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2021.02.17

自宅で本格的な「お茶」が楽しめる最新家電3種|人気なのは「コーヒーメーカー」だけではない


スマートフォンと連携する次世代ティーポット、LOAD&ROADの「teploティーポット」(筆者撮影)

スマートフォンと連携する次世代ティーポット、LOAD&ROADの「teploティーポット」(筆者撮影)

新型コロナの影響でカフェなどに行きにくくなり、家でコーヒーや紅茶、お酒などを楽しむ人が増加。コーヒーメーカーは売れ行きが好調で、昨年は一部メーカーでは売り切れが続いた。現在はコーヒーメーカーだけでなく、紅茶や緑茶、お酒などでホッと一息できる家電も続々登場し、注目が集まっている。今回はその中から3製品をご紹介する。

自分の体調や環境に合わせたお茶を淹れられる

LOAD&ROADの「teploティーポット」は、アメリカで毎年開催される最新テクノロジーが集まるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー 「CES」において、優れた製品に贈られる「CES イノベーションアワード(2019年)」を受賞した製品だ。

日本での実勢価格は2万9150円(税込)とティーポットとしては高価であるものの、スマートフォンアプリと連携し、茶葉に合わせた抽出条件を自動で調整したり、センサーで飲み手の体調や気分を解析したり、最適なお茶を抽出できる世界初の「パーソナライズ抽出機能」が魅力だ。日本では2020年8月に発売され、2カ月ほど品切れが続いた。

最初に無料のアプリをダウンロードし、Bluetoothで連携して使用する。アプリにはお茶の種類ごとに最適な抽出条件がティーデータベースとして登録されており、データベースから選ぶだけで、その茶葉にあった設定で抽出が行われる。

茶葉は、市販の茶葉と公式で販売されている茶葉の両方を使うことができる。

公式の茶葉は、サブスクリプションサービスでアプリから購入できる。現在は同社がセレクトした茶葉のみとなっており、毎週、隔週、毎月の3オプションから選ぶと、1回分ずつパックされた茶葉15パックが定期的に届く。サービスの展開は日本国内のみで、価格は1回1700円(税抜、送料込)。

紅茶の種類はダージリン、ルイボスティー、深入りほうじ茶など20種類ほどで、今後はユーザーの好みに応じてセット内容を変更できるようにサービスをアップデートする予定とのこと。なお、teploティーポット本体にはスターターパックとしてteplo公式茶葉が2パック付属している。

市販の茶葉を使用する場合は、「お茶を追加する」という項目で好みの抽出条件を設定できる。パッケージに記載されている水量、茶葉の量、抽出時間、温度などを入力しておくと、そのとおりに抽出してくれる。

さらに、内蔵する6つのセンサーにより、脈拍、指の温度、室温、湿度、照度、騒音レベルを計測。飲み手の気分や体調、周囲環境を解析し、独自のアルゴリズムで抽出時間や時間が変わる。「朝に眠気が残る人には、基準より高温で長めに抽出して苦みとカフェイン量を増やす」など、体調や環境にあわせて調整する、世界初の機能が搭載されている。

実際にダージリンティーで「なりたい気分」を選び、「パーソナライズ抽出機能」を使って抽出した。容量は最大でも350mLで、1~2人用となる。

茶葉は公式茶葉であるインドの正統派ダージリン紅茶「Margaret's Hope Darjeeling Black」を選択。「なりたい気分」は「Enjoy」を選択してから指先をセンサー部分に押し当ててセンシング。すると、アプリには抽出温度は95℃、抽出時間は240秒と表示された。抽出時間は95℃に到達してからかかる時間なので、9分ほどかかった。

少し苦味を感じるほど濃く、香りが強い。ダージリン特有の芳香な味わいを十分堪能できた。

次に「なりたい気分」を「Go to Bed」にしてセンシングして抽出してみた。抽出温度は95℃で同じだ。ただし、抽出時間は短くなっており、180秒と表示。抽出後の紅茶は、「Enjoy」と比較すると見た目からまったく違う。色は薄めで、寝る前に飲むときにちょうどいい香りと爽やかさを感じることができた。カフェインが抑えられている印象だ。

「teploティーポット」で同じ茶葉を使っても、なりたい気分や飲み手の体調によってこれだけ変わる(筆者撮影)

「teploティーポット」で同じ茶葉を使っても、なりたい気分や飲み手の体調によってこれだけ変わる(筆者撮影)

ハード面のギミックも興味深い。茶葉を入れるインフューザーの裏側にはずっしりとした重さの重りがある。抽出温度まで上昇するとインフューザーが自動的に回転して抽出されるが、抽出が終わると150gほどの重りが下になり、インフューザー内部の茶葉が湯に沈まない仕組みになっている。すぐに飲みきれなくても、茶葉が湯に浸っていないので、渋くならない。なお、インフューザーは手動でも変更でき、「回転」「浸したまま」「スイング」の3つから選択可能で、設定は好みに合わせて調整できる。

お手入れの際、少々戸惑ったのはインフューザーのお手入れだ。抽出直後のインフューザーの重りは熱く、なかなか冷めない。さっと洗ってしまいたいところだが、冷めるまでしばらく置いてから洗う必要がある。

とはいえ、ソフトもハードも今までにないティーポットで、紅茶や緑茶好きから注目された理由もよくわかる。好みに紅茶を極めるために、いろいろ試してみるのも楽しそうだ。

大容量で「煮出し&温度調整」ができる電気ポット

サンコーの「煮出し&温度調整ができる電気ティーポット」(実勢価格5980円)は、1.5Lの茶こし付きでケトルと急須の役割を果たしてくれる。約8杯分のお茶をまとめて煮出すことができるので、たっぷり作りたい人に向いている。

茶こし付きで一度にたくさん抽出できるサンコーの「煮出し&温度調整ができる電気ティーポット」(筆者撮影)

茶こし付きで一度にたくさん抽出できるサンコーの「煮出し&温度調整ができる電気ティーポット」(筆者撮影)

細長い筒状の茶こしをフタに装着して使用する。1℃単位で温度調整が可能。玉露なら50℃、中国茶なら80~90℃、ハーブティーは90~95℃、紅茶は100℃など、自分好みに合わせたベストな温度に設定できる。

ポットは中が見えやすい目盛り付きのガラス製で煮出し具合が遠目でもわかる。もし水を入れ忘れて作動しても、自動で電源が切れる「空だき防止機能」が搭載されているので安心だ。

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【あわせて読みたい】※外部サイトに遷移します

「お弁当作り」に役立つ少しニッチな家電3選

2020年に売れた最新「コーヒーメーカー」3機種

「オンライン飲み」がぐっと楽しくなる家電3選

提供元:自宅で本格的な「お茶」が楽しめる最新家電3種|東洋経済オンライン

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