2016.12.22
“休腸日”で会食続きでも“快腸”に!胃腸を休める3つのポイント
日本美腸協会の代表理事の小野咲です。年末年始はクリスマス会、忘年会、新年会とった会食続きという方も多いはず。でも、外食・暴飲暴食が続くと胃腸に負担がかかり、次の日の体調や仕事に支障をきたします。更に、それが積み重なると、年末太りにもなりかねません。「休肝日」ならぬ「休腸日」を設けて、胃腸を適度に休ませる工夫をご提案します。
年末年始はこんなうんちに要注意!
身体の変化を一番簡単にキャッチできるものが、「うんち」。うんちは別名「大便」とも言います。漢字を崩してみてみると、身体からの大きなお便りと言えます。油っこいもの、アルコール、遅い時間まで普段より多く食べる…そんな生活が続くと、もちろん「うんち」の状態が変わってきます。
そんな「うんち」の観察をして、年末年始は自分の身体の状態をチェックしましょう。
ゆるゆる・下痢
アルコール摂取が多くなると、便秘になる人もいますが、比較的うんちが緩くなる人が多いです。アルコールはソフトドリンクと比べ、吸収もよく、お腹いっぱいの感覚も麻痺してくるため、多く飲めます。したがって、下痢になる方も多いです。
飲む量を減らすことはもちろんですが、温かいものを選ぶことも一つの改善方法ですね。
細くなる・便秘・コロコロ
また、暴飲暴食をすると、うんちが細くなったり、便秘したり、コロコロ状態になったりします。普段の食事と違い、食物繊維の摂取量の低下、味が濃いものの摂取の増加などが原因となっています。そんな時は、食事の間に常温のお水を飲んだり、野菜を多めに摂ったりする対策が大事です。
色とにおいの変化
そして、暴飲暴食や偏ったお食事が続くと、うんちの色やにおいが変化してきます。野菜が不足しがちでお肉中心になると、普段よりもうんちの色が濃くなりにおいが強くなってくるのです。おならの臭いも要注意ですよ。お通じは、通常早くて1日前に食べたもの、遅くて2日前に食べたものが出ていると言われています。うんちの状態で今の身体の状態をチェックして、早めに対策をしましょう。
胃腸を休ませる『休腸日』の過ごし方の3つのポイント
会食続きの期間は合間に腸を休ませる工夫が大事。1日ゆっくり休ませることができなくても朝・昼・晩のできるタイミングで腸にやさしい過ごし方を心がけましょう。
① 会食続きの間の休腸日の朝は、消化のよいフルーツを少量に留める
野菜ジュースより、バナナ半分、みかん1個など生のフルーツを摂ることをおすすめします。暴飲暴食の朝は、身体を起こすためにコーヒーなどカフェインを含む飲み物を飲む人もいますが、カフェインは、より胃腸に負担をかけてしまいます。胃腸を休ませてあげるためにも、お腹いっぱい食べず、少量の生のフルーツをおすすめします。
②休腸日の昼は、お水をたっぷり飲む
胃腸に早く元気になってもらうためにも、常温のお水をたっぷり飲むことが大事です。アルコールを多く摂取した次の日は、身体はカラカラになり、水分を欲している状態です。また、お水を飲むことで胃腸を少しずつ動かすこともできます。
お昼は“お腹がすいてきたら”、ご飯を召し上がってください。“時間になって食べる”という生活は、胃腸をより苦しめてしまうからです。
③休腸日の夜は、善玉菌のエサや、乳酸菌を摂る
夜になってくると前の日の胃腸の疲れも取れてくるはずです。ですから、胃腸により元気になってもらうために善玉菌のエサになるオリゴ糖や水溶性食物繊維を摂りましょう。たまねぎ、大豆、きな粉、はちみつなどのオリゴ糖の多いもの、こんにゃく、海藻などの水溶性食物繊維が多いものがおすすめです。
更に、お腹の調子をより強化するなら、乳酸菌を入れることも一つです。発酵調味料や納豆などの植物性乳酸菌などです。会食がない日は、腸を休めて、パワーアップしてくれるようなものを積極的に摂りましょう。
最後に、緊急的に予防的に使える対策もお伝えします。会食が続いてしまい休腸日を作る日がない場合は、ビオフェルミンなどの善玉菌を増やしてくれる市販の薬や乳酸菌のサプリメントなどを1日前から飲むこともおすすめです。また、どうしても直前にケアをしたい場合は、アルコールの分解をしてくれる肝臓の代謝を上げてくれるようなドリンクなどを飲むことも良いと思います。
さいごに
楽しい時期を快適に過ごすためには、胃腸の状態を気遣い、ほどほどに休ませてあげることが大事と言えますね。会食が続く中でも簡単にできるケアはいくつかありますので、是非、皆様の生活に取り入れて“快腸”で年末年始を快適に乗り切りましょう!
photo:Thinkstock / Getty Images
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