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2021.02.05

立春(りっしゅん)/季節の始まりの不調は、ニラやふきのとうで食養生


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風や気温を感じながら歩こう

立春を知らせてくれる節気のサインは、いくつかあります。まず始まりの初候には山菜のふきのとうや 川を上がってくる白魚(しらうお)が旬を迎えます。次候にはさやえんどうや魚の鰊(にしん)が、立春の終わりである末候にはセリ科の野菜・明日葉(あしたば)や河川に生息する魚・イワナが見られるようになります。

今年の立春は2月3日から(2月4日である年が多い)ですが、地域により季節のサインが始まるタイミングは若干異なります。街を歩き、風や気温を感じながら、屋外の変化に合わせて、少しずつからだを春に向けて調整していきましょう。

日光浴で体内時計をリセット

土の中からさまざまな植物が芽生え始めるのが、立春のころ。からだも同じで、春になると体内のさまざまな部位が活発化してきます。天気のよいあたたかい日には、積極的に外に出て、日光を浴びましょう。全身にエネルギーが回るように、深呼吸をしたりストレッチを行うのがおすすめです。生活リズムが乱れて疲れが抜けないと感じている人、不眠が続いている人も、日光浴で体内時計のリセットをしてみましょう。

この季節の代表的食材・ふきのとうには、少し苦みがあり、これが心臓を活発に働かせたり血液の巡りをよくすることにつながります。加齢による心肺機能の衰えや、からだが冷えていると感じたときには、積極的にとりたいものです。

鍋物や炒め物に大活躍の野菜・ニラも、この季節に旬を迎えます。冬から春にかけて葉が厚くやわらかくなり、薬膳でいう「温性」で辛味もあるため、からだをあたためる作用が大きいのです。冷えや血液の巡りが悪いと感じている人は、ニラ鍋などでたくさんとることを心がけてみてください。

こころとからだの二十四節気2020年<立春>の記事はこちら ※外部サイトに遷移します

伊藤和憲(いとうかずのり)

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鍼灸師・明治国際医療大学教授・鍼灸学部長・鍼灸臨床部長
1972年生まれ。鍼灸学博士。全日本鍼灸学会理事。明治国際医療大学鍼灸学部教授。明治国際医療大学大学院鍼灸学研究科教授、同大学大学院研究科長。2012年~2014年、厚生労働省科学研究費助成事業 地域医療基盤開発推進事業「慢性疼痛患者に対する統合医療的セルフケアプログラムの構築」, 2014年~2015年同研究助成事業「鍼灸における慢性疼痛患者の治療方針ならびに医師との連携に関するガイドライン」の研究班班長を務める。また、2016年より過疎化対策の一環として京都府南丹市にて養生の体験教室「MIYAMA 森の湯治場」、さらには奈良県宇陀郡曽爾村の美人プロジェクトを監修。明治国際医療大学附属鍼灸センター長を務め、「はり・きゅう」の治療に当たるとともに、慢性痛患者のためにセルフケアを指導している。

https://www.yojyo1192.com/ ※外部サイトに遷移します

文/伊藤和憲(鍼灸師・明治国際医療大学教授)
イラスト/中根ゆたか

※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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提供元:立春(りっしゅん)/季節の始まりの不調は、ニラやふきのとうで食養生|ワコール ボディブック

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