2020.08.26
夏の定番アイテムの見落としがちな洗濯方法|白スニーカーは事前準備で洗い上がりに差
夏の定番アイテムの洗い方のポイントを、洗濯のプロに教えていただきました! (写真:FabrikaSimf/PIXTA)
ブラトップや白スニーカー、子どもの夏服……そんな夏の定番アイテム、どうやって洗う? 夏ならではの洗い方のポイントを、洗濯のプロに教えていただきました。
夏アイテムの洗濯で大切なこととは?
連日猛暑日が続き、立っているだけでも汗が噴き出してくるような毎日。こんな季節は、衣類のベタつきや汗ジミ、黄ばみなんかが気になりますよね。子どもも汗をかいて帰ってくるので、洗濯物のにおいや菌も気になるところ。
ということで、今こそ知りたい夏の定番アイテムの洗濯方法を、お洗濯マイスターの大貫和泉さんに教えていただきました。
夏アイテムの洗濯方法 1:ブラトップ
着心地も楽ちんでインナーとしてもトップスとしても使える「ブラトップ」は、夏に大活躍してくれる1枚。
当記事は、Domani(ドマーニ)公式ウェブサイトの提供記事です
Domani(ドマーニ)公式ウェブサイト ※外部サイトに遷移します
でも、「カップが型崩れしてシルエットが変わってしまった」「肩ひもや生地がヨレヨレになった」など、どうやって洗濯したら長持ちするのかいまいちわからない……。そんなブラトップの洗濯方法と洗濯のポイントをご紹介します。
ブラトップの洗濯方法
1:においや汗が気になる部分は前処理を
真夏は汗汚れやにおいが心配な人も少なくないはず。そんなときにはまず前処理をしておくのがおすすめです。汗が気になる脇の下やアンダーバスト部分などに「おしゃれ着用洗剤」の原液を直接塗布し、キャップの底などで軽くたたいてなじませておきましょう。
2:洗濯機の「弱水流コース」で洗濯
前処理をしたら、洗濯ネットに入れて洗濯機の「手洗い・ドライ対応・おしゃれ着コース」などの「弱水流コース」で洗濯します。このとき洗剤は、通常使用する洗剤量から前処理で使用した分を差し引いた量を投入してください。
【ポイント 1】
ブラトップを洗濯機の「標準コース」で洗っていませんか? ブラトップは、洗濯を繰り返すことで、カップがつぶれ高さが低くなってしまったり、ストラップが伸びてヨレヨレになってしまうなど型崩れの要因に。
左:標準コース 右:弱水流コース 標準コースでお洗濯すると、カップの高さが低くなってしまいました(写真:Domani)
左:標準コース 右:弱水流コース 標準コースでお洗濯をするとしわが多く、カップが横に広がりストラップが伸びてヨレヨレに(写真:Domani)
型崩れを防いで長持ちさせるためには、できるだけやさしくお洗濯することが重要です。「手洗い」がベストですが、忙しくてなかなか時間がない場合は洗濯機の「手洗い・ドライ対応・おしゃれ着コース」などの「弱水流コース」でOKです。
【ポイント 2】
洗剤は、型崩れ・色あせ防止効果のある「おしゃれ着用洗剤」を使用するのがおすすめ。
(写真:Domani)
また、洗濯機で洗濯する場合は、型崩れを防ぐために洗濯ネットを使用してください。最近はブラトップ専用の洗濯ネットも販売されています。
3:形を整えて陰干し
(写真:Domani)
