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2023.04.29

医師警告!「朝の過ごし方」に潜む"超危険"の正体|「起きたとき、洗顔、朝食…」あなたは大丈夫!?


いつもの「朝の習慣」に潜む健康リスクの正体ついて解説します(写真:buritora/PIXTA)

いつもの「朝の習慣」に潜む健康リスクの正体ついて解説します(写真:buritora/PIXTA)

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生活習慣病、血管、心臓など内科・循環器系のエキスパートで「血管の名医」として知られ、日々多くの患者と接する医学博士の池谷敏郎氏。

テレビ番組『あさイチ』(NHK)、『世界一受けたい授業』(日本テレビ)やラジオ番組などに多数出演し、楽しくわかりやすい解説が好評を博している。

過去15キロ以上の減量に成功し、その減量メソッドを全公開した15万部のベストセラー『50歳を過ぎても体脂肪率10%の名医が教える 内臓脂肪を落とす最強メソッド』に続き、『60歳を過ぎても血管年齢30歳の名医が教える 「100年心臓」のつくり方』を上梓した。

「人生100年時代」を最期まで満喫できるかどうか健康長寿のカギを握る「『心臓の健康』にいい生活」を、運動、食事、メンタルなど、あらゆる観点からアドバイスする1冊で、発売後わずか6日で3刷2万部を突破するなど、大きな話題を呼んでいる。

その池谷氏が「いつもの『朝の過ごし方』に潜む健康リスクの正体」について解説する。

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「朝の生活習慣」にも「心臓病のリスク」が潜んでいる

「朝起きて、日中は仕事や家事などをこなし、夜になったら眠る」。日々、多くの人が当たり前のように過ごしている行動だと思います。

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このような日常生活と「心臓病」というのはなかなか結びつかないものですが、日々、何気なく行っている生活習慣の中で「心臓に負担」をかけていることが、実は数多くあるのです。

朝は休息・リラックスしているときに優位になる「副交感神経」が鎮まって、活動のための「交感神経」が活性化されていきます。それにしたがって心拍数が増え、血圧も上がっていきます。

実は朝起きてからの行動が、知らないうちに心臓に「過剰な負担」をかけてしまっていることも多いのです。

朝は心臓に血液を送る「冠動脈」が傷つきやすい時間帯でもあります。

では、「心臓に負担」をかけている「よくある朝のNG生活習慣」は、どんなものでしょうか。ここでは主な4つを紹介します。

1つめは「起きるとき」についてです。

「朝は目覚まし時計に起こしてもらっている」という人も多いでしょう。寝坊しないために、目覚まし時計は大切なアイテムですが、その「目覚まし時計の使い方」にも注意が必要です。

【NG習慣(1)】「大音量の目覚まし」で飛び起きる

「音が小さいと気づかない」「なかなか起きられない」と、目覚まし時計を大音量でセットしている人はいないでしょうか? 実は「飛び起きるような大音量」はくれぐれも避けたいものです。

突然の大きな音で飛び起きると「交感神経」がいっきに緊張してしまい、心臓はバクバク、血圧もドンと急上昇してしまうことになります。これは「心臓にとって最悪の起床法」です。

目覚まし時計は、なるべくやさしい音にしましょう。また、最初の音量は小さく、だんだん大きくなる「ステップアップ機能」など、心臓に「余計な負担」をかけないような目覚まし時計を使いましょう。

いきなり大音量の目覚まし時計で起きるのは、突然の大きな音で「交感神経」がいっきに緊張してしまい、心臓はバクバク、血圧もドンと急上昇してしまう。実は「心臓にとって最悪の起床法」(イラスト『「100年心臓」のつくり方』より)

いきなり大音量の目覚まし時計で起きるのは、突然の大きな音で「交感神経」がいっきに緊張してしまい、心臓はバクバク、血圧もドンと急上昇してしまう。実は「心臓にとって最悪の起床法」(イラスト『「100年心臓」のつくり方』より)

2つめは、よくやりがちな「起きるや否や、布団をガバッとめくって飛び出す」という行動です。

【NG習慣(2)】起きるや否や、布団からガバッと飛び出す

寝坊してしまったときなど、急いで起きなければいけない場合に「起きるや否や、布団をガバッとめくって飛び出す」という行動をとってしまいがちですが、これもちょっと危険な行動です。

急に起き上がることで、いっきに血圧が上がり、心拍数が増えてしまうからです。これは動脈を傷つけるとともに​、心臓に「大きな負担」をかけてしまいます。

「目が覚めているけど、なかなか布団から出られない」というようなときも同様で、いきなりガバッと起き上がるのはNGです。

忙しい朝でも、起き上がるときは、ゆっくりと起き上がって布団から出ることを心がけましょう。

「冷たい水」で顔を洗っていませんか?

