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2020.09.06

美筋女王「年1000個おはぎ」食べても太らない訳|ブーム到来?凄い「魅力」「健康効果」を徹底解説


次世代スイーツとして進化し続けている「おはぎ」。ヘルシーフードとしてアスリートにも人気だ(写真:著者提供)

次世代スイーツとして進化し続けている「おはぎ」。ヘルシーフードとしてアスリートにも人気だ(写真:著者提供)

オーストラリア・ニュージーランド銀行、シニアリレーションシップマネジャー。社内トップクラスの営業成績を誇るエリート銀行員でありながら、オールジャパン・ビキニフィットネス選手権大会では「5年連続チャンピオン」、IFBBビキニフィットネスでは「日本人最高の世界4位」を獲得するなど、「競技と仕事の二刀流」にこだわり続ける安井友梨氏。
インスタグラムのフォロワー数は12万人を超え、『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ)、『みんなで筋肉体操』(NHK)、『マツコの知らない世界』(TBS)などメディア出演も多く、「食べまくりダイエットと効率的な筋トレ」で注目を集めている。
その「安井式メソッド」を全公開した『筋肉をつけて24時間代謝を上げる! 働きながらやせたい人のための「食べまくりダイエット」&「超時短ゆるガチ筋トレ」』を上梓した安井氏は、実は自ら「おはぎマニア女子」を名乗るほどおはぎを溺愛し、「年間1000個以上のおはぎ」を食べまくるという。
9月2日放送の『ガッテン!』(NHK)「食べて作って幸せ!あんこで腸スッキリ&美ボディー革命」にも登場した安井氏に、なぜそこまでおはぎにハマるのか、その魅力と知られざる健康効果について解説してもらう。

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私が年間1000個を食べ歩く「おはぎマニア」になった訳

私は自他ともに認めるおはぎ好きの「おはぎマニア」です。

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競技のオフシーズンは全国の名店を食べ歩き、多いときは「1カ月約200個」「年間で1000個以上」のおはぎを食べます。おはぎ好きが高じて、おはぎマニア向けのインスタグラムを始めてしまったほどです。

「おはぎ好き」を公言していたら、なんとTBSテレビの『マツコの知らない世界』やNHK『ガッテン!』からオファーがあり、「おはぎ好きアスリート」として出演。

マツコさんに「おはぎを食べまくって、そのボディーを維持できるの?」と聞かれて、「はい! 『私の身体はおはぎでできている』と言っても過言ではありません!」と答えられるくらい、おはぎを食べまくっているのです。

私のおはぎ好きは、小学生の頃から。実家の向かいがお米屋さんで、そこでおはぎを売っていたんです。しかも父が大のおはぎ好きとあって、しょっちゅう買ってきては、家族で食べていました。

小学生の頃から「好きな食べ物は?」と聞かれたら必ず「おはぎ!」と答えていたほど。なんと、バースデーケーキがおはぎで作った「特注のおはぎケーキ」だったこともあります。

大学時代は、「和菓子を食べたい」あまりに茶道部へ入部。気に入った和菓子を見つけると、部活後はすぐにそのお店へ直行していました。

ところで「おはぎは多くのスポーツ選手やアスリートが好んで食べている」のをご存じでしょうか。

おはぎは「最強のアスリートフード」

私は甘いものを食べたくなったら、迷わず和菓子、なかでもおはぎを選びます。さらに言うと、「おはぎで栄養補給をし、体づくりをしている」とさえ言えます。

おはぎは脂質がとても低く、高タンパクで腹持ちがいい、つまりアスリート向けの食べ物といえるのです。

とくにおはぎの「もち米+小豆」の組み合わせは、エネルギー変換スピードが非常に速い。小豆の「ビタミンB群」が糖の吸収をアップさせ、すぐにエネルギーに変わる作用があります。また小豆は「高タンパク・低脂質」で、必須アミノ酸をバランスよく含む良質なタンパク源です。

