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2022.08.10

平気で「エナジードリンク」飲む人が知らない盲点|カフェインを摂取した後に疲れる人は要注意!


依存しやすい「カフェイン」との上手な付き合い方をご紹介します(写真:プラナ/PIXTA)

依存しやすい「カフェイン」との上手な付き合い方をご紹介します(写真:プラナ/PIXTA)

Twitterフォロワー6.6万人の精神科医バク先生。発達障害(ADHD)やうつ病当事者の医師としても注目されているバク先生が、今最も伝えたいのが「依存心とのよりよい付き合い方」。最新刊『依存メンタルを力に変えるレッスン』より、依存しやすい物質との上手な付き合い方をレクチャーします。

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カフェインをとると頭が冴える理由

コーヒーや紅茶、エナジードリンクなどに含まれる「カフェイン」。日頃カフェインをまったくとらないという人は、相当気をつかって飲み物や食べ物を厳選している人です。そう断言できるほど、カフェインはさまざまなものの中に入っています。

「仕事を頑張りたい日にはエナジードリンクを飲む!」という人も多いでしょう。その理由は、飲むと頭がシャキッとするからです。しかしカフェインは、飲み方を間違えると危険な依存につながることがあります。

そもそも、なぜカフェインをとると頭がシャキッとするのでしょうか? 一般的なイメージとして、“カフェインそのものに目を覚ます作用がある”と思われるかもしれません。しかし、実はカフェインには、脳内の「アデノシン」という物質をブロックする(脳に認識できなくさせる)働きしかありません。

このアデノシンという物質は、「脳が活動したあとに出るカス」のようなものだと思ってください。アデノシンは、覚醒作用のある「ドーパミン」という神経伝達物質の効果を落とすことで、眠気を引き起こし、睡眠をとることで脳から除去されます。脳にたくさんカスがたまってくると、人は眠ることで脳の掃除をするのです。

カフェインには、このカスがたまっていることを脳が認識できないようにする作用があります。結果として、脳内には疲れによるカスがたくさんあっても、気づかず元気に起きていられるようになるのです。

カフェインは、こうした覚醒作用以外にも、利尿作用、解熱鎮痛作用、強心作用をしめす、世界で最も多く使用されている「精神刺激薬」の1つです。そう、カフェインも薬物の一種なのです。こう聞くと、途端にカフェインレスのものに変えたくなってしまうかもしれませんね。

とはいえ、適切な量のカフェインであれば、覚醒作用によって眠気や倦怠感を軽減し、一時的に集中力を向上する作用が期待できます。「あと少しでこの仕事が終わる!」とか、「今夜だけは頑張りたい!」というときにカフェインを一時的に使用することは、そこまで問題ではありません。

カフェイン依存になるかどうかの分かれ目

しかし、カフェインをとった後の対応に、カフェイン依存(病気)になるかどうかの分かれ目があります。

まず、カフェインをとった後には、必ず十分な休息をとらなければなりません。なぜなら、先ほど説明したように、カフェインにはアデノシンという物質をブロックする作用があるにすぎません。つまり、カスはカスとして残ったまま、目隠しをされている状態です。

カフェインを飲んで一時的に活力が出ても、後からドカッと疲れがきた経験がある人も多いでしょう。これは、カフェインが体内から消えることで、(目隠しで見えなくなっていただけで)実際にはたまり続けていたカスに脳が気づくからです。

後ほど詳しくお話ししますが、カフェインには「耐性形成(その物質に対して耐性を作ること)」と、「離脱症状(使用をやめたときに身体的・精神的症状が起こること)」の2つの性質もあります。

これを踏まえて、カフェインをとった後の対応の違いを見ていきましょう。

・カフェインとうまく付き合えるケース

「よし、ここだけの一踏ん張りは越えたから、しっかり寝て休もう!」
⇒眠ることでカスも掃除されますし、カフェインをうまく使いこなせたといえます。

・カフェイン依存につながってしまうケース

「カフェインが切れたらどっと疲れが……。よし、追加でカフェインを飲めばまた元気になれる!」
⇒カスはどんどんたまり続け、カフェインへの耐性もできてしまい、脳はカフェインがある状態を普通だと誤認します。カフェインが切れるといろいろな症状が出て苦しくなり、カフェインをやめられなくなるという負のスパイラルに……。

どうでしょうか? このしくみを知っているのと知らないのとでは、カフェインとの付き合い方がかなり変わるのではないでしょうか。

耐性ができ始めると、より濃度の高いカフェインを使用しないと効かなくなっていきます。最近コーヒーに物足りなさを感じて、飲み物をコーヒーからエナジードリンク系に変えたり、カフェインの錠剤を飲むようになった人は要注意です。

カフェインが原因で起こる「頭痛」

ちなみに「カフェインには解熱鎮痛作用もある」と書きましたが、その一方で、カフェインにより頭痛が悪化することも非常に多いので、頭痛持ちの人は特に気をつけてカフェインと付き合ったほうがいいでしょう。

カフェインの解熱鎮痛作用とは、血管を収縮させることで得られるものです。カフェインが体内にあるあいだは脳の血管が収縮し、一見、頭痛はマシになったように感じます。しかし、体内からカフェインが消えていくと血管収縮作用が失われ、脳の血管が拡張していき、脳の表面の膜がピンと張ることで頭痛が生じます。結果として、「カフェインがないと頭痛がする!」という負のスパイラルが生まれることになるのです。

こうした症状が出てしまうと、カフェインをとる量を自分で調整するのは困難になるでしょう。

カフェインの常用による「カフェイン離脱頭痛」は、カフェインを毎日235mg以上(コーヒーならたったの2杯弱!)摂取していた人の半数に発生するリスクがあります。頭痛のほかにも、カフェインの離脱症状としては、集中力の低下、イライラ、眠気、倦怠感、胃や関節の痛みがあります。

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カフェインをやめたあと12~24時間に発症したこれらの症状は、カフェインの離脱症状と考えたほうがいいかもしれません。症状は大体48時間でピークを迎え、2~9日ほど継続して終わります。

毎日2杯コーヒーをたしなんでいる方で、コーヒーを飲まないとこれらの症状が出る方は、やめる際にはこの数字を思い出してみてください。いったいいつまでこの症状が続くんだろうと思うよりは、目安を知っているほうが、気がラクではないでしょうか。

何より、こうした症状が出ないようにカフェインとうまく付き合っていくことが一番です。

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提供元:平気で「エナジードリンク」飲む人が知らない盲点|東洋経済オンライン

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