2021.07.20
「絹と木綿」でカロリーが違う!?豆腐の豆知識|豆腐製品を扱う食品メーカー「相模屋」に聞いた
絹と木綿ではカロリーが違う!?なぜカロリーに違いが出るのでしょうか(写真:Rhetorica/PIXTA)
この記事の画像を見る(4枚) ※外部サイトに遷移します
同じ豆腐でも、「絹と木綿ではカロリーが違う」というウワサが! どちらも大豆からできているのになぜカロリーに違いが出るのか、数多くの豆腐製品を扱う食品メーカー〝相模屋〟の広報、片岡玲子さんに伺いました。
「絹」と「木綿」でカロリーが違う理由
豆腐専門店〝相模屋〟の豆腐(写真:domani編集部)
どちらも大豆からできているのに、同じ大きさでもカロリーが違うというのは不思議なもの。
当記事は、Domani(ドマーニ)公式ウェブサイトの提供記事です
Domani(ドマーニ)公式ウェブサイト ※外部サイトに遷移します
そこで今回は、豆腐のスペシャリスト、〝相模屋〟の広報、片岡玲子さんにその理由を教えてもらいました。
つくり方の違いでカロリーに差が生まれる!
「木綿とうふと絹とうふでカロリーが違うというのは本当で、その違いはつくり方にあります。豆腐の原料はご存じのとおり、大豆です。
大豆からつくった豆乳ににがり(凝固剤)を入れ、加熱して固めて豆腐をつくるのですが、木綿豆腐は一旦固めた豆腐をくずし、その後、重しで圧力を加えて再び固めてつくります。一方、絹は豆乳ににがり(凝固剤)を入れ、加熱して固めてつくるもので、木綿のように一度くずしたりはしません」(片岡さん)
100g当たりのカロリーは「木綿72kcal」「絹56kcal」
「圧力を加えて固める際に水分や油分が抽出されることから、木綿は絹に比べて、同じ重量当たりのカロリーが少し高くなります。※100g当たりのカロリー 木綿72kcal 絹56kcal(出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂))
また、このつくり方の違いによって、同じ重量あたりの栄養素の量も異なり、たんぱく質やカルシウムなどは木綿の方が多く含まれています」(片岡さん)
木綿とうふは圧力を加えて固めることで、カロリーだけでなく、栄養素も凝縮されるんですね。食感の違いしかないと思っていた「絹」と「木綿」の差がよく分かりました。
木綿とうふと絹とうふの使い分け
木綿と絹は料理別に使い分けて(写真:dorry/PIXTA)
木綿と絹では食感が違いますが、それぞれどんな料理に合うのでしょうか?
「木綿とうふは、固めてから一度崩し、押し固めているため味しみがよく、また崩れにくいのが特徴。煮物や炒め物、豆腐ハンバーグにおすすめです。絹とうふは、なめらかでつるっとした食感が楽しめる、冷や奴やサラダ、汁物の具などのメニューによく合いますよ」(片岡さん)
知っているようで知らなかった豆腐の豆知識。次回は、使いかけの豆腐を上手に保存する方法を教えていただきます!
次回 ※外部サイトに遷移します
(文:keiko kido)
【あわせて読みたい】※外部サイトに遷移します
提供元:「絹と木綿」でカロリーが違う!?豆腐の豆知識|東洋経済オンライン