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2023.11.25

季節外れの暑さが一転「急に寒くなった」根本原因|暖冬になるのか、寒いのか?この冬の最新予報


夏日が続いたかと思うと、急に気温が急降下。この根本原因は何か、気象予報士が解説します(写真右:Lukas、左:8x10/PIXTA)

夏日が続いたかと思うと、急に気温が急降下。この根本原因は何か、気象予報士が解説します(写真右:Lukas、左:8x10/PIXTA)

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今年の11月は、まるでジェットコースターのように激しく気温が変化しました。

11月上旬は、広い範囲で昼間は半袖がちょうど良い暑さとなり、熱中症への注意が呼びかけられるほどでした。しかし一転、11月中旬になると気温が急降下して、冬物のコートが必要なほどの寒さになったのです。

急激な気温変化の原因は何なのか、そして今後の最新予報を解説します。

11月、東京では100年ぶりの高温

11月5日は熊本で最高気温30.0℃を観測し、真夏日となりました。熊本で11月の最高気温が更新されたのは、114年ぶりです。福岡は29.3℃で11月としては観測史上1位、大阪は27.9℃で46年ぶりに11月の最高気温を更新しました。

11月5日の最高気温(出典:weathermap)

11月5日の最高気温(出典:weathermap)

翌6日は、沖縄県の宮城島で31.3℃まで気温が上がりました。11月としては全国で観測史上4番目の高さです。さらに、7日は東京で最高気温27.5℃を観測し、1923年以来100年ぶりに11月の最高気温が更新されました。

最高気温25℃以上の夏日は、半袖の目安であり、熱中症対策が必要な暑さといえます。11月なのに昼間は半袖を着て、こまめな水分補給を心がけるというのは、まさに「季節外れ」です。

異常な高温に植物も驚き、各地で桜が咲いたことがニュースになりました。このように通常とは大きく異なる時期に花が咲いたり、虫が鳴き始めたりすることを「不時現象(ふじげんしょう)」といいます。季節外れの暑さの影響を受けているのは、人間だけではありません。

高温から一転、気温急降下

11月上旬は真夏日や夏日だったのに、中旬は急に冬が来たのかと思うような天気や気温になりました。

11月11日の雲画像(出典:weathermap)

11月11日の雲画像(出典:weathermap)

これは11月11日の雲の様子です。日本海には寒気に伴う筋状の雲があり、雪雲が北日本に流れ込んでいます。11日は札幌、函館、青森など北日本で初雪が観測されました。

13日は、浅間山や伊吹山(いぶきやま)など、東日本や西日本の山で続々と初冠雪が発表されています。

そして、11日は近畿で木枯らし1号、13日には東京で木枯らし1号が吹きました。

「木枯らし1号」は、そのシーズンに初めて吹く、強い北よりの風です。観測が行われているのは東京と近畿のみで、期間や風向など細かい条件は異なります。東京で木枯らし1号が吹くのは、2020年以来3年ぶりでした。

11月13日の最高気温(出典:weathermap)

11月13日の最高気温(出典:weathermap)

冷たい風と寒気の影響で昼間も気温が上がらず、13日の最高気温は全国的に平年を下回りました。

札幌は4.5℃で、12月上旬並みです。関東から九州は15℃前後のところが多く、約1週間前に30℃以上の真夏日だった熊本は14.5℃でした。ノースリーブで過ごせる暑さから一転、昼間も上着が必要な肌寒さになり、服装に悩んだ方が多かったのではないでしょうか。

そして、13日夜から14日朝にかけては、寒気と放射冷却によって強く冷え込み、14日の最低気温は、東日本と西日本を中心に平年より大幅に低くなりました。

11月14日の最低気温(出典:weathermap)

11月14日の最低気温(出典:weathermap)

長野は-0.5℃を観測し、今シーズン初めて最低気温0℃未満の冬日になりました。東京は5.9℃、名古屋は4.8℃まで下がり、ともに12月上旬並みです。水戸や宇都宮、甲府で初霜が観測され、甲府では初氷も観測されました。急な寒さに見舞われて、体調を崩した方もいたようです。

急な気温変化の原因は気圧配置

以下は、全国304地点で11月の観測史上1位の最高気温となった、11月3日の天気図です。南に高気圧、北に低気圧がある「南高北低」で、気温が上がる典型的な気圧配置です。

11月3日の天気図(出典:weathermap)

11月3日の天気図(出典:weathermap)

空気は、気圧が高いほうから低いほうへ流れるため、南から暖かい空気が流れ込みやすくなりました。また、地球温暖化とエルニーニョ現象の影響で、日本付近は地上だけではなく上空まで温度が高くなっています。

このため、11月としては記録的な高温になりました。

一方、以下が東京で木枯らし1号が吹いた13日の天気図です。西に高気圧、東に低気圧がある「西高東低」で、冬型の気圧配置ともいわれます。

11月13日の天気図(出典:weathermap)

11月13日の天気図(出典:weathermap)

等圧線(白い線)に沿って、北よりの風が強く吹き、寒気が南下します。日本付近には、この時期としては強い寒気が流れ込みました。短い期間で対照的な気圧配置になったことが、急激な気温変化をもたらしたのです。

急な寒さは今後も続くのか?

気象庁の3か月予報によると、この冬は全国的に暖冬になりそうです。

3か月予報(12月の平均気温)(出典:weathermap)

3か月予報(12月の平均気温)(出典:weathermap)

3か月予報(1月の平均気温)(出典:weathermap)

3か月予報(1月の平均気温)(出典:weathermap)

平均気温は12月も1月も、北日本から西日本にかけて平年並みか高いでしょう。2月も暖冬になりそうです。日本には北からの寒気が流れ込みにくく、南からは暖気が流れ込みやすいと予想されるためです。詳しくは以下をご覧ください。

(関連記事:今後は寒くなる?気になる秋冬の気温を徹底解説) ※外部サイトに遷移します

平年と比べると気温が高い冬になりそうですが、やはり冬なので寒さ対策は必要です。

11月中旬のように、一時的に強い寒気が流れ込み、急に気温が低くなることがあります。大雪のおそれもあります。暖冬でも、防寒や雪への備えはしておいたほうがよさそうです。

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提供元:季節外れの暑さが一転「急に寒くなった」根本原因|東洋経済オンライン

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