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2023.06.24

「1日の終わりに達成感がない」を変える3分習慣|「朝のベッドメーキング」で生活を落ち着かせる


「充実した朝を過ごせれば、その日1日も充実する」と考える著者が編み出した、短時間でもできる朝の習慣とは(写真:Good morning /PIXTA)

「充実した朝を過ごせれば、その日1日も充実する」と考える著者が編み出した、短時間でもできる朝の習慣とは(写真:Good morning /PIXTA)

「人生は予測不可能だ。思いもしなかった問題がどんどん持ち上がってくる」と感じたことはないだろうか。

人生の高波を乗り越えるために1日の始めの60~90分が重要だと考えているティム・フェリスは、そんな不安を乗り切るための朝の習慣を編み出している。

『「週4時間」だけ働く。』の著者として知られるティム・フェリスが、現代のパイオニア106人に成功の秘密を聞きまくってまとめた本『巨神のツール 俺の生存戦略』の『健康編』の中から、紹介しよう。

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1日の始めの60~90分が重要

朝の習慣について100人を超える人々にインタビューした後、私は多くのことを試み、自分に役立つ習慣を見つけ出した。

私が毎朝実行を心がけている5つの習慣がこれだ。

(1)ベッドメーキング(3分未満)
(2)瞑想(10~20分)
(3)何かしらのエクササイズを5~10回行う(1分未満)
(4)「チタニウムティー」(冗談で付けたが、ぴったりの名前だ)をいれる(2~3分)
(5)「朝の日記」か「5分の日記」を書く(5~10分)

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現実的には、このうち3つができれば「充実した朝を過ごせた」と思うことにしている。そして、充実した朝を過ごせれば、その日1日も充実する。

そう言ったのはおそらく私が初めてではないだろうが、1日の始めの60~90分の重要さを私はそうとらえている。

この時間の過ごし方によって、以降の12時間以上が楽になったり、余計大変になったりする。私は、「合格」基準をわざと低く設定している。

ここに紹介していることは、些細なことのように見えるはずだ。だが覚えておこう。些細なことが肝心なのだ。

この記事では、ベッドメーキングについて紹介しよう。

2011年にカナダのトロントで、私はダンダパーニという名の元僧侶と話す機会があった。

当時、私の人生はかなり取り散らかっており、自分のエネルギーが無数の方向に1ミリずつ向かっているような感じだった。

彼は私に、地に足をつけた生活をするため、まずは寝ていたベッドを整えるようにアドバイスしてくれた。

最初のタスク完了が、次のタスクにつながる

もしあなたが、修行僧のようなまねはちょっと……と思うようなら、まず私は言いたい。

「心を開け、未熟者!」

そのうえで、伝説的な海軍大将ウィリアム・マクレイヴンの言葉を引用したい。

彼は、特殊部隊をあらゆるレベルで指揮した経験を持つ人物で、その中にはウサーマ・ビン・ラーディンを襲撃した統合特殊作戦コマンド(JSOC)も含まれている。

テキサス大学オースティン校の学位授与式で行ったスピーチで彼はこう語った。

もし君が毎朝ベッドメーキングをしたなら、1日の最初のタスクを完了したことになる。それによってささやかな達成感を得られ、次のタスク、また次のタスクと挑戦したくなる。

1日が終わる頃には、1つのタスクを完了したことが、多くのタスクの完了につながっている。

また、自分のベッドを整えることは、些細なことが人生では重要なのだという事実を強調してくれる。

では、私にとっての「ベッドメーキング」とは?

私は「都合の悪いものは隠す」方式を採用している。目標は視覚的にすっきりさせることであり、一流ホテルのそれと張り合う必要はない。

シーツをマットレスの下に折り込むこともしない。大きめのブランケットか羽毛布団をシーツの上にかけてしわを伸ばし、枕をブランケットの下か上に並べて終わり。これだけだ。

自宅で仕事をしている人なら、これは上の役割を同時に果たしてくれる。とくに、寝室や寝室の近くで仕事をしている場合には効果が大きい。

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(私個人の経験だが)周りの混乱を目にすると、自分の内側もかき乱したくなってくる。私は、ホテルに泊まっているときでさえ、自分でこの「ベッドメーキング」をする。

加えて、人生は予測不可能だ。思いもしなかった問題がどんどん持ち上がってくる。

そんな日の高波を乗り切りやすくするコツを私は2つ見つけている。どちらも朝に行う。

A=マルクス・アウレリウスの『自省録』のようなストア派の本を数ページ読むこと、

B=自分にできる範囲で少なくとも2つか3つのことをコントロールすることだ。

ベッドを整えることはできる

もう少し突っ込んで説明しよう。まずはAについて。私の冷蔵庫には、以下のマルクス・アウレリウスの言葉が貼ってある。

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朝目覚めたら、自分自身にこう語りかけよう。

「今日、私が相手をする人々は、おせっかいで恩知らずで高慢で誠意がない。そのうえ嫉妬深くて不愛想だ。彼らがそんな具合なのは、善悪の区別を付けられないからだ。

だが、私は善良なものの美しさと邪悪なものの醜さを見てきており、悪いことをする者にも私自身と似た性質があると気づいている。

血縁があるとか、生まれが似ているとかではなく、同じ心を持ち、それなりに聖なる部分を持っている、という意味でだ。

だから、彼らの誰も私を傷つけることはできない」

Bは、自分にできることをやろう、ということだ。

その日の気分がどれだけ最悪でも、どれほど破滅的な展開になるかもしれなくても、自分のベッドを整えることはできる。

そして、少なくとも私にとってはそのことが、最低最悪の日であっても、崖っぷちに指のつめ1枚でしがみついていて、まだ落ちてはいない、といった感覚を与えてくれる。

自分の意思で行ったことが少なくとも1つはあり、人生のドライブにおいて、ハンドルに置いた片手を支えてくれる何かがある、という感じだ。

1日の終わり、最後に思い浮かべることが、自分がやり遂げたことになる。この習慣が私にとってどれほど重要になったかは、どれだけ強調しても足りないほどだ。

とにかく、まずは自分のベッドを整えることだ。

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提供元:「1日の終わりに達成感がない」を変える3分習慣|東洋経済オンライン

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