2020.08.07
コロナ太りの特効薬「やせエアロバイク」5秘訣|ギネス記録更新「レジェンド葛西紀明」が解説
ランニングと同様の効果が得られるエアロバイクは、おすすめのトレーニングです(写真:夢見る詩人/PIXTA)
スキージャンプW杯個人最多出場回数(569回)で「ギネス世界記録」を更新した葛西紀明選手。41歳で自己最高の「個人銀メダル」を獲得し、史上最多の計8回の冬季五輪に出場、48歳の今なお現役選手として活躍する葛西選手は「レジェンド」と称され、国内にとどまらず海外でも尊敬を集めている。
その葛西選手が38年間「企業秘密」にしてきた「疲れない体」と「折れない心」のつくり方を余すことなく1冊にまとめた『40歳を過ぎて最高の成果を出せる「疲れない体」と「折れない心」のつくり方』には何が書かれているのか。本書籍の内容を再編集しながら、最新のインタビューも交えて、その極意を紹介していく。
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外出自粛でも「エアロバイク」なら自宅できる!
スポーツジムやレジャー施設の利用が緩和されたとはいえ、コロナ騒動は一向に安心できるレベルではなく、いまだ自主的にスポーツジムでの運動を避けている人も少なくないのではないでしょうか。
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私自身、国内での合宿が始まったものの、例年に比べれば、圧倒的に「自宅でトレーニングをする機会」が増えています。ジムに行けば運動モードに入りやすい人も、家ではついダラダラしてしまい、運動不足になりがちですよね。
普段、私にとって、欠かせないトレーニングの1つが「ランニング」です。子どものころから、ランニングは日常であり、リフレッシュの手段でもありました。
ただ、今回のコロナ禍で、外出もままならなかった時期にランニング代わりに行っていたのが「エアロバイク」です。
自宅にいながら、ランニングと同様の効果が得られるエアロバイクは、長期化しそうなコロナ禍に、ぜひみなさんに強くおすすめしたい「慢性的なコロナ太り」に効く「特効薬」とも呼べるトレーニングだと、自分自身でやってみて思いました。
やってみて実感したのが、エアロバイクは、自宅でもできるので、「コロナ太り」が気になる人、あるいは、40代以降、運動がなかなか続かない人におすすめということです。
では、私が実際にやってみて実感している「エアロバイクを上手に続けて、コロナ太りを解消する5つのコツ」を紹介します。
エアロバイク1つ目のコツは、「短い時間」からスタートすることと、「あえて毎日やらないようにする」ことです。
「短い時間」で「あえて毎日やらない」のが続けるコツ
【1】「1日10分」「長くても30分以内」で、無理なく続ける
エアロバイクをするなら「長時間続けないと効果がないのでは」と思っている人が多いと思いますが、そんなことはありません。
私の場合、ランニングもそうですが、エアロバイクは「1日10分、長くても30分まで」と決めています。30分以上続けると飽きてきて、次第にストレスになってくるからです。
30分以上行っても問題ありませんが、無理をすると長続きしないので、経験上、「長くても30分でやめる」のがコツだと思います。
また、気分が乗らなかったり、時間がなかったりしたときは、「今日は10分にしよう」「今日はランニングやエアロバイクではなくウォーキングにしよう」など、そのときの体調や状況に合わせて調整することで、無理なくラクな気持ちで続けることができると思います。
【2】「あえて毎日やらない」のがポイント
運動は毎日継続するのがベストではありますが、なかなか難しかったりしますよね。スポーツ選手である私でも、毎日同じことの繰り返しでは、ストレスを感じてしまいます。
とくに普段あまり運動していない人は、「無理に毎日運動しよう」とはせず、運動するにしても、あえて「運動しない日」をつくり、決して「無理はしない」ことも重要です。私もそうしていますが、それでも体力を維持することができています。
みなさんも、「毎日運動しなければならない」とは考えず、「週3回」など、できる範囲で実践してみてください。
3つ目のコツは、「汗をかく爽快感」を知ることです。効率的に汗をかくために、私は「サウナスーツを着て運動する」ことをすすめています。
