2016.12.18
タフなトレーニングを続けるコツとは?【美女アスリート連載・特別編インタビュー(1)】
学生の頃は部活動でスポーツに取り組んでいたけれど、社会人になったら止めた、という方は多いと思います。しかし働きながらも本格的なスポーツを続けるバイタリティあふれるアスリートがいます。そのタフさを培い、支えてきたものは何なのか? 今回は、美女アスリート連載でおなじみトライアスリートの北川麻利奈さんにお話をうかがいました。
過酷だからこそ好き!トライアスロンというスポーツ
参照元:https://www.instagram.com/marinakitagawa/
――過酷なイメージのあるトライアスロンですが、どんなきっかけではじめられましたか?
友人が始めて一緒にやろうと誘われたのがきっかけです。
私は就職前、水球選手をしていたのですが、オリンピック予選を敗退して終えるという不完全燃焼状態で仕事に就いたんです。仕事には全力で臨んでいましたが、スポーツで得られていたような充実感はなく、どこか悶々とした気持ちで過ごしていました。ですのでトライアスロンをやろうと誘われた時は、すぐに食いつきました(笑)
ゴルフやテニスなど神経系のスポーツよりも、心拍が上がるハードな競技を望んでいたので、トライアスロンはぴったりだったんです。
――心拍の上がる競技(笑)。すごいですね。実際やってみてのトライアスロンの魅力って何なんですか?
トライアスロンの魅力は本当にたくさんあります。
3種目あることに加えて、自身が働きながらレースを目指しているためタイムマネジメントを難しく感じている一方で、課題を見つけて練習計画を立てることの楽しさを感じています。
レースとなると地方や海外に行くので、一緒に旅もできます。そこで出会う海、空、山。そして食事や人は、生活習慣や思考をいつもリセットしてくれますし、原点回帰させてくれるんです。
――3種目って、相当タフなメンタルが必要ですよね?
そうなんです。
でも、トライアスロンを通じて出会えた仲間に支えられています。目標達成への思い入れが強い方が多く、私も多くの刺激を受け、お互いに叱咤激励をし合う日々です。結果が出れば、そのプロセスも含めて心から讃え合い、自分のことのように喜べる関係です。
こういった仲間に支えられて、レースや練習ができることは本当に恵まれていると思いますね。
両親から受け継いだスポーツマインド
――パワフルなその身体と精神力は、どんな風に培われたのでしょう?
参照元:https://scontent.cdninstagram.com/t51.2885-15/e35/14359407_543554359163600_1233896797_n.jpg
小さいときから運動が大好きでした。私の父もスポーツが大好きで。父には私を何かしらの競技のオリンピアンにしたいとずっと言われていたんです。
子供ながらに素直に受け止め、小学生低学年の頃から父が伴走する自転車の横で走り込みをしたり、兄と通っていた野球のリトルリーグに勝つため、夜に素振りをしたり、スイミングに通ったり・・・。
――すごく活発な女の子だったんですね!
近所に運動好きの年が近い仲良しの女の子たちが5〜6人いて、部活動がなかった小学生時代はそのメンバーと鬼ごっこやゴム跳びやバスケットボールなど、夜22時くらいまでずっと外で遊んでいました。
京都で生まれ育ったのですが、小学校の裏に千本鳥居で有名な伏見稲荷大社があったので、放課後はそこでも走り回っていました。
普通なら、夜遅くまで子供だけでいると叱る家庭も多いですが、それを許容してくれる、おおらかな両親から受けた影響は大きいですね。
自分を知っているからこそ、トレーニング継続の工夫を
―ところで、タフな北川さんも、練習したくないときってあるんですか?
参照元:https://www.instagram.com/p/BL2dOx-gAUn/
トレーニングをしていて、気持ちが乗らないことはしょっちゅうですよ(笑) そんな自分の性格を分かっているからこそ実践していることが2つあります。
トレーニング日記
1つ目は、トレーニング日記。今日のメニュー、頑張れた部分、頑張れなかったことに対して、次はこうしようと決めています。目標を毎日確認して自分を奮起させる要素が強いかもしれません。その日記が書けるのがなんか嬉しいんです。
あの時あんな悔しい思いをした、それを克服するためには、そして自分が目標を達成した時に喜んでいるシーンを思い浮かべてみる・・・。そういうことを日々行っています。
お気に入りの音楽を聞くこと
2つ目は音楽。お気に入りの曲を、『トレーニング曲リスト』にまとめて、トレーニング前にスピーカーで流します。よしやるぞ!という気持ちにさせて、ウエアに着替え、ランニングであればそのままイヤホンに付け替えて聴きながら走ることもあります。
ひとたび、トレーニングをはじめると数分前モヤモヤしていた気持ちがなかったみたいにスッキリします!
継続の難しさは、自分との戦いにあると思うので、いかに動き出せるメンタルにするかがポイントです。その方法を自分の中で確立するのがオススメです。
――パワフルな北川さんはメンタルもスタイルも健康そのもの。強さを兼ね備えた、これからの女性の美しさのお手本といえるかもしれません。インタビュー後編では、ライフスタイルで意識していることをお伺いしました!
<お話を伺った方>
■北川麻利奈さん (トライアスロン選手)
水球日本代表(アテネオリンピック強化選手)を経て、株式会社リクルートにて4年間コンサルティング営業に従事。クライアントの経営課題解決における戦略立案、広告、商品開発、人材育成など幅広く行い、営業MVPなど社内表彰を5回受ける。その後出版社にて2年間ファッション誌の広告営業に従事。夫のUS駐在同行のため退職し、1年間NYで生活。帰国後現在はトライアスロンにおいてセミプロ(サプライヤー契約ブランド数社)として活動中。
2014年10月 日本選手権出場
2016年5月 ホノルルトライアスロン女子総合優勝
監修医プロフィール
■石原藤樹(いしはら・ふじき)先生
1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。
・略歴
東京医科大学地域医療指導教授/日本プライマリ・ケア連合学会会員/医師会認定産業医/医師会認定スポーツ医/日本糖尿病協会療養指導医/認知症サポート医
・発表論文
Differential metabolic requirement for initiation and augmentation of insulin release by glucose: a study with rat pancreatic islets. Journal of Endocrinology(1994)143, 497-503
Role of Adrenal Androgens in the Development of Arteriosclerosis as Judged by Pulse Wave Velocity and Calcification of the Aorta. Cardiology(1992)80,332-338
Role of Dehydroepiandrosterone and Dehydroepiandrosterone Sulfate for the Maintenance of Axillary Hair in Women. Horm. Metab.Res.(1993)25,34-36
提供元:タフなトレーニングを続けるコツとは?【美女アスリート連載・特別編インタビュー①】|KenCoM