かつてラグビー日本代表の選手たちも、ワールドカップの「マッチミール」としておはぎをリクエストしたそうです。おはぎは「カーボローディング食」として、アスリートたちの間では定番メニューとなっているのです(「カーボローディング」とは、アスリートなどが競技や試合の前に必要なエネルギーを体内に蓄えるための食事戦略)。

カラダを動かすエネルギー源である「グリコーゲン」(糖質)を試合前にできるだけ体内にため込んで、長時間にわたる激しいエネルギーの消耗に耐えることができるようにするのです。

おはぎは「持続力が必要な時のエネルギーチャージ」に、手軽に取り入れられる食べ物として、その効果が見直され、注目されています。

つまり、「おはぎは最強のアスリートフード」のひとつといえるのです。

おはぎは働く私たちにパワーをくれるだけでなく、「健康で若々しい体づくり」にも役立ってくれます。

おはぎは「ヘルシーフード」!?

おはぎはおいしいだけでなく、実はとても体にいい食べ物です。でもそういうと、みなさんにビックリされます。

年間おはぎ1000個以上を食べるという安井氏。インスタグラム「おはぎマニア女子日記」を開設するほど、おはぎを溺愛する

年間おはぎ1000個以上を食べるという安井氏。インスタグラム「おはぎマニア女子日記」を開設するほど、おはぎを溺愛する

「おはぎマニア女子日記」 ※外部サイトに遷移します

「おはぎはカロリーが高いから、ダイエットの敵なのでは?」「糖質以外の栄養価が低く、体によくないのでは」と思っている人がほとんどだと思いますが、それはとんでもない誤解です。

まずは「もち米」。もち米はエネルギーに変わりやすいため、疲労回復効果が高い食材です。疲れが残ってしまった翌日や激しい運動のあと、すぐに効果があらわれます。また、かみ応えがあるので、食べたときの満足度が高くなります。

「小豆」の栄養成分も見逃せません。小豆はカリウム、食物繊維が豊富。

カリウムは「むくみ防止」に役立ち、食物繊維には「整腸作用」があります。食物繊維に関してはゴボウの3倍も含まれており、腸内のビフィズス菌を増やす「ラフィノース」「スタキオース」などのショ糖類による整腸作用も期待できます。私自身の経験からいえば、「便秘の解消」にも抜群の効果があります。おはぎを食べた翌朝は、驚くほど「ドッサリ」です。

またポリフェノール(抗酸化物質)の1種である「アントシアニン」も赤ワインの1.5〜2倍も多く含んでいて、「アンチエイジング」「美肌効果」など、あげればきりがないほどすばらしい食材なのです。

野菜のポリフェノールは調理の際に流れ出てしまいますが、小豆のポリフェノールは煮汁に溶け出すので、「あんこ」として加工することで栄養成分を余すことなく摂取できるのもうれしいところです。

【ここに注目! 小豆のスゴい栄養成分】

(1)豊富なミネラル類

牛乳と同等のカルシウム、ほうれん草以上の鉄分、利尿・解毒作用があり、体内にたまった余分な水分を排出するカリウムなど。

(2)ポリフェノール

活性酸素を追い出し、老化防止に役立ちます。また、血糖値の上昇を抑える作用があるので、糖が吸収されにくくなります。あんこをつくるときに加える砂糖が、小豆のアミノ酸と結び付くことで「メラノイジン」という物質ができ、抗酸化作用がさらに高まります。

(3)サポニン

小豆特有の強い抗酸化作用を持ち、老化防止に役立つ成分。血中のコレステロールや中性脂肪の生成を抑えて脂質の代謝を促すので、ダイエット効果も。

(4)ビタミンB群

とくに「ビタミンB1」は糖の燃焼を促し、エネルギーに変換、脂肪の蓄積を防ぐのに役立ちます。うまく取り入れることで「太りにくい身体」に。

(5)豊富な食物繊維

小豆には100g当たり17.8gの食物繊維が含まれています。ちなみにゴボウは100g当たり5.7g、バナナは100g当たり1.1gです。

おはぎは「ヘルシーフード」とはいえカロリーも高く、食べたいときに際限なく食べていたら太ってしまいます。そこで私流の「太らないおはぎの食べ方」を紹介します。

安井流「太りにくいおはぎの食べ方」

おはぎを食べるのには、「タイミング」と「食べ方」が大事です。

大好きなおはぎを最大限に楽しみながら、「体づくり」も同時に行う。これが私のおすすめする、最も効果的なおはぎの食べ方です。

【太りにくいおはぎの食べ方のコツ】

(1)トレーニングや運動前に食べる!

