2021.08.25
日本人に多い「腸を汚すビールのおつまみ」5大NG|「あの定番メニュー」もじつは要注意!大丈夫?
食べ物は「何を食べるか」ではなく、「何と組み合わせて食べるか」が大事。効果的な腸活のために最適な組み合わせ、NGな組み合わせをご紹介(写真:taka/PIXTA)
世界的に著名な自然療法士でオステオパシストのフランク・ラポルト=アダムスキー氏。1992年に発表された「アダムスキー式腸活メソッド」は、Google.itの食事法(ダイエット)部門(2017年)で「最も検索されたキーワードのベスト3」に選出されるほど、本国イタリアのみならず、ドイツ、フランス、スペイン、ポルトガル、ベルギー、トルコなど、世界中で話題になっている。
日テレ系列「世界一受けたい授業」(5月22日放映)でも紹介され、「アダムスキー式腸活メソッド」をすべて解説した『腸がすべて:世界中で話題!アダムスキー式「最高の腸活」メソッド』は、日本でも7万部を超えるベストセラーになっており、大きな反響を呼んでいる。
訳者の森敦子氏が本書の翻訳を通して感じたのは、「食べ物は『何を食べるか』ではなく、『何と組み合わせて食べるか』が大事」ということ。
では、アダムスキー氏の提唱する「最高の腸を手に入れるための組み合わせ」はどうやって食卓に取り入れればいいのだろうか? 今回は、本書の翻訳を手掛けた森氏が「腸を汚すビールのおつまみ」について解説する。
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定番の「ビールのおつまみ」にも「腸にNG」食材あり
ムシムシとした日が多く、冷たいビールの美味しい日が続いていますね。
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今話題の「アダムスキー式腸活法」は、食べ物を「腸を通過するのが速い食品(ファスト)」と「遅い食品(スロー)」に分け、スピードの違う2種類の食品を同時に摂取しないことで、「腸の詰まりを防ぐ」腸活法です。
実は、この季節に美味しいビールの「おつまみ」の中には、この「ファストの食品」と「スローの食品」を一緒にした、「腸の詰まり」の原因となってしまう「NGの組み合わせ」がいくつかあります。
今回は、私たち日本人がついやってしまいがちな「腸を汚すビールのおつまみ5大NG」を紹介します。
「アダムスキー式腸活法」に従うと、ビールは「スローの食品」でも「ファストの食品」でもない「ニュートラルの食品」という3つめのカテゴリーになります。
「ニュートラル」というのは、「ファスト」とも「スロー」とも組み合わせることができる食品です。
つまり、ビール自体は何とでも組み合わせることができるわけですが、その一方で、おつまみ同士で「ファストの食品」と「スローの食品」が混ざるのに注意が必要になります。
「トマト」や「ケチャップ」は要注意!
【NGおつまみ(1)】「フライドポテトにケチャップ」(じゃがいも×トマト)
フライドポテトとケチャップは定番の組み合わせだけど……(写真:popovich_vl/PIXTA)
「フライドポテト」は飲み会の定番ですが、実はフライドポテトに「ケチャップ」をつけると、「腸の詰まり」の原因となる可能性がある、と「アダムスキー腸活法」では考えます。
「アダムスキー式腸活法」では、「じゃがいも」など「大半の野菜」は「スローの食品」なのですが、「トマト」「かぼちゃ」「パプリカ」といった数種類の野菜は「ファストの食品」とされています。
つまり「じゃがいも×トマトケチャップ」は「スロー×ファスト」の組み合わせなので、腸の流れをよくするためにはNGなのです。
フライドポテトには「パセリ」や「青のり」がかけてあることもありますが、パセリは「ニュートラル」、青のりは「スロー」なので、これはどちらも組み合わせて問題ありません。
【NGおつまみ(2)】「ソーセージにケチャップ」(肉×トマト)
ソーセージとケチャップの組み合わせも定番の美味しい組み合わせですが……(写真:tycoon/PIXTA)
