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2021.04.05

見た目も若返る「インナーマッスル」の鍛え方|仕事のパフォーマンスアップにもつながる


インナーマッスルの鍛え方とは?(写真:xiangtao/PIXTA)

インナーマッスルの鍛え方とは?(写真:xiangtao/PIXTA)

コロナ禍で、意外な健康面のリスクとなるのが、インナーマッスルの衰え。インナーマッスルとは、姿勢を司り、重力に抗って姿勢を保つことに関わる筋肉です。体を鍛えるとなると、ウェートやマシンを使った筋トレでアウター(表層)の筋肉ばかりを鍛えがちですが、見た目年齢を若返らせるなら、鍛えるべきは、このインナーマッスルのほうだと話すのが、パーソナルトレーナーで、『ほぐピラWORKOUT 「ほぐす」+「ピラティス」がいちばん痩せる!』を上梓した、星野由香さん。その理由を星野さんに伺いました。

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身体を鍛えるとなると、何かと、胸板や背中、肩、腕などの、アウターマッスルばかりを鍛えがちになります。アウターの筋肉は、我流でも鍛えやすいのに対し、インナーマッスルは自分で鍛える方法がよくわからないという人も多いからだと思います。

でも、特に年齢を重ねた働き盛りの男性にこそ、強化していただきたいのは、インナーマッスルのほうです。現代人は、パソコンやスマホを見る時間が長く、常に頭を前に突き出した姿勢を続けているため、ほとんどの人が、その状態のまま首や肩や背中などのアウターの筋肉が硬くなり、頸椎や背骨の自然なカーブが失われています。

首などの筋肉はほぐすことが大事

これだけでも見た目の若々しさが損なわれますが、それに加え、頸椎や背骨の本来のカーブが失われると、背骨の間の椎間板がつぶれやすくなって身長も縮んでしまうので、見た目がいっそう老けてしまうのです。ですから、普段偏って使っている、首や背中のアウターの筋肉は、ほぐすほうが大事。

そうすれば、前に突き出ていた頭が元の位置に戻って、首の後ろ側の板状筋や、背中の脊柱起立筋、肩甲骨の間の菱形筋などの眠っていたインナーマッスルが正しく使われるようになり、頸椎や背骨の本来のカーブが蘇ります。椎間板にスペースもできるので、本来の身長に戻って、スラリとしたよい姿勢になり、見た目年齢が若返ります。ですから、強化すべきはインナーマッスルのほうなのです。

“ほぐピラ”は、硬くなっている筋肉や筋膜をほぐしながら、同時にピラティスの動きで、弱っているインナーマッスルを鍛えていくメソッドです。中でも、見た目の若返りを目指す人におすすめなのが、“背中ほぐピラ”や“肩甲骨ほぐピラ”“鎖骨下ほぐピラ”です。

硬く縮んでいる首や背中、胸のアウターマッスルをほぐしながら、首の板状筋や、背中の脊柱起立筋や多裂筋、肩甲骨の間の菱形筋、腹斜筋、腹横筋などのインナーマッスルを目覚めさせて正しく使われるように鍛えていきます。

それによって、前に出ていた頭が正しい位置に戻って、頸椎と背骨の正しいカーブが蘇り、椎間板にスペースも生まれるので、姿勢が整って身長が伸びます。

また、頸椎と背骨のつながりが正しくなることで、頭蓋骨と肋骨、骨盤が、呼吸とともに正しく開いたり、閉じたりするようになります。すると、固まっていた頭皮がほぐれて、頭全体が引き締まってスッキリした小顔にもなり、見た目年齢が格段に若返るのです。

見た目年齢も若返る

今回は、おすすめの3つの「ほぐピラ」のうち、2つをご紹介。ほぐピラをするときに必要なのは、市販の突起がついた筋膜リリース用のローラー。ない場合は、ラップの芯や、丸めた雑誌にフェイスタオルを2枚重ねて巻きつけ、ゴムで強めに留めると凹凸ができるので、それを使って行ってもOKです!

肩甲骨ほぐピラ

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後頭部の半分までローラーがあたるように背骨に沿って縦に置く。

(1)ローラーを縦に置き、ローラーの上に背骨があたるように上体をのせる。両腕を横に広げ、お尻を上げ、左右に10秒、体を揺らす。

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ローラーが頭まで届かない場合は、頭の下にローラーと同じ高さに重ねたタオルを置く。

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(2)1で心地いいと感じた位置で動きを止め、腕を上から横に大きく円を描くように10回回す。肩甲骨が動くのを感じながら行う。

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鎖骨下ほぐピラ

ローラーをあてる場所

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鎖骨の下から胸の上で、両肩までローラーをあてる。

(1)うつぶせになり、鎖骨の下から胸の上にローラーをあてる。両ひざを閉じて曲げ、足首も曲げる。手のひらを下に向けて両腕を小さく10回上げ下げ。

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(2)1の姿勢をキープし、あごを引いて、頭を下げたり上げたりを10回くり返す。

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仕事の効率もアップする

これらの“ほぐピラ”をすると、背骨に沿って走る自律神経の働きが整うため、精神状態が安定しやすくなります。また、脳脊髄液が正しく流れるようにもなります。

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『ほぐピラWORKOUT 「ほぐす」+「ピラティス」がいちばん痩せる! 』(講談社) クリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

脳脊髄液とは、頭蓋骨から脊髄の中を流れる体液。仕事で頭を使い続けていると、“頭に血が上る”と言われるように、脳脊髄液も頭蓋骨の中で滞ってしまいます。すると思考力が低下したり、インスピレーションが湧きにくくなったりして、仕事の効率が下がります。

でも、“ほぐピラ”で頸椎と背骨のつながりがよくなれば、脳脊髄液が脊髄に正しく流れて、神経伝達もスムーズになり、思考力や発想力が上がるので、仕事のパフォーマンスがアップするのです。

(構成:和田美穂)

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提供元:見た目も若返る「インナーマッスル」の鍛え方|東洋経済オンライン

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