2023.06.13
老け見えする「ぶ厚い背中」をリセットする習慣|姿勢の悪癖リセット!歪みのない心地いい身体に
身体を整えてから運動することがおすすめ(写真:yukiotoko/PIXTA)
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コロナ禍による運動不足、在宅勤務によって筋力が低下し、猫背やストレートネック、反り腰など日常の姿勢も崩れがちに。それによって肩こり・首こり・腰痛が悪化したという声もよく耳にするようになりました。身体の不調の他にも薄着の季節が近づいてきたことで、ボディラインが気になっている人も多いのではないでしょうか。
悪い姿勢が続けば、骨格は崩れます。骨格が崩れるとさらに姿勢が悪くなり、ボディラインにも影響が出ます。また、様々な身体の不調が出る原因にも。YouTube登録者数270万人、Instagramフォロワー数60万人の大注目ボディメイクトレーナー佐川裕香氏の最新著書『ダイエットするよりキレイになれる 上半身リセット』の内容を一部抜粋し、ご紹介します。
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運動を始める前に骨格リセットが必要な理由
身体を整えることは、全ての運動の基礎です。しかし、ほとんどの人が身体の動かし方を教わらずに運動を始める場合が多いのではないでしょうか。
例えば、股関節はどんな方向に動き、どんな機能を持っているか、背骨のどの部分と肋骨がつながっているか、どのように身体を動かすのが良いのかなどは、プロのアスリートでもないと、知らないまま運動をスタートすることがほとんどですよね。
プロのバレエダンサーを目指していた私でも、何も知りませんでした。そして姿勢の悪い状態で15年も身体を動かし続けた結果、怪我をしてしまいました。
姿勢や骨格が崩れていてそのままの状態で運動をすると、本来かかる必要のない場所にかかる必要のない負荷をかけることになります。崩れた姿勢のまま負荷をかけたエクササイズを100回やっても、1万歩歩いても、効果は半減どころか、私のように怪我をしたり、どこかを傷めたり、身体を壊す原因になります。
これから運動を始める人、現在運動をしている人は、まず身体を整えることからスタートすることをおすすめします。
また、「エクササイズをしているのだけど、なかなか結果が出ない」という人も土台の骨格が崩れている可能性があります。
逆に身体の土台が整っていて、身体の使い方を知っていれば、どんなエクササイズも効率的に効果が得られます。
スマホ利用やデスクワーク、運動不足などから現代人のほとんどがストレートネック、巻き肩、猫背、反り腰など姿勢が悪化し、その結果、首こりや肩こりや腰痛などの不調を感じています。姿勢が崩れていると、無駄な力みがあり全身をしなやかに動かすことができません。
例えば背骨は、24個の骨から構成され、頚椎(首部分)、胸椎(胸部分)、腰椎(腰部分)の3つのパートに分かれています。頚椎は安定していてほしいのに、重い頭を支えているためぐらつきやすく、前に倒れやすい部分。胸椎は、本来はきちんと可動してほしいところだけど、固くなりやすいところ。腰部分には骨が腰椎しかないため、元々不安定な箇所だけに、安定させたい場所です。このようにそれぞれの骨には特徴があり、それを理解せずに動かすと身体を痛める原因になりかねません。
(イラスト:トキア企画)
固い棒のような背骨は、全身の不調や歪みの原因
「身体をねじってください」というエクササイズのときに、腰からねじろうとする人が多いですけれど、腰は本来5度くらいしかねじられません。ねじる動きは、可動性のある胸から動かすのが正解です。
「腕をまわす」という動き一つとっても違います。腕は、どこから始まっていると思いますか? 肩から腕が生えているのをイメージしている人が多いのではないでしょうか。実際には、首の下あたりの鎖骨と胸骨で作られた胸鎖関節という関節があって、そこから腕を動かしていく意識が必要です。「鎖骨からが腕」と思いながらエクササイズをしてみてください。
背骨を構成する24個の骨一つ一つには「丸める」「反る」「左右に回旋する」「左右に側屈する」という本来の機能があります。これらの一つ一つの骨のパーツが連なり、S字カーブを描いているのが理想ですが、ほとんどの人は、このS字カーブが潰れてしまっていたり、真っ直ぐになりすぎていたりします。「背骨リセット」でその機能を取り戻しましょう。
背中から腕の伸びを感じる「背中ストレッチ」
(画像:『ダイエットするよりキレイになれる 上半身リセット』)
(画像:『ダイエットするよりキレイになれる 上半身リセット』)
目安時間:2分
目安回数:左右1〜2セット
STEP1 四つ這いで、ひざ下を横にずらす
四つ這いになって、脚をぴったり閉じる。両ひざ下を右に移動させる。
STEP2 片腕を斜めに伸ばし、お尻を引く
自然な呼吸をしたまま、右手の前に左手の小指を置く。その状態から左斜め後ろにお尻を引く。二の腕、脇、体側にかけて伸びを感じながら30秒キープする。反対側も行う。余裕があれば左右2セットずつ行う。
背中から腰の伸びを感じる「サイドストレッチ」
(画像:『ダイエットするよりキレイになれる 上半身リセット』)
(画像:『ダイエットするよりキレイになれる 上半身リセット』)
目安時間:2分
目安回数:左右3〜5回ずつ
STEP1 正座で体側を伸ばす
正座をして、腕を伸ばす。右手首を左手で持って、右にお尻を下ろす。吸う息で体を真横に倒して、体の伸びを感じる。
STEP2 背中を丸め、起きて天井を見る
1の体を真横に倒した状態から、吐く息で左斜め前に手を下ろし、背中を丸める。吸う息で体を起こして、天井を見て体側の伸びを感じる。1~2の動きを左右3~5回ずつ行う。
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提供元:老け見えする「ぶ厚い背中」をリセットする習慣|東洋経済オンライン