【3】「サウナスーツ」を着て、効率的に汗をかく
私は、「サウナスーツ」を着て、ランニングやエアロバイクをすることがあります。「サウナスーツ」を着なくても十分に汗をかきますが、サウナスーツを着ることで、さらに大量の汗が出てきます。
大量に汗をかいた後の「爽快感」は格別です。もしかすると、この「爽快感」が「また体を動かしたい!」と思う原動力になっているのかもしれません。頭がすっきりしてリフレッシュ効果も絶大なので、ぜひ試してみてください。
ただし、サウナスーツを着ることで運動量が上がり、疲れてしまったり、逆にストレスにつながったりすることもあるので「無理は禁物」です。とくにこの時期は、室内の温度に注意し、熱中症にはならないよう、くれぐれも気をつけてください。
飽きないために、「日によってやること」を変えよう
【4】日によって「やること」を変える
先ほど、「あえて運動しない日を作る」と述べましたが、仮に毎日運動する場合でも、無理のないように、飽きないように、「日によってやること」に変化をつけるのがおすすめです。
例えば、会社に行ったり、自宅で作業をしたりと、コロナ禍での仕事環境の変化に合わせて、会社に行く日や雨の日は「エアロバイク」、テレワークで朝に余裕があるときは「ランニング」など、臨機応変に内容に変化をつけてみましょう。「今日は何をしよう」と考えることから楽しくなるかもしれません。
いまおすすめした「サウナスーツを着てエアロバイクをする」にしても、毎日やると負担も大きくなるので、「サウナスーツを着てやる日」と「サウナスーツを着ずにやる日」と分けるのもいいと思います。
実際、私自身、コロナ禍での自宅トレーニング中、「月・水・金はサウナスーツを着てエアロバイクをこぐ」ようにし、「火・土は普通のトレーニングウェアで少しラクな運動を」などと心がけていました。
最後のコツは、「テレワークが増える今だからこそ、『朝エアロバイク』がおすすめ」ということです。
【5】コロナ禍だからこそ「朝エアロバイク」がおすすめ
「朝は忙しいから、なかなか走る時間がとれない」という人も多いと思いますが、テレワーク期間中は通勤する時間帯を「朝エアロバイク」や「朝ランニング」に充てることをおすすめします。
「朝エアロバイク」は、頭も体も研ぎ澄まされて「今日も1日頑張ろう!」というパワーが出てくるのと同時に、ストレス解消にもつながります。
また、エアロバイクがいいところは「テレビを見ながら」できること。朝のニュース番組を見ながら、軽く運動するのにぴったりです。
「朝エアロバイク」や「朝ランニング」には1日を楽しく過ごせる要素がたくさんあります。テレワークで朝に多少の余裕が持てるコロナ禍にこそ、おすすめです。「いい習慣」が身につくように、ぜひ一度、挑戦してみてください。
40代は「ストレスを感じない目標設定」が継続のカギ
運動が続けられない理由は、「長時間やらないといけない」「毎日続けなければいけない」というような「高すぎる目標」によることが多々あります。
そこで「ストレスを感じない目標」にすることで、40代になっても、無理なく十分に運動が続けられるようになるはずです。
「毎日やらなければいけない」という義務感を持つ必要はありません。「ストレスを感じない」からこそ、運動も「続けよう」という気持ちになるのではないでしょうか。
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ビジネスパーソンの方々に「ハードな運動」は必要ありませんが、日々、少しでも体を動かすことは「疲れない体」をつくることにも大きくつながると私は感じています。
コロナ禍で家にいる時間が増えているからこそ、また働き方に変化があったからこそ、「継続できる運動の習慣」を身につけるチャンスです。
最近では、低価格で購入することができるので、自宅にスペースがある方は、ぜひエアロバイクを取り入れてみてください。エアロバイクを上手に使えば、「飽きずに運動を続ける」ことができ、結果として「疲れない体」を手に入れることができる──私自身、自粛期間中に取り入れてみた経験から、そう確信しています。
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提供元:コロナ太りの特効薬「やせエアロバイク」5秘訣|東洋経済オンライン