2021.09.14
日本人に多い「腸を汚すキノコの食べ方」残念5NG|実は「効果半減」かも…その食べ方で大丈夫?
どんなお料理にも使いやすいきのこ。しかし、腸活でやってはいけない組み合わせがあることをご存じですか?(写真:jEss/PIXTA)
この記事の画像を見る(6枚) ※外部サイトに遷移しま
世界的に著名な自然療法士でオステオパシストのフランク・ラポルト=アダムスキー氏。1992年に発表された「アダムスキー式腸活メソッド」は、Google.itの食事法(ダイエット)部門(2017年)で「最も検索されたキーワードのベスト3」に選出されるほど、本国イタリアのみならず、ドイツ、フランス、スペイン、ポルトガル、ベルギー、トルコなど、世界中で話題になっている。
日テレ系列「世界一受けたい授業」(5月22日放映)でも紹介され、「アダムスキー式腸活メソッド」をすべて解説した『腸がすべて:世界中で話題!アダムスキー式「最高の腸活」メソッド』は、日本でも9万部を超えるベストセラーになっており、大きな反響を呼んでいる。
訳者の森敦子氏が本書の翻訳を通して感じたのは、「食べ物は『何を食べるか』ではなく、『何と組み合わせて食べるか』が大事」ということ。
では、アダムスキー氏の提唱する「最高の腸を手に入れるための組み合わせ」はどうやって食卓に取り入れればいいのだろうか? 今回は、本書の翻訳を手掛けた森氏が「腸を汚すキノコの食べ方、5大NG」について解説する。
『腸がすべて:世界中で話題!アダムスキー式「最高の腸活」メソッド』 クリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします
「きのこ」は「菌100%」で腸内環境を整えてくれる
秋になり、「きのこ」を食べる機会が増えてきました。きのこは「食物繊維」が豊富なうえに、腸内環境を整える「菌」そのものを食べられるため、「腸活には欠かせない食べ物」だと考えられています。
『腸がすべて:世界中で話題!アダムスキー式「最高の腸活」メソッド』 クリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします
今、話題の「アダムスキー式腸活法」は、食品を「下りてくるのが速い食品(ファスト)」と「下りてくるのが遅い食品(スロー)」に分け、この2種類を同時に摂取しないことで「腸の詰まりを防ぐ」腸活法です。
このメソッドでは、きのこは「消化管をゆっくりと通過する『スローの食品』」に分類され、「しいたけ」「まいたけ」「えのき」「マッシュルーム」とさまざまな種類がありますが、すべて「スロー」です。このほかに、「肉」「魚」、多くの「野菜」といった食べ物も「スロー」に含まれます。
一方で、「通過の速い『ファストの食品』」には、「トマト」「パプリカ」といった一部の「野菜」、「フルーツ」「はちみつ」などが含まれています。「スローの食品」の「きのこ」を食べるときは、こうした「ファストの食品」との組み合わせを避けることが大切になります。
ここでは「きのこ」の食べ方で、よくある5つのNG組み合わせを紹介します。
きのこというと、「えのきのバター炒め」や「しいたけのしょうゆ炒め」など、「炒め物」で食べる方が多いと思います。
実は、このときに、私たちがついやってしまいがちなNG例が2つあります。そのひとつが、きのこの「ピリ辛炒め」です。
辛みが欲しいときは「こしょう」「しょうが」を活用
【組み合わせNG(1)】きのこを「ピリ辛炒め」にする
鶏肉とシイタケの唐辛子炒め(写真:jEss/PIXTA)
「きのこの炒め物」によく使う「バター」「オイル」「しょうゆ」といった調味料のほとんどは、「きのこ(スロー)」と組み合わせてOKです。
ただし、調味料の中でも「唐辛子」は「ファストの食品」です。そのため、きのこを唐辛子で「ピリ辛」に炒めるのは、残念ながらNGと「アダムスキー腸活法」では考えられています。炒め物の仕上げに「一味」「七味」「糸唐辛子」をかけるのも、「唐辛子」と「きのこ」を同時に食べることになるので避けるようにします。
辛みが欲しいときは、「こしょう」を効かせたり「しょうが」で刺激をつけたりするのがおすすめです。こしょうやしょうがは「アダムスキー式腸活法」では「ニュートラル」という「スローともファストとも組み合わせられる食品」に分類されているので、問題ありません。
【組み合わせNG(2)】きのこの炒め物に「ピーマン」を入れる
鶏肉・ピーマン・シイタケの炒め物(写真:しまじろう/PIXTA)
もうひとつは、「唐辛子」の仲間である「ピーマン」「パプリカ」「ししとう」を炒め物の具材に入れることです。