洗濯が終わったらすぐに取り出し、陰干しを。カップの形を整え、ハンガーにかけて干してください。写真のように洗濯バサミを使うと、肩ひも部分がずり落ちて伸びてしまうことを防げます。ブラトップは伸縮性をよくするポリウレタンが入っており、乾燥機を使用すると縮んでしまうことがあるので注意してください。
においが気になるときはしっかり消臭
きちんと洗濯していても、汗などがしみ込んでにおいが気になるようになってくることも。そんなときは濃い目の洗剤液を作って洗濯するのがポイントです。
1:濃い目の洗剤液をつくる
洗面器などに40度くらいのぬるま湯をブラトップが浸るくらい入れ、洗濯機で洗濯するときの1回分 (水量30Lのときの洗剤量) の「おしゃれ着用洗剤」と「液体酸素系漂白剤」を入れます。
※洗濯表示で「酸素系漂白剤」が使用できるアイテムかどうかを確認してから行ってください。
2:手洗いする
(写真:Domani)
作った洗剤液中にブラトップを入れ、20回程度ふり洗いをするか、もしくは洗濯ネットに入れて押し洗いします。
※手荒れが気になる場合はゴム手袋を使用してください。
3:洗濯機で洗う
(写真:Domani)
ふり洗いした場合は、ブラトップを軽く押し絞ってから洗濯ネットに入れ、洗濯機に洗剤液を入れて「手洗い・ドライ対応・おしゃれ着コース」などの「弱水流コース」で洗濯します。洗濯ネットごと押し洗いした場合は、洗剤液ごと洗濯機に入れて洗濯してください。
型崩れを防ぐ畳み方&収納方法
正しい洗い方をしたのに、畳み方やしまい方によってはこれも型崩れの原因に。型崩れを防ぐ畳み方&収納方法をご紹介します。
1:両サイドを折る
(イラスト:Domani)
ブラトップを裏側にして両サイドを内側に折ります。
2:裾をカップ下まで折り返す
(イラスト:Domani)
裾をカップの真下の位置まで折って畳みます。
3:カップ側を折り返して三つ折りにする
(イラスト:Domani)
カップ側を折り返したら完成。この後カップを半分に折るのはNGです。
4:そのまま立てて収納
(イラスト:Domani)
収納するときはイラストのように、3の状態のまま重ねて立てて収納してください。
夏アイテムの洗濯方法 2:白スニーカー
爽やかな白スニーカーは、夏の太陽の下で履きたくなる一足。でも、汚れが気になるアイテムとして真っ先に挙がるものでもありますよね。そんな白スニーカーですが、布製であれば家で洗うことができます。
白スニーカーの洗濯方法
1:まずは素材をチェック
(写真:Domani)
洗う前にスニーカーの素材をチェックします。素材が布製のものならば洗濯できますが、天然皮革や合成皮革の靴は洗えないのでご注意を!
2:靴についた泥を落とす
(写真:Domani)
スニーカーについている泥をブラシで落とします。靴底の泥も忘れずに。湿った泥がついている場合には、乾してから落とすようにしてください。
3:靴ひもを外す
(写真:Domani)
靴ひもがついている場合は、洗う前に外しておきます。
4:洗剤液をつけてこする
(写真:Domani)
洗剤液(2Lの水に「超コンパクト液体洗剤」を2g〈小さじ1/3程度〉溶かしたもの)、またはドロ用の部分洗い剤をつけて、ズックブラシでこすります。靴の内側も同様にこすってください。
(写真:Domani)
細部は小さなブラシで、ゴム部分はメラミンスポンジを軽く濡らしてこすります。ひもは洗剤をつけて両手でこすり合わせて洗ってください。
洗剤液をつけるタイミングは水で濡らす前!
