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2023.12.20

平気で「飲むお酢」を買う人の超ヤバい深刻盲点|「これで本当に健康飲料なのか…」驚きの裏側


「健康のためにお酢を飲む」人は多いですが、「お酢の種類」は何を選べばいいのでしょうか(写真:ElenaHramova/PIXTA)

「健康のためにお酢を飲む」人は多いですが、「お酢の種類」は何を選べばいいのでしょうか(写真:ElenaHramova/PIXTA)

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70万部の大ベストセラー『食品の裏側』の著者、安部司氏が開発した8万部突破のレシピ集『世界一美味しい「プロの手抜き和食」安部ごはん ベスト102レシピ』に続き、『世界一美味しい「プロの手抜き和食」安部ごはん2 ベスト107レシピ』が発売され、発売7日で増刷するなど反響を呼んでいる。

『食品の裏側』発売後、全国の読者から受けた「何を食べればいいのか?」という質問に対する答えとして、安部氏が自ら15年かけて開発した膨大なレシピノートの中から、「簡単に時短に作れるレシピ」を厳選したレシピ集だ。

いまなお食品添加物の現状や食生活の危機をメディア等で訴え続けている安部氏が「平気で『飲むお酢』を買う人が知らない超残念な真実」について語る。

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*この記事の1回目:平気で「安い酢」を買う人が知らない超残念な真実 ※外部サイトに遷移します

*この記事の2回目:日本人が知らない「激安のお酢」のヤバすぎる裏側 ※外部サイトに遷移します

*この記事の4回目:日本人が知らない「"外食・惣菜"の安い酢」の裏側 ※外部サイトに遷移します

健康のため「お酢を飲む人」は多いけれど…

「お酢を飲んでいますが、どのお酢が健康にいいですか?」

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「飲むお酢に何度も挑戦しましたが、挫折続きです。どんなお酢なら続きますか?」

お酢の話をすると、私が必ず聞かれるのが、この質問です。

「健康のためにお酢を飲みたい」と考える人は本当に多いようです。

「平気で『安い酢』を買う人が知らない超残念な真実」と「日本人が知らない『激安のお酢』のヤバすぎる裏側」で述べてきたように、お酢には原材料によって「米酢」「穀物酢」「りんご酢」「ワインビネガー」などの種類があります。

「平気で『安い酢』を買う人が知らない超残念な真実」と「日本人が知らない『激安のお酢』のヤバすぎる裏側」 ※外部サイトに遷移します

「黒酢」「玄米酢」というのもありますが、これらは「米酢」の一種です。

私は食については専門だけど、医者でも栄養士でもありませんから、健康についての専門的なアドバイスはできません。

ただ私の立場から言えば、やっぱり「いいお酢」は飲んでもおいしいと思います。

では、私が思う「いいお酢」とは何かというと、「平気で『安い酢』を買う人が知らない超残念な真実」で述べた、「伝統的な製法(上面発酵)」でつくられた米酢です。まろやかで味にコクと深みがあり、飲みやすいです。

「平気で『安い酢』を買う人が知らない超残念な真実」 ※外部サイトに遷移します

鼻にツンときて味がトゲトゲしいのは「安い穀物酢」?

一方、「激安価格の穀物酢」などは、鼻にツンときて味がトゲトゲしく、飲もうとしても、ちょっと喉を通りません。

だから「お酢が飲めない」「お酢が苦手」という人は、まず「お酢選び」を見直してみてはいかがでしょうか。

お酢の健康効果は主に、含まれる酢酸によります。肥満防止効果、高血圧の改善効果、食後血糖値の減少、腸内環境を整える効果などが期待できるとされています。

でも、お酢をそのまま飲んでしまうと、胃腸を荒らすという恐れもあります。だから水や炭酸水で割って飲むのがいいでしょう。

「りんご酢」「ワインビネガー」「バルサミコ酢」などの果実酢も飲みやすいと思います。

健康にいいお酢としてよく知られるのが「もろみ酢」です。

沖縄の地元酒「泡盛」を製造する際に生じる「酒粕(もろみ)」を使ってつくるお酢ですが、「酢酸発酵」を経ないので、ほかの酢と違って酢酸を含みません。

ですから、厳密には「お酢」の分類に入りません。

代わりに「もろみ酢」にたっぷり含まれているのが「クエン酸」です。

このため、ほかのお酢と一味違って、飲みやすいのです。また、一般的に言われる「クエン酸」の効果である疲労回復、血糖値の上昇を抑制する効果、食欲増進効果などが期待できます。

