2022.01.24
会話中「相手のどこを見るべきか」迷わない方法|キョロキョロも凝視も不自然、見るべき場所は
人と会話をするとき、どこを見たらいいのかわからない……失礼にならない視線の投げかけ方を紹介します(写真:takeuchi masato/PIXTA)
人は出会ってから数秒で、無意識のうちに相手の印象を決めてしまうとされています。第一印象が人間関係を左右するといっても過言ではありません。
しかし、「初対面で自分の魅力を伝える」というのはとても難しいことです。
『知的で気品のある人がやっている 気くばりとマナー』では、著者がアナウンサーとして何度も失敗を繰り返しながら体得し、マナー・話し方講師としての視点を加えてブラッシュアップさせた、第一印象を最高のものにする気くばりやマナーを紹介しています。
本稿では同書より一部を抜粋しお届けします。
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会話の最中、どこを見ればいい?
友人とおしゃべりをしているとき、相手の目線が自分の後ろに注がれたり、自分の顔以外に向けられると「あれ? どうしたのかな。話聞いてる?」と気になりますよね。
視線というものは想像以上に相手の印象に残るものです。会話中、目線をキョロキョロさせて相手から視線を外すと「もしかして、話をちゃんと聞いていないのかな?」と疑われてしまいます。
逆に、会話の最中、じーっと相手の目だけを見つめて話すとお互いにドギマギして疲れてしまいます。
では、相手に柔らかな視線を送りながら、会話に集中しているというメッセージを届けるためには、どんなふうに視線を投げかければいいのでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、「ベスト・トライアングルの視線」です。
ベスト・トライアングルとは、相手の方の両目と喉元を結んだ三角形のこと。このベスト・トライアングルを意識して視線を投げかけると相手に威圧感を与えずに、かつ視線が外れた印象を残さずに〝しっかり話を聞いていますよ”という姿勢をアピールできます。
画像:『知的で気品のある人がやっている 気くばりとマナー』より
好印象のポイント
ポイントはこのトライアングルをぼーっと見ることです。
右目、左目、喉元と、点を意識して見つめるのではなく、この三角形をぼーっと見るのです。すると、目線をずらすことなく柔らかな視線をつくることができ好印象を与えることができます。
このベスト・トライアングルは、面接などの場でも有効です。
初対面の面接官は、みなさんを第一印象で判断します。その際、視線が泳いだり、緊張して面接官をにらむような視線でじっと見つめながら話したりしては、マイナスイメージを持たれてしまいます。
そんなときこそ、このベスト・トライアングルをぼーっと見ながら話せば、怖い面接官の目だけをじっと見て話す必要もありませんので、今までより緊張しなくなりますよ。
大勢の前では、〝M字〞方式
また、大勢の前で話をするときに、会場全体を意識して話をしているように印象づける視線として「M字方式」というものがあります。
会場をMの字に沿ってゆっくり視線を投げかけると、会場全体に気を配りながら話をしている印象になりますので、結婚披露宴でのスピーチやプレゼンテーションを行う際には実践してみてくださいね。
画像:『知的で気品のある人がやっている 気くばりとマナー』より
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提供元:会話中「相手のどこを見るべきか」迷わない方法|東洋経済オンライン