また、「アダムスキー式腸活法」では「肉」も「スローの食品」と考えられています。したがって、「ソーセージ(スロー)×ケチャップ(ファスト)」の組み合わせもNGです。
ソーセージに何かをつけたければ、「マスタード」なら「ニュートラル」なのでOKです。
唐揚げには「レモン」をかけるのが定番ですが、実はこれもNGの組み合わせです。
唐揚げは「レモン」より「しょうが」「にんにく」
【NGおつまみ(3)】「唐揚げにレモン」(鶏肉×レモン)
唐揚げにレモンをかけるのも腸活としてはNG?(写真:midori_chan/PIXTA)
「アダムスキー式腸活法」では、「肉」や「魚」は「スローの食品」、「レモン」をはじめとした「果物」は「ファストの食品」と考えられているため、「唐揚げにレモンをかける」のはNGになります。
唐揚げに添えられているレモンは、腸のためには使わないほうがよいと「アダムスキー式腸活法」では考えられています。
唐揚げをさっぱりと仕上げたければ、肉の下味をつけるときに「ニュートラル」の「しょうが」を多く入れるのがおすすめです。しょうがには体を温める効果があるといわれています。
意外かもしれませんが、夏のお腹はエアコンの冷風で冷えて働きが落ちていることも少なくないそうです。しょうがのほか、よく唐揚げの下味に使われる「にんにく」も「ニュートラル」の食材で、同じく体を温める効果があるようなので、上手に取り入れて「夏の腸活」に役立てましょう。
【NGおつまみ(4)】「ピリ辛手羽先」(鶏肉×唐辛子)
ピリ辛の手羽先はお酒がすすみますが、腸活ではピリ辛は避けましょう(写真:Tiny Nature/PIXTA)
ビールには「ピリ辛」のおつまみがよく合いますが、実は「唐辛子」も組み合わせに注意が必要です。「ピリ辛料理」に使われている「唐辛子」は「ファストの食品」。これを「肉」や「魚」といった「スローの食品」と組み合わせるのは、「アダムスキー式腸活法」ではNGとされています。
そのため、「鶏肉」と「唐辛子」を組み合わせた「ピリ辛の手羽先」もNG。手羽先は、辛くないものを選ぶようにしましょう。
もしくは、ビールに合うスパイシーな唐揚げにしたければ「こしょう」を利かせるのもひとつの手です。「こしょう」なら「ニュートラル」ですので肉や魚と組み合わせても構いません。
最後の「NGのおつまみ」は「キムチ」です。
【NGおつまみ(5)】「キムチ」(野菜×唐辛子)
白菜のキムチも腸にいいイメージがありますが、組み合わせとしてはNG(写真:梵智丸/PIXTA)
「発酵食品」は、善玉菌を刺激して腸の蠕動運動を活性化させるため、「腸によい食品」だといわれています。
ピリ辛でビールと相性のよい「キムチ」は発酵食品で、腸によい働きもありますが、「アダムスキー式腸活法」では、「ファスト」の「唐辛子」と「スロー」の「白菜」を組み合わせたものなのでNGと考えられています。
アダムスキー博士おすすめの発酵食品は、「スローの食品」だけを使った「味噌」「納豆」「ザワークラウト」「ピクルス」、「ファストの食品」に分類される「ヨーグルト」です。
「納豆」や「ヨーグルト」などは、善玉菌のえさとなるだけでなく、腸内を弱酸性にして悪玉菌が増えるのを防ぐ効果も期待できるようです。発酵食品は、「食べ物の組み合わせ」に気をつけながら、上手に食事に取り入れていくのがいいと思います。
夏の「疲れた腸」の負担を軽くしてあげよう
暑い夏は、つい冷たいものを食べてしまいますが、冷たいものの食べ過ぎやエアコンの温度の下げ過ぎは、お腹の温度も冷やし、腸に負担となってしまいます。
また、夏休みやお盆で生活習慣が乱れると、「排便のリズム」も崩れがちになります。
みなさんも話題の「アダムスキー式腸活法」を学び、食べ物の組み合わせに気をつけることで、夏の「疲れた腸」の負担を軽くしてあげましょう。
(医学監修:澤田幸男/医学博士、澤田肝臓・消化器内科クリニック院長)
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提供元:日本人に多い「腸を汚すビールのおつまみ」5大NG|東洋経済オンライン