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2021.10.25

糖尿病は生活習慣を見直せば治るの?


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「糖尿病って言われたんだけど、食事や運動に気をつけたら治るのかしら…」

糖尿病は生活習慣病の一つです。つまり食べ過ぎや運動不足、ストレスなど様々な要因が関わって発症する病気です。

ですので血糖値を下げるために、まず食事や運動の指導が行われますが、果たして糖尿病は生活習慣がよくなれば治る病気なのでしょうか?

そこで今回は、糖尿病と生活習慣について分かりやすくお伝えします。

忙しいあなたも今日から簡単に出来る「基本的な運動と食事のポイント」もご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。

糖尿病は生活習慣の見直しで治るの?

糖尿病は一般的に、治るとも治らないとも言えない病気です。というのも、糖尿病とは「血糖値がとても上がりやすい体質」に変わってしまった状態だからです。

体質が変わってしまった以上、生活習慣を改善しても糖尿病を完治することは難しいでしょう。

2型糖尿病は寛解することもある

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ただし膵臓をきちんと休めてあげることで、薬に頼らなくても正常な血糖値を維持できる『寛解』と呼ばれる状態に至ることがあります。

血糖値は食事やストレスによって上昇し、インスリンというホルモンで下がります。

2型糖尿病は、膵臓に存在するインスリンを作り出す細胞『ランゲルハンス島β細胞』が疲れ切ってしまい、インスリンを作れなくなったり、もしくは作れても少量のみとなったりすることで、血糖値を下げることができなくなり発症する病気です。

長年の暴飲暴食や運動不足、肥満などにより、インスリンを多量に出し続ける状態が続くと、ランゲルハンス島は疲れてしまいインスリンを出せなくなります。

ですがインスリンをたくさん出さなくてもすむような食事、少しのインスリンでも効率よく血糖値が下がる体づくりを意識して続けていけば、膵臓のランゲルハンス島β細胞の疲れが取れて、寛解できることもあるのです。

しかし、一度疲弊したランゲルハンス島は、ちょっとしたことですぐに疲れ切ってしまいます。そのため、不健康な生活習慣に戻した途端に、再び糖尿病は悪化していきます。

1型糖尿病は、現在では治すのは難しい

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1型糖尿病は遺伝や体質により、膵臓のインスリンを作り出す細胞であるランゲルハンス島β細胞が壊れてしまうことで発症します。

壊れてしまったランゲルハンス島β細胞を治す治療法は現代でも見つかっていません。しかし、インスリン注射によって健康な身体の状態を維持することはできます。

インスリン注射による治療もより簡単で便利なものが続々と開発されており、治療しながら日常生活を送っている方も多く、中にはプロスポーツ選手として活躍する人もいます。

1型糖尿病であっても、自分らしい生活を送ることは十分に可能です。

思い切り痩せたら治ったというのは本当か?

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大幅な減量に成功して血糖値が下がると糖尿病が完治したと思われがちですが、そうではありません。

その理由ですが、そもそも太っている身体は、インスリンが効きにくい状態です。ダイエットを頑張り、筋肉もつけることでインスリンの効きがよい身体になり、薬を減らしても正常な血糖値を維持できるようになります。

ただ、この状態はあくまで寛解状態であり、治ったわけではありません。再び太ったり、暴飲暴食をしたりすることで糖尿病は悪化していきます。

参考記事:糖尿病とも関連する睡眠時無呼吸症候群とは〜原因・症状・治療をポイント解説〜 ※外部サイトに遷移します

糖尿病になった場合は日頃の食事や運動療法が重要

食事療法で血糖コントロールを

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糖尿病において、食事療法は「きほんのき」です。

血糖値を上げる主な原因は食事ですので、食事を改善しなければ糖尿病も改善されません。

ポイントとしては、「バランスよく」「食材を選んで」「適切なカロリーを」摂取することです。

食べ過ぎ、飲みすぎは血糖値を乱高下させ、身体にダメージを与えます。ですから自分の身体を労わってあげる気持ちで、食事を摂るようにしましょう。

また、食べ方を変えるだけで効果が出る方もいます。

ゆっくりとよく噛んで食べることで満腹中枢が刺激され、食事量を減らしても「おなかいっぱい」と感じることができます。

また野菜類から最初に食べることで、糖分の吸収が抑えられて、急激に血糖値が上がることを防ぐことができます。

ご自身の食生活を振り返りつつ、改善できる点を見つけていくことが大切です。

運動療法で血糖値を抑えよう

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運動療法は、『インスリン感受性』を高めるうえで非常に重要です。

インスリン感受性とは、インスリンの効きやすさのことを指します。インスリン感受性が高い人は、少しのインスリンでも血糖値が下がりやすいですが、逆に低い人は多量のインスリンが分泌されないと血糖値が下がりません。

このインスリン感受性を高めるために有効と言われているのが、運動療法なのです。

そして運動療法で大事なことは、なによりも「続けること」です。

辛くてきつい運動を一日頑張っても、その効果は3日以内に低下し、1週間で消失するといわれています。そのため、理想としては週3~5日以上の運動が望ましいです。

ただ、忙しい現代人が運動時間を確保するのは難しいことですよね。

これまでの研究で、細切れでも週に150分以上の運動をすると、血糖コントロールに効果的という結果が出ています。

例えば、週5日の出勤と退勤時に一駅遠い駅で降り、15分ずつの歩行をするとそれだけで150分は越えられます。

毎日の生活の中で、「運動に変えられる時間」を探してみてください。

参考記事:糖尿病患者さんに慢性的な便秘が多いのはなぜ?〜原因・治療・対策を解説〜 ※外部サイトに遷移します

まとめ

生活習慣改善と聞くと、難しく大変なことのように感じますよね。

長年の習慣を大きく変えることは難しいですが、ちょっとずつ変えてみることは意外と簡単です。

糖尿病にとらわれず、痩せてかっこよくなる、食材豊かな食事を楽しむ、など自分が楽しめる目標を作って、より健康的な生活への変化を楽しむこともおすすめです。

悲観せず、頑張りすぎず、糖尿病と向き合っていただけたらと思います。

参考文献

・糖尿病療養指導ガイドブック2018 糖尿病療養指導士の学習目標と課題 日本糖尿病療養指導士認定機構編・著 メディカルレビュー社 2018年発行
・慢性期看護論第2版編集 鈴木志津枝 藤田佐和 ヌーヴェルヒロカワ 2013年発行
・見てできる臨床ケア図鑑 糖尿病看護ビジュアルナーシング監修 平野勉編集 柏崎純子 学研メディカル秀潤社 2015年

執筆者:管理栄養士・糖尿病療養指導士 白石 香代子

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山口県立大学家政学部栄養学科卒業後、人材業界を中心にセールスやコンサルタントとして交渉力・語彙力など幅広いコミュニケーションスキルを培う。その後、中国大連にて日系企業のフードアドバイザー、日本人学校の食育セミナー講師として活動。現在、H2株式会社とクリニックでの栄養士業務、特定保健指導を兼任。その他、中国高齢者施設の栄養監修なども手掛けている。管理栄養士、東京糖尿病療養指導士の資格を保有。

記事提供:H2株式会社

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提供元:糖尿病は生活習慣を見直せば治るの?|【シンクヘルスブログ|H2株式会社】

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