トレーニングによって食べた分のカロリー消費ができます。私の場合はトレーニング前におはぎを食べることで、普段よりいい記録が出せます。とくにウェイトトレーニングに効果を感じることがよくあります。

(2)トレーニングや運動後の栄養補給に!

疲労回復、筋肉修理に役立ってくれます。またトレーニング後は食べても太りにくいです。

(3)「タンパク質と食物繊維の豊富な食事」をしたあとに、食べる!

これが最も大事なポイント。おはぎを食べるときは「高タンパク質、食物繊維の多い食事」を先にとっておきます。まずタンパク質をとることで、糖質は筋肉の維持に使われます。また食物繊維は「血糖値の急上昇」を抑えてくれます。

私はおはぎを食べる前に、ゆで卵、鶏むね肉(サラダチキン)、馬肉などのタンパク質にサラダを合わせるなどいろいろ工夫をして、楽しくおいしくおはぎ生活を楽しんでいます。

いかがでしたか? 日本人が昔から食べてきたおはぎは、疲労回復やエネルギーチャージに役立ち、健康効果抜群の栄養成分がたっぷり詰まっているのです。

おはぎの健康効果「まとめ」

今はコロナの影響で全国各地への「おはぎ巡り」がなかなかできなくなってしまいましたが、「お取り寄せできるおはぎ」などを探して楽しんでいます。

おはぎは自然の農作物からできた材料を使い、古くから老若男女に愛されてきたシンプルな製法の日本のお菓子。

最近では、砂糖を使わない「ギルティフリーのおはぎ」や、ナッツやクリームチーズなどを使った「和洋折衷の新感覚おはぎ」など、おはぎはどんどん進化を遂げています。皆さんもぜひ、自分のお気に入りを見つけてください。

最後に、おはぎの健康効果をまとめてみました。

【まとめ】ここがポイント!おはぎの健康効果

(1)高タンパク・低脂質

あんこは必須アミノ酸をバランスよく含む良質なタンパク源、またおはぎは油を使わないので、脂質が低くダイエット向きといえます。

(2)血中のコレステロールや中性脂肪の生成を抑える

小豆特有の成分「サポニン」は、強い抗酸化作用により老化防止に。血中のコレステロールや中性脂肪の生成を抑え、脂質の代謝を促します。

(3)糖の燃焼を促し、疲労回復に役立つ

小豆に含まれる豊富なビタミンB群、中でもビタミンB1は体内で糖を分解してエネルギーに変換し、代謝を促進します。

(4)抜群のデトックス効果

水溶性・不溶性食物繊維がバランスよく豊富に含まれ、腸内のビフィズス菌を増やすショ糖類による整腸作用が期待できます。また、利尿作用と解毒作用が強いサポニンやカリウムなどの成分は、体内にたまった余分な水分を排出します。

(5)ポリフェノールで若々しい体に!

おはぎに含まれる豊富なポリフェノールには「強い抗酸化作用」「新陳代謝UP」「冷え性改善」「美肌」など、女性にもうれしい効果が満載です。

おいしくて健康になれるおはぎの魅力、ご理解いただけましたでしょうか。美と健康、ダイエットにも、アンチエイジングにも、すぐに毎日の生活に取り入れたくなること間違いなしです。

皆さんも、「ここぞ」というときのパワーチャージや健康維持に、ぜひおはぎを試してみてくださいね。

おはぎを年1000個食べても、「太らない体」を手に入れることはできる。私自身、「仕事と競技の二刀流」にこだわり、それを証明し続けていきたいと思っています。

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提供元:美筋女王「年1000個おはぎ」食べても太らない訳|東洋経済オンライン

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