魔法の調味料「たまねぎ酢」には「りんご酢」が合う訳

ほかにも「りんご酢」は「飲むお酢」やドレッシングと相性がいいとされます。

『安部ごはん』で紹介している「魔法の調味料(合わせ調味料)」のひとつに「たまねぎ酢」がありますが、これもまた「りんご酢」が合います。

りんご酢にはりんご由来の「りんご酸」が入っていますが、この「りんご酸」の作用で、味が柔らかくなるのです。

このような感じで、好みや料理に合わせてお酢を選ぶのもなかなか楽しいものです。

ただし、安いものには「裏」「からくり」があることはちゃんと念頭に置いておいていただきたいと思います。

では、どんなお酢を飲めばいいか。

結局は、酢も「嗜好品」なので、好みによって選んでいいと思います。

お酢は「サプリメント」ではない

最近では商品化された「飲むお酢」が流行っているそうです。

私も今回、スーパーやコンビニで見て購入してみましたが、「酸味料」「甘味料」の味がきつくて正直驚きました。「香料」も入っていました。

実際、私がいくつか試飲した市販の「飲むお酢」も使われているのは「安い醸造酢」で、飲んだとたんに「お酢のとげとげしさ」が伝わり、「甘味料」などの添加物の味も強く、「これで本当に健康飲料なのか」と疑問でした。

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「食品添加物の怖い大問題」については、拙著『食品の裏側』で詳しく解説しましたが、はたして「お酢と一緒に添加物をとって、これで本当に健康になれるのか?」という思いをぬぐえませんでした。

お酢は「健康にいい調味料」ではあるけれど、「サプリメント」ではありません。

「お酢さえ飲んでいれば健康になれる」というわけではないのです。

「飲むお酢」を否定するわけではないけれど、苦手な人もいるだろうし、そういう人まで無理に飲むこともないと私自身は思います。

やはり、お酢はいいものを選び、野菜や魚と一緒にとることで、「お酢の本来の力」が発揮されるのではないでしょうか。

日本人は古来、経験的に「お酢の健康増進効果」を知り、上手に食文化に取り入れてきました。

たとえば、アサリやシジミ汁に少量の酢を加えると、貝殻のカルシウムやマグネシウムが溶け出してミネラルの吸収率が上がる、魚を煮るときに酢を加えると、骨まで食べられるなど。

お酢には酢酸の作用でカルシウムを溶かしたり、骨を柔らかくする作用があるのです。

また、お酢には唾液の分泌の促進や食欲を増進させる作用があるし、菌の繁殖を抑える力も強力です。

献立を考えるときは、ぜひ積極的に、健康効果を期待できる「お酢を使った一品」を加えていただきたいと思います。

私が開発した新作『安部ごはん2』でも「超幸せオーラ全開! サーモンの手まり寿司」など、お酢を使った料理をたくさん紹介しています。

『安部ごはん2』で紹介している、安部氏が開発した「魔法の調味料」で簡単につくれる「超幸せオーラ全開! サーモンの手まり寿司」は年末年始にピッタリの逸品(撮影:佳川奈央)

『安部ごはん2』で紹介している、安部氏が開発した「魔法の調味料」で簡単につくれる「超幸せオーラ全開! サーモンの手まり寿司」は年末年始にピッタリの逸品(撮影:佳川奈央)

お酢は野菜や魚介類と相性がよく、お酢を使った料理は自然とヘルシーな一品になります。

ぜひ献立に「おいしいお酢」を取り入れていただきたいと思います。

次回は「"外食・惣菜"に使われる"安いお酢"の裏側」について述べたいと思います。

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*この記事の1回目:平気で「安い酢」を買う人が知らない超残念な真実 ※外部サイトに遷移します

*この記事の2回目:日本人が知らない「激安のお酢」の超残念な真実 ※外部サイトに遷移します

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提供元:平気で「飲むお酢」を買う人の超ヤバい深刻盲点|東洋経済オンライン

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