2020.05.25
深刻化・複雑化する眼の悩みに対応して、目薬も進化中!
---- なんだか目の調子が悪い...。そう感じた時、まずは、ドラッグストアに行ってみるという人も多いのではないでしょうか。目薬コーナーを見てみれば、「疲れ目に!」「充血に!」「目の渇きに!」と、さまざまな効能をうたった多種多様な目薬が並んでいて、ニーズの高さを感じさせます。と同時に、「どれを選べばいいのかわからない」という新たな悩みも。そこで、目薬でおなじみのロート製薬のアイケア研究員さえちゃんに、「目薬とアイケアの今」についてうかがいました。
目薬のトレンドは「これ1本」から「症状特化」へ
パソコンやスマホによるデジタルダメージにより、現代を生きる私たちの「眼の疲れ」は深刻化しています。それは、目薬のパッケージにうたってある言葉にも表れていて、今や、ただの「疲れ目」、単なる「ドライアイ」ではなく、「酷使して蓄積していくつらいつかれ目に」(Vロートプレミアム)、「痛みを感じるようなドライアイ(目の乾き)症状を治す」(Vロートドライアイ)、「年齢や乾きによる眼精疲労。かすみ目に」(Vロートアクティブプレミアム)と、つらさの度合いや原因に特化した、1,000円を超える高価格帯の製品が増えてきています。かつては、疲れ目にも充血にも1本で対応する、オールインワンタイプが主流だったことを考えると、お客様のニーズの変化を実感します。
目薬自体も進化しています。ロート製薬の目薬研究は100年以上の歴史がありますが、特にここ最近は、再生医療事業に力を入れています。たとえば、「幹細胞」(自己複製機能や、別の種類の細胞に分化する能力をもつ特殊な細胞で、再生医療に用いられる)研究からのヒントも、アイケア製品にも応用しようとする試みです。
幹細胞 ※外部サイトに遷移します
目というのは、からだの中で唯一、粘膜がむき出しになっている器官ですよね。そのため、傷つきやすい反面ターンオーバーも速く、ひと晩しっかり寝ればダメージを修復してくれます。その、新たな細胞を生み出す要となる「幹細胞」が、目の角膜と結膜の境界部(黒目の輪郭部分)にあるんです。そしてその角膜幹細胞は、残念ながら年齢とともに減少していくことがわかっています。そこで、幹細胞を活性化できないか、研究を重ねて、角膜のダメージ修復をサポートする目薬を開発しました。コンタクトレンズを外した後にもおすすめしています。
悩みに合わせてチョイス! 目薬の上手な選び方
仕事をしている女性のなかには、乾燥したオフィスに一日中いるため、ドライアイに悩んでいるという方も多いのではないかと思います。ドライアイとは、角膜を覆っている涙に不足部分ができてしまい、角膜の表面が涙で保護されずむき出しになっている状態。ですから、不足部分を覆ってあげれば、乾きは改善されるわけです。ドライアイの原因としては、角膜の状態が悪い、涙液の質の悪化、水分と油分のバランスが崩れるなど人によって様々です。ロート製薬ではこうした「ドライスポットケア」に着目した目薬も提案しています。目のつらさの原因を絞り込んで、それに特化した目薬を選ぶことで、トラブルはより早く改善できるはずです。
イラスト提供/ロート製薬
また、ドラッグストアで売られている目薬は、あらゆる方向から目のトラブルにアプローチする、組み合わせの処方になっているのが特徴です。だからこそ、トラブル対応だけでなく、ふだんから目を健やかに保つためにも、目薬をデイリーに使っていただきたいと思います。
----再生医療が目薬にも応用されているとは! 日進月歩で進化し続ける目薬を上手に使いこなして、瞳の健康を保ちたいですね。次回は、具体的なアイケアの方法について教えていただきます。
ロートネーム:さえちゃん
ロート製薬株式会社 アイケア研究員 薬剤師
※ロートネーム:社内用のニックネームのこと。ロート製薬では社員同士が気軽にニックネームで呼び合う習慣がある。
先生/ロートネーム:さえちゃん(薬剤師・ロート製薬アイケア研究員)
取材・文/剣持亜弥
イラスト/吉岡ゆうこ
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の判断と責任において行なってください。
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提供元:深刻化・複雑化する眼の悩みに対応して、目薬も進化中!|ワコール ボディブック