「しそ」「えび」も好相性。
(出所:『体の不調がみるみる消える 細胞のおそうじふりかけ』)
香ばしい「アーモンドごまふりかけ」をトーストにかけて、タンパク質を補給。ほっこり優しい風味の「きなこごまふりかけ」もパンとよく合います。
(出所:『体の不調がみるみる消える 細胞のおそうじふりかけ』)
「みそごまふりかけ」でおみそ汁を作ると、栄養価だけでなく風味もアップ。豆乳スープに溶き入れてアレンジするのもおすすめ。
(出所:『体の不調がみるみる消える 細胞のおそうじふりかけ』)
「アーモンドごまふりかけ」や「きなこごまふりかけ」をヨーグルトに混ぜると、ヘルシーなのにスイーツのような満足感が。
これからの季節は鍋物にも活用できる
ほかにも、カレーやシチュー、パスタなどの洋食から、そば、炊き込みご飯、手巻き寿司などの和食に使ったり、ドリンクに混ぜたりと、「細胞のおそうじふりかけ」の使い勝手はバツグン。
これからの季節は、鍋物に入れてもいいですね。
『体の不調がみるみる消える 細胞のおそうじふりかけ』(アスコム) クリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします
毎日の食事をおいしく、風味豊かにし、かつ抗酸化力、抗糖化力を高められるこのふりかけを、ぜひ今日から、いつものご飯のおともにしてみてはいかがでしょうか?
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提供元:医師考案「ゴマのふりかけ」で若さを保つ方法|東洋経済オンライン