2020.07.02
「在宅で仕事がはかどる」環境作り5つのコツ│デスク周りを整えて自宅を最強のオフィスに
在宅勤務でより仕事効率を高めるには? デスク周りの環境を見直すポイント5つを紹介(写真:jessie/PIXTA)
緊急事態宣言下で一気に普及した在宅勤務。これからの新常態として企業も積極的な取り組みを見せるが、慣れない働き方に戸惑う人も少なくない。自らも在宅勤務者であり、『在宅HACKS! 自分史上最高のアウトプットを可能にする新しい働き方』を上梓した著者が、自宅で仕事効率を高める「デスク周りの環境整備」のヒントを紹介する。
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生産性を上げる1番のポイントは「デスク周り」
今回のコロナ禍において、初めて在宅勤務を経験した人も多かったのではないでしょうか。
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日本生産性本部の調査(※)によると、慣れない在宅勤務のなか、6割の人が仕事の効率が下がってしまったと答えています。必ずしも仕事の生産性は高まったとは言えないようです。
一方で、やはり6割の人が在宅勤務に満足しているという調査結果(※)も出ています。満員電車での通勤もない、人間関係にも気を遣わない在宅勤務を継続したいという人も多いでしょう。そのためにも、やはり「在宅のほうが効率は高くなる」という成果を上げて会社を納得させたいところです。
それにしても、効率が下がった人と、効率が上がった人との違いは何にあるのでしょうか。
私自身、2008年からずっと在宅で仕事をしています。当初は6割の人と同じく、効率が下がりました。しかし、ちょっとした工夫で在宅勤務の効率は格段に高まりました。
その在宅勤務の生産性を上げる1番のポイントが、デスク周りの環境にあります。ここでいくつかご紹介したいと思います。
1. スポットライト効果を利用する
「自宅の机ではなかなか仕事モードになれない」とお悩みの方もいるでしょう。そんな方にオススメしたいのが、照明の使い方です。
部屋全体を暗くして、デスク周りだけスポットライトを当てるように、デスクライトで照らします。そうすると自然と周りが気にならなくなり、注意がデスクだけに向きます。
集中して仕事をするには、自宅の部屋は全体的に明るすぎるのです。
スポットライト(写真:筆者撮影)
通常のディスプレー3個分の大型ディスプレー
2. ディスプレーを大きくする
自宅の机で仕事効率を上げる手っ取り早い方法があります。それはPCのディスプレーを大きくすることです。
今、僕のデスクに乗っているのは49インチの超ウルトラワイドディスプレー。通常のディスプレー3個分の面積があります。これなら、横長の表計算も、ブラウザを開きながらのプレゼン資料作成も、テレビ会議画面を開きながらの議事録作成も、すべて1画面に収まってしまいます。
オフィスではもちろん、こんなディスプレーを設置するスペースはもらえません。自宅だからこそ、自分の思うとおりの環境を作ることができます。多少高い買い物ですが、毎日使うものだと考えれば、費用対効果は高いものだと思います。
大画面ディスプレー(写真:筆者撮影)
3. イスを昇降させて仕事モードで使い分ける
自室や書斎を持たない場合、食卓で仕事をする方も多いでしょう。その際に「長時間集中できない」「疲れる」と思われた方は、食卓そのものではなく、座っているイスに目を向けてください。食卓のイスの多くは、会社のオフィスのイスと違い、長時間座り仕事をしても疲れないようにはできていないのです。
仕事効率を考えるうえで、机と同じか、それ以上に大切な要素がイスです。在宅での生産効率を上げるためには、それなりのイスを用意したいところ。例えばアーロンチェアなどに代表される高級チェアが有名です。ただし、生産性は上がりますが、それなりの出費も余儀なくされます。
最初から高級なイスを買わなくてもいいと思いますが、少なくとも高さを簡単に変えられるイスを用意すべきです。というのも、仕事の内容によって適切なイスの高さが異なるからです。
書類を読み込むときの姿勢と、ネットサーフィンしているときの姿勢、そしてキーボードで入力する姿勢は、それぞれまったく異なります。もしのけぞるようにして資料を読もうとしてもつらいですし、猫背でのぞき込むようにキーボードを打ち込んでいると疲れもたまります。
適切な姿勢は、イスの高さを正しく調整することで実現します。僕は自宅で机仕事を始めるときには、いつもイスの高さの調整からスタートします。
疲れは二酸化炭素濃度から
4. 二酸化炭素濃度を1000ppm以下に抑える
在宅勤務の盲点が、二酸化炭素濃度。1000ppmを超えると影響があると言われています。外気の二酸化炭素濃度は400ppmほど。普段のオフィスであれば、人の出入りもあるので、二酸化炭素濃度はそれほど高くはなりません。
一方、自宅、それもマンションなどの気密性の高い場所でじっと仕事をしていると、空気は入れ替わらず、淀んできます。1時間も仕事をしているとあっという間に1000ppmを超えます。在宅勤務での疲れの多くの部分が、高い二酸化炭素濃度によるものではないかと思っています。
僕はデスクに二酸化炭素濃度計を設置して、リアルタイムに計測し、濃度が上がったらすぐに換気をするようにしています。
5. 香りで気持ちをコントロールする
在宅勤務では、集中したり、リラックスしたり、積極的に自分の精神状態をコントロールすることも重要です。その工夫として僕は「香り」を使っています。
気持ちを引き締めつつ仕事に向かうには樹脂系のフランキンセンス、仕事終わりにリラックスするのにはフローラル系のラベンダーなどを使い分けています。
ほかの人も同席している会社のオフィスでは絶対にできない、自宅だからこそできる環境づくりです。
ここであげた5つのアプローチは、自信を持っておすすめできる即効性のある処方箋です。これからも長く続くであろう在宅勤務の効率を高めるためにも、ぜひ取り入れてみてください。
(※)調査の出所
https://www.jpc-net.jp/research/detail/004392.html ※外部サイトに遷移します
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提供元:「在宅で仕事がはかどる」環境作り5つのコツ│東洋経済オンライン