【ポイント】
洗剤液は、靴を水で濡らす前につけるのがポイントです。洗剤液をつける前に水で濡らすと泥と水がいっしょに繊維の中に入りこんでしまい、汚れが落ちにくくなるので要注意。
5:すすぎ
ズックブラシでこすりながら、キレイな水で十分にすすいで洗剤を落とします。 最後に消臭・防臭効果のある柔軟剤を使うと、においを抑えることもできるのでおすすめ。柔軟剤を溶かした水にスニーカーを浸し、 数回軽く押してください。
※柔軟剤の使用量…「使用量の目安」が水30Lに10mlの柔軟剤の場合、5Lの水に2ml程度を溶かす。
6:水分を取る
(写真:Domani)
よくすすいで洗剤を落としたら、乾いた布で上履きを包んで全体の水分を取ります。
7:干す
(写真:Domani)
スニーカーの形を整え、陰干しします。肩の部分を曲げた針金ハンガーにつま先をかけて干すと、水切れが早くなります。
とくに気になる頑固な汚れやにおいには…
落ちづらい頑固な汚れはもちろん、とくに夏はスニーカーのにおいなども気になりますよね。そんなときに知りたい2つのポイントをご紹介します。
1:頑固な汚れにはつけおき洗い
(写真:Domani)
頑固な汚れはつけおき洗いで落としましょう。5Lのぬるま湯に「超コンパクト液体洗剤」を10g溶かして、洗剤液を作ります。そこにスニーカーを30分〜2時間つけおきしてください。あとは先ほど紹介した洗濯方法の4つ目の手順からスタートして、同じように洗えばOK。
2:においの応急処置には布製品用除菌・消臭スプレーを
(写真:Domani)
イヤなにおいの原因は、主に菌の増殖。スニーカーをぬいだ後、内側に布製品用の「除菌・消臭スプレー」を噴霧して、においを抑えましょう。
夏アイテムの洗濯方法 3:子どもの夏服
外で元気いっぱい遊んで帰ってきた子どもの服は、汗や泥汚れなど気になるところがたくさん。そんな夏の子ども服を洗うときには、しっかり汚れを落とすこと、除菌・抗菌することを意識するのがポイントです。
子どもの夏服の洗濯方法
1:なるべく早く洗濯して菌の増殖をおさえる
学校や園から持ち帰ってきた汚れたり濡れたりしている衣類は、すぐに取り出してなるべく早く洗濯するのが理想。とはいえ忙しくて手がまわらないときや、次の日に洗濯したいときには、菌が増殖しないように洗濯物を袋から取り出し、 通気性のよいかごに入れるなどして湿気がこもらないようにすると◎。さらに衣類・布製品用の「除菌・消臭スプレー」をしておくのもおすすめです。
2:頑固な汚れは前処理を
食べこぼしや泥汚れなどがついている場合は、液体の「酸素系漂白剤」や液体洗剤を塗布してから洗濯機に入れます。
【ポイント 1】
洗濯するときは、しっかり汚れを落とすことが大切。そのためには、1回の洗濯物の量は洗濯機容量の7割くらいにおさえて詰め込みすぎないようにしましょう。
(写真:Domani)
3:抗菌効果のある洗剤・漂白剤を使う
抗菌効果のある洗剤と、除菌・抗菌効果のある「液体酸素系漂白剤」を併用します。さらに抗菌効果のある柔軟剤も併用すると、抗菌効果が高まります。
4:洗い終わったら、すばやく干す
洗い終わった洗濯物は、なるべく素早く干してください。
【ポイント 2】
たくさんの洗濯物を干すときは、「パラソルハンガー」もおすすめ。
(写真:Domani)
パラソルハンガーはピンチではなく挟むだけなので、干すときも取り込むときも手間が省けて時短になります。
屋外に干す場合は、風で洗濯物が飛ばないように気をつけてください。
最後に「除菌・消臭スプレー」を!
5:衣類・布製品用の「除菌・消臭スプレー」を使って抗菌効果アップ
干している洗濯物、または乾いた後の洗濯物などに衣類・布製品用の「除菌・消臭スプレー」を噴霧すると、 さらに抗菌効果が高まるためおすすめです。
(写真:Domani)
また除菌・抗菌効果のあるスプレーは、毎日は洗えない制服や寝具、布製品のおもちゃ、抱っこひもなどの布製品にも使えます。着用したままスプレーしないように注意しましょう。
汗ジミや頑固な汚れ、においが気になる夏の時期の洗濯物。ブラトップからスニーカー、子ども服まで、皆さんも夏の定番アイテムの洗濯方法をぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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提供元:夏の定番アイテムの見落としがちな洗濯方法|東洋経済オンライン