2018.08.20
「新人営業マン」がやらかす、笑えない失敗7選│メール誤送信、アポ間違い・・・油断は禁物です
外回りや電話といった営業の仕事に慣れてきても油断は禁物だ(写真:よっしー / PIXTA)
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新入社員の中で営業に配属された人は、そろそろひとりで外回りをする機会も増えてくる時期だろう。そして、客先で冷や汗が出るような失敗をしてしまうこともある。
はじめは誰でもミスをするのが当たり前だ。
「勉強のために、取引先病院のオペに立ち会ったのですが、血を見て卒倒。ベッドに寝かされ、看護師さんに介抱されました……」(Mさん、医療機器会社勤務)という新人らしい失敗談はほほ笑ましいかぎりだが、少し慣れてくると、気の緩みが招くミスも増えてくる。それらは経験に関係なく、意識次第で防げるはずだ。
そこで、営業配属直後の新人やその上司から、新人営業パーソンの失敗談を集めてみた。もちろん営業担当だけではなく、会社内で働く内勤の人にも当てはまる項目も多い。まずは自分にも身に覚えがないか、確認してみよう。
はじめは誰でもミスをする
失敗談1 「寄り道したばかりに……」
「商品が入った紙袋がないと気づいた時、血の気が引いた」と話すのは、精密機器会社に勤めるSさん。
取引先から100万円する商品を返品された帰り道。公共料金の支払いで、銀行に立ち寄ったら、うっかり、待合席に商品を置き去りにして帰社したそうだ。
「慌てて取りに戻ったら、銀行で預かってくれていて事なきを得た」そうだが、そもそも、問題なのは、仕事中にプライベートの用事を済まそうと寄り道をしたこと。少なくとも、会社の備品や高額な商品を持ち歩いたまま、寄り道するのは慎んだほうがいい。
失敗談2 「同僚にメールを送ったはずが……」
「これほど2秒前にタイムスリップして戻りたいと思ったことはないです」と話すのは、不動産会社に勤めているEさん。
出先から直帰したいと思ったが、「部長が帰らないと帰れない雰囲気がある」ことから、同僚に「部長、もう帰った?」と確認のメールを送ったという。
「ところが、同僚にメールを送ったつもりが、送り先を見ると、なんと部長の名前が。しかも、直後に、部長から『まだいます』と返信が来ました」
余談だが、筆者も「取材先との調整がうまくいかず困っている」と編集部宛てに書いたメールを、その取材先に送ってしまい、真っ青になった経験がある。業務に関するメールの宛先は、送信前にしっかり確認しよう。
失敗談3 「もう怒られるのイヤなので……」
「ちゃんと訪問していると言うのですが、売り上げ状況を見ると、どう考えても足を運んでいない。問いただすと、やはり行っていませんでした」と話すのは、医薬品メーカーでマネジャーをしているHさん。新人の部下が特定の病院にまったく行かなくなってしまったという。
「あれこれ言い訳するのですが、本当の理由は、どうやら少し対応が遅れたときに医師にしかられたことだったようです。しかし、それで行かなくなったら、営業は務まりません」
営業はしかられるのがつきもの。苦手な人から逃げていては自分も成長しない、と前向きにとらえることが大切かもしれない。
アポの予定は再確認を
失敗談4 「お客様にアポをとりましたよね……」
商談や訪問先が増えてくると起こりがちなのが、アポの勘違い。
「アポをとってお客様のところに訪問したら『約束していないよ』と言われた。メールを確認したら、その日は別のお客様にアポをとっていたことが判明。そのお客様には笑われ、アポをとったお客様には怒られ、さんざんでした」(オフィス用品販社・Iさん)のようなことは、誰でも一度はやることだ。
アポイント先と日時は、前日に改めて確認するのが鉄則。また、初めてのお客様で、事業所が複数ある場合は、「行けばわかる」と考えずに、どこに訪問すればいいかを、事前に確認しておきたい。
失敗談5 「誰も見ていないと思ったので……」
「今どきの若者な感じの新人女性Nさんが配属。ちゃんと営業しているか心配でしたが、悪い意味で、予想を上回った」と嘆くのがOA販社のKさん。ある日、保守担当のスタッフから、「Nさんがイタリアンレストランでサボってる」と聞いたそうだ。
「実は顧客からも同じようなタレコミを受けていたので、問いただしてみると、サボっていることを白状。その日は2時間半もレストランにいたそうです。あきれて物が言えませんでした」
外出先では誰に見られているかわからない。移動中や休憩中でも、自制心のある行動を心掛けたい。
失敗談6 「うまく入れられなかったもので……」
「ちゃんとやらなくてはいけない、という気持ちはわかりますが、限度がある」と話すのは、生命保険会社に勤めるIさん。指摘するのは、配属されてきた新人Tさんの行動だ。
電話セールスをしていた時、留守電メッセージが、時間内に収まらず、途切れることを繰り返していたという。
「そこでやり直していたのですが、何度も何度も同じことを繰り返し、30分以上やり直し続けていたのです。いま考えると、電話セールスが嫌で、時間稼ぎをしていたのかもしれないですけど」
留守電に限らず、1つの業務に時間をかけ過ぎないよう、意識しておきたい。
隠そうとしてもバレる
失敗談7 「ごまかせると思ったのに……」
医療機器メーカーに勤めるEさんは、同じ部署に配属された新入社員がやらかしたトラブルについて話す。
「病院のイベントにメーカーとして参加予定だったのですが、寝坊して参加しなかったんです。しかし、上司に黙っていたらしく、上司が知ったのは、後日、病院の担当者から『〇〇さんが来てなかった』と報告があったから。こっぴどくしかられていました」
寝坊して参加しなかったこともいけないが、もっと問題なのは、上司にその失敗を隠そうとしたことだ。こうしたことが一度でもあると、上司や同僚から信用されなくなる。その代償は大きいと心得よう。
以上の7つの失敗談、心当たりはないだろうか。「1つもない」という優秀な人も、アポイントの間違いなどを油断してやってしまうこともある。いま一度、意識しておこう。
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提供元:「新人営業マン」がやらかす、笑えない失敗7選│東洋経済オンライン