2024.09.17
味覚の秋を制するものはダイエットを制する!?賢い間食のとり方を管理栄養士が徹底解説
味覚の秋は、おいしい食べもので溢れていますよね。「毎年この時期は体重が増える…」そんなお悩みを抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、味覚の秋の落とし穴について、さらにダイエットを制するための賢い間食のとり方について解説します。
味覚の秋の落とし穴とは
味覚の秋の落とし穴は、ずばり、糖質や脂質をたくさん含む食品が多いことです。
秋が旬の食材には、さつま芋やかぼちゃ、栗、ぶどう、りんご、柿などがあります。これら食材には、食物繊維やそのほかの栄養素をたくさん含んでいるといったメリットもありますが、糖質もたくさん含んでいるため、食べすぎには注意しましょう。糖質のとりすぎにより中性脂肪が増えるおそれがあるためです。
また、スイートポテトやモンブランなど秋限定スイーツは、脂質をたくさん含んでいるものが多いことを忘れてはいけません。脂質のとりすぎは、肥満やそのほか健康障害のリスクが高まるため、注意が必要です。
ダイエットを制するための賢い間食のとり方
秋の味覚や秋限定スイーツを間食として食べる機会も多いのではないでしょうか。「気づいたら食べすぎて体重が増えていた…」とならぬよう、あらかじめ、ダイエットを制するための賢い間食のとり方を知っておくとよいでしょう。
今回は食べる量と内容に焦点をあてて、それぞれポイントを解説します。
食べる量
一日に摂取するエネルギー(カロリー)が消費するエネルギー(カロリー)をこえないように、間食も含めて調整しましょう。一般的には一日に200kcal程度が間食の適量といわれています。食べすぎないように一度で食べる量や食べる回数を控えてみてください[1]。
食べる内容
せっかく間食をとるなら、肥満の予防や改善にも効果が期待され、不足しがちな栄養素である食物繊維をとることができると理想的です。食物繊維を多く含むさつま芋や果物などを選ぶとよいでしょう。ただし、おすすめはなるべく素材に近いもの。秋の味覚を使用した「スイーツ」となると、カロリーが高いため注意が必要です。例えば、スイートポテトやモンブランよりも、焼き芋や甘栗など素材そのものを味わえる食品を選ぶことでカロリーを控えることができます[1,3]。
【代表的な間食の1食当たりのカロリー】[2,4]
ポイントをおさえて秋の味覚を堪能しよう
この時期だからこそ味わえるおいしい食材や限定スイーツを思いきり楽しむ日があってもよいでしょう。大切なのは、メリハリ。ダイエットを成功させるためには、日ごろからの意識が大切です。間食の量や内容のポイントをおさえながら、秋の味覚を堪能しましょう。
参考文献(すべて2024年7月12日閲覧)※外部サイトに遷移します
[1] 厚生労働省, e-ヘルスネット, 間食のエネルギー(カロリー)
[2] 文部科学省, 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
【プロフィール】管理栄養士・学術修士(心理学) なかで かおる
一人でも多くの方の心身の調子を整えるため、食と心の領域で活動中。学術修士では、食行動と動機づけに関する研究を実施。栄養疫学と健康心理学を軸に、食の領域では、特定保健指導やジムでの栄養指導、コラム執筆、研究補助等、心の領域では、コーチングセッションやコラム執筆、研究補助等を行う。
記事提供:株式会社Wellmira
『世界中の誰もが、自然に健康になれる社会を創る』をミッションとし、「テクノロジー・エビデンス・専門家ネットワークを活用し毎日の健康を自然にサポートできる社会システムの構築」を目指しています。
株式会社Wellmira ※外部サイトに遷移します