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2022.01.01

血糖値は季節で変動する?~冬になると数値が高くなる理由を解説~


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「寒い季節になってから血糖値が上がった気がするけど、糖尿病って季節に影響するの?」と疑問に思ったあなた。

そこで今回は季節によって変動する血糖値について、本記事ではわかりやすく解説していきます。

ぜひ最後までお付き合いください。

編集&執筆者情報:こちらをご覧ください ※外部サイトに遷移します

冬になると血糖値が高くなるのはなぜか

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冬になると血糖値が高くなる理由として、2つの理由が考えられます。

1つめは、クリスマス・お正月・忘年会・新年会などのイベントが多く、外食や飲酒の機会が増え、食べる量が増えることです。

なぜなら摂取エネルギーが消費エネルギーを大幅に上回ってしまうと、余剰となったエネルギーで脂肪細胞が肥大し内臓脂肪として体に蓄えられ、ひいては肥満へとつながります。

結果、内臓脂肪が血糖値にマイナスの影響を及ぼし、血糖値を上昇させます。

2つめは、寒い時期になり運動する機会が減ることです。そうすると、消費エネルギーが減って同じく肥満へとつながりやすくなります。

つまり、冬は生活習慣が乱れやすい要因が増えるので、血糖値も高くなるといえます。

夏は血糖値が上がる?下がる?

冬になると血糖値が高くなる人が多いということは、反対に夏になると血糖値が下がる人が多くなると考えられます。

しかし、夏の方が血糖値が高いという人も、中にはいるかもしれません。

「夏の方がたくさん旅行に行くから、たくさん美味しいものを食べます」というように、あなたの生活スタイルによっては夏の方が血糖値が上がる可能性もあるのです。

ですので、一般的には冬になると血糖値が高くなる人が多く、夏に血糖値が低くなる人が多いというように、考えていただけると良いでしょう。

HbA1cの値には季節変動がある

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血糖値やHbA1cの値と季節変動について研究された論文がいくつかあり、そのうちのほとんどで、HbA1cの値と季節には関係があることが確認されています。

研究によって多少違いはありますが、大体6月~9月頃にHbA1cが最も低くなり、1月~3月頃にHbA1cが最も高くなると発表されています。

原因としては、先ほどもご紹介したように、冬にはクリスマスやお正月といった食事量が増えるイベントが集中していたり、気温の低下や雪が降るといった影響で、運動量が減ったりすることが考えられているようです。

気温と血糖値の関係

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気温が下がると外に出るのが億劫になり、運動の機会がを減り運動量が減ると肥満につながるとお伝えしました。

また、あなたの身体は、脂肪を使って寒さから身体を守ろうとします。そのため、さらに体脂肪(※)は増えがちになって肥満になる可能性もあるのです。

(※)体脂肪は体に蓄えられる脂肪の総称

肥満は糖尿病や血糖値が高くなる原因の1つです。ですので、寒さは血糖値に影響を与えることが考えられます。

体温が低いと血糖値は上がるのか

体温が低いというだけで血糖値が上がるかというと、そのようなことはないでしょう。

ただ、糖尿病の合併症である自律神経障害が起きている場合は、体温が低くなる可能性があるかもしれません。

自律神経のうち、交感神経(活動時に働く神経)が優位になり続けると、血液の流れが悪くなり手足や内臓が冷えて体温が低下します。つまり、血糖値と体温は無関係とも言い切れないということになります。

いずれにせよ、血糖コントロールはしっかり行うことが必要です。

季節による血糖値の変動を最小限にするには

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季節による血糖値の変動を最小限にするには、規則正しい生活習慣を継続することが一番です。

イベントの時にはたくさん美味しいものを食べたくなることも、寒い日が続くと運動したくなくなる気持ちもよくわかります。

しかし、糖尿病や血糖値のことを考えると、どんな時でもバランスの良い食事と適度な運動の継続が大切なのです。

参考記事:糖尿病は生活習慣の改善で予防〜今から食事・運動・生活を見直そう〜 ※外部サイトに遷移します

まとめ

それでは本日のまとめです。

・冬になると血糖値が高くなるのは、外食や飲酒の機会が増えたり食べる量が増えたりすることと、運動量の減少が起こるから

・HbA1cは夏に下がり冬に上がる傾向にあることが研究で明らかになっている

・寒さは血糖値に影響を与えることがある

以上です。

本記事が、季節によって血糖値が上がるということを意識するきっかけ作りになると嬉しいです。

■参考文献

医療情報科学研究所(2021):病気がみえるvol.3 糖尿病・代謝・内分泌 第5版,メディックメディア
片岡千明,中野有紀(2011):季節でコントロールが乱れる患者さんの血糖管理,糖尿病ケア,8(10),56-61
峯山智佳,野田光彦(2014):〈トピックス〉糖尿病と季節性,睡眠医療,8(2),219-224

執筆者:管理栄養士・糖尿病療養指導士 白石 香代子

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山口県立大学家政学部栄養学科卒業後、人材業界を中心にセールスやコンサルタントとして交渉力・語彙力など幅広いコミュニケーションスキルを培う。その後、中国大連にて日系企業のフードアドバイザー、日本人学校の食育セミナー講師として活動。現在、H2株式会社とクリニックでの栄養士業務、特定保健指導を兼任。その他、中国高齢者施設の栄養監修なども手掛けている。管理栄養士、東京糖尿病療養指導士の資格を保有。

記事提供:H2株式会社

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提供元:血糖値は季節で変動する?~冬になると数値が高くなる理由を解説~|【シンクヘルスブログ|H2株式会社】

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