「ピーマン」「パプリカ」「ししとう」も「唐辛子の仲間」ですので「ファスト」の食品となります。そのため、きのこが入った野菜炒めに「ピーマン」「パプリカ」「ししとう」といった「ファストの食品」を入れるのもNGになります。
こうした野菜を食べるときには、「スローの食品」と合わせるのではなく、「ファストの食品」や「ニュートラルの食品」とあわせてメニューを組むようにしましょう。
「きのこ」と「トマト」の組み合わせもありがちですが、実は「トマト」は「ファストの食品」で、きのことの組み合わせはNGです。
「トマト」を使わず「チーズ」や「しょうゆ」を利用する
【組み合わせNG(3)】「トマトパスタ」にきのこを入れる
きのことトマトソースのパスタ(写真:RUNA/PIXTA)
「きのこのアラビアータ」など、きのこを入れたトマトパスタは残念ながらすべてNGです。
「きのこのパスタ」を食べたいときは、「クリームパスタ」を選ぶのがおすすめです。クリームパスタに入っている「生クリーム」や「チーズ」は「スローの食品」ですので、きのこと組み合わせてOKです。
もしくは「しょうゆ」で味付けした「和風のきのこパスタ」もいいですね。
実は、パスタの場合、原料である「小麦」が「スロー」です。そのため、アダムスキー式腸活法では、「小麦(スロー)×トマト(ファスト)」の「トマトパスタ」はすべてNGとされています。
日本で生まれた「和風パスタ」なら、トマトを使わないのでOKなものが多いです。しかも和食は、「納豆」や「大根おろし」といった腸活食材の宝庫です。「日本人に朗報、腸にいい『和風パスタ』身近な4品」でも紹介しているので参考にしてください。
「日本人に朗報、腸にいい『和風パスタ』身近な4品」 ※外部サイトに遷移します
【組み合わせNG(4)】「トマトピザ」にきのこをのせる
きのことトマトソースのピザ(写真:takahiro.048/PIXTA)
「きのことトマトソースのピザ」も「きのこ・小麦(スロー)×トマト(ファスト)」の組み合わせでNGとなってしまいます。
「きのこのピザ」が食べたいときは「トマトソースなしのピザ」を選べば、腸を汚すことになりません。トマトソースのないピザは「チーズ」がメインになることが多いのですが、「チーズ」は「スロー」なので組み合わせてOKです。
お店によっては、「トマトソースのピザ」と「(トマトソースのない)チーズのピザ」を分けてメニューに載せているお店もありますよね。そういう場合は、「チーズのピザ」の一覧から選べば安心です。
このほか、「ファストの食品」には「フルーツ」も含まれます。「きのこ」と「フルーツ」を組み合わせることはあまりないかもしれませんが、「レモン」には注意が必要です。
【組み合わせNG(5)】きのこと魚のホイル焼きに「レモン」を入れる
ニジマスの包み焼き(写真:酒林 蒼/PIXTA)
きのこは美味しいだしが出るので、「魚のホイル焼き」に入れる人も多いと思います。秋鮭と一緒にホイル焼きにすると、季節感もあっていいですよね。
ただし、このホイル焼きに「レモン」を添えると、「きのこや魚(スロー)×レモン(ファスト)」の組み合わせになり、NGとなってしまいます。レモンだけでなく、残念ながら「すだち」「ゆず」なども同様です。
よくある「バターじょうゆ」の味付けなら問題ないので、ホイル焼きはレモンなしでシンプルに仕上げましょう。「小ねぎ(スロー)」や「パセリ(ニュートラル)」で風味づけをするのはOKです。
「腸の詰まり」は「万病」のもと
私たちの体の中で「最大の免疫システム」ともいわれている腸。「腸の汚れ」や「詰まり」は、便秘などの「お腹のトラブル」を招くだけでなく、「頭痛」「不眠」「免疫力の低下」といった思いもよらない体調不良の原因になることも少なくないといいます。
アダムスキー博士は、「汚れた腸」を「ほこりで目詰まりしたエアコンのフィルター」や「髪の毛の詰まりで流れなくなったシャワーの排水管」にたとえています。
腸がそんな状態になってしまったら、私たちは必要な栄養素を体の中に取り込むことも、老廃物や有害な成分を体外に排出することも難しくなり、腸がつかさどっている免疫機能も低下してしまうのだそうです。
みなさんも「アダムスキー式健康法」を学び、普段から「腸を詰まらせない食事法」を実践することで腸をきれいに保ち、健康な体を手に入れてくださいね。
(医学監修:澤田幸男/医学博士、澤田肝臓・消化器内科クリニック院長)
【あわせて読みたい】※外部サイトに遷移します
提供元:日本人に多い「腸を汚すキノコの食べ方」残念5NG|東洋経済オンライン