【NG習慣(3)】「冷たい水」で顔を洗う

「洗顔」でも、注意が必要です。

とくに寒い朝、ガタガタ震えながら布団から出て、さらに目を覚まそうと冷たい水でバシャッと顔を洗う……。スッキリしそうな印象ですが、これも「心臓の健康」にはよくないNG行動といえます。

顔にいきなり冷たい水が当たることで心拍数・血圧が急上昇して、心臓に「余計な負担」をかけてしまうからです。

寒い朝の洗顔は、「冷たい水」は避けるようにして、「ぬるま湯」を使うようにしてください。

4つめは「朝食」についてです。朝の生活習慣の中でも、朝食は「心臓の健康」のためにも、非常に大事です。

【NG習慣(4)】時間がないから「朝食抜き」にしている

「朝は時間がないから」といって朝食を抜いてしまう人も少なくないと思います。しかし、朝食を抜くのはNGです。理由は2つあります。

1つは、朝食を抜くと、午前中、空腹感からイライラして「交感神経」が高まってしまいます。それに、お腹が空いて「お昼はまだかな」と気にしていたら集中力も落ちてしまいます。自律神経を整えるためにも、朝食は重要なのです。

もう1つは、朝食を抜くと、昼食後の血糖値が、ガツンと上がってしまうことです。

朝食をとらないと「低血糖」の状態が長く続くので、体は「インスリン拮抗ホルモン」という、血糖値を上げるホルモンを分泌します。そこに昼食をとると、いつも以上に血糖値が上がりやすくなるわけです。

そして血糖値が急上昇すると、インスリンがたくさん出るので、今度は血糖値が急下降します。この血糖値の乱高下は「血管を傷つける大敵」なのです。

ですから「心臓の健康」のためにも、ぜひ朝食は抜かないでほしいと思います。

朝は時間がなくても「朝食抜き」はNG。朝食を抜くと、空腹感からイライラしたり、昼食で血糖値が急上昇したりする。「心臓に負担をかけない朝の過ごし方」として「朝食」は重要である(イラスト『「100年心臓」のつくり方』より

朝は時間がなくても「朝食抜き」はNG。朝食を抜くと、空腹感からイライラしたり、昼食で血糖値が急上昇したりする。「心臓に負担をかけない朝の過ごし方」として「朝食」は重要である(イラスト『「100年心臓」のつくり方』より

さらに、朝食は「内容」にも気をつけたいものです。

「おにぎりだけ」「パンだけ」と、「炭水化物の単品の朝食」は避けるようにしてください。

ご飯の場合は納豆ご飯とみそ汁、パンの場合はヨーグルトと野菜ジュースをプラスするなど、簡単なものでいいので、不足しがちなビタミン・ミネラルや食物繊維、たんぱく質などもとるようにしましょう。

前回の記事「医師が警告!『朝食を食べない人』が超危険な根拠」も参考にしていたただきたいと思います。

「医師が警告!『朝食を食べない人』が超危険な根拠」 ※外部サイトに遷移します

心臓に「余計な負担」をかけない朝の習慣を身につける

何気ないちょっとした行動でも、それが日々重なっていくことによって「心臓への負担」はどんどん大きくなってしまいます。

日常生活の中で、どんなことが心臓に負担を強いてしまうのかを知り、「心臓の健康」を守ることは、突然死を防ぐためにも、とても大切です。

心臓に「余計な負担」をかけない朝の習慣を、少しずつでも身につけていくことができれば、「心臓の健康」にもつながっていきます。

「『心臓の健康』を損ねない朝の習慣」をしっかり理解して、行動に移すことが、人生100年時代を満喫する「100年心臓」を手に入れることにつながる、私はそう確信しています。

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【あわせて読みたい】※外部サイトに遷移します

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提供元:医師警告!「朝の過ごし方」に潜む"超危険"の正体|東洋経済オンライン

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