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2023.03.15

CGMとは?~毎回針を刺さない持続血糖測定器で血糖値を知ろう~


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「CGMは糖尿病の血糖コントロールによい」
「血糖トレンドを把握するために、CGMを使おう」

このような話を聞いたことはあるものの、CGMがなにかいまいちわからない。

今回は、そんなあなたのためにCGMについてお伝えします。簡単にまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

編集&執筆者情報:こちらをご覧ください ※外部サイトに遷移します

CGMとは

CGMはContinuous Glucose Monitoringの略で、持続グルコース測定の意味です。

CGMは腕やお腹などに細いセンサーを刺し、皮下の間質液中のグルコース値を持続的に自動で測定します。血糖値と間質グルコース値はほぼ同じなので、測定を続けると1日の血糖トレンドがわかる仕組みになっています。

ちなみに、間質液は細胞と細胞の間の液体です。私たちが食事から摂ったグルコースは、血管を通して体中に運ばれ、毛細血管から間質液、そして間質液から細胞に移動します。

つまり食事を摂るとはじめに血糖値が上昇し、その後間質グルコース値が上昇するのです。下降の際も同じくまず血糖値が下降し、次に間質グルコース値が下降します。

血糖値と間質グルコース値の動きは、1日という長い目で見れば変化はほぼ同じです。ただし、食後や運動後は血管から間質液にグルコースが移動する時間分、誤差が生まれるのです。

FGMとは

FGMは、Flash Glucose Monitoring(フラッシュグルコースモニタリング)の略です。Flashは、「瞬間」という意味をもちます。FGMは自分で測定した瞬間に、その時と過去数時間分の血糖変動が記録されるのです。

さらに詳しくお話ししますと、FGMは通称名で正式には、isCGM(intermittently scanned CGM)といいます。日本語にすると、間歇(かんけつ)スキャン式持続グルコース測定の意味です。

間歇(かんけつ)とは、 「定期的に物事が起こっては止むような様子」なので、定期的にスキャンすることを表しています。

ところが最近ではほとんどの方がisCGMのことを、FGMではなくCGMと呼びます。CGMといっても、リアルタイムCGMとは限らないのでご注意ください。

SMBGについて

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SMBGはSelf Monitoring of Blood Glucoseの略で、自己血糖測定の意味です。

糖尿病患者さん自身が穿刺具(せんしぐ)を使って、針で指先から血を採取し、簡易血糖測定器で血糖値を測る方法です。

日常生活の決められたタイミングで使用することで、血糖値の変動がわかります。また、低血糖時やシックデイ時は対応の指標にもなります。

関連記事:低血糖の症状とは〜原因・予防・対策までわかりやすく解説〜 ※外部サイトに遷移します

関連記事:シックデイとは?糖尿病との関係と対策をシンプルに解説 ※外部サイトに遷移します

CGMの精度は?

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CGMで測定される間質液中グルコース値は、血糖トレンドを把握するための指標としての精度は高いです。また、日常生活において低血糖を避けられた、という報告もあることから、血糖コントロールに役立つといえます。

ただし、食後や運動後などの血糖変動が大きい時間では、CGMの測定値と実際の血糖値に差が出やすいことも事実です。実は、血管から間質液中にグルコースが移動するのに時間がかかるため、一般的には10~15分ほどの誤差があるといわれているのです。

CGMは、あくまで血糖トレンドを把握するものであり、正確な血糖値を知るには穿刺(せんし)による測定が欠かせません。

持続血糖値測定器(CGM)を使用するメリット

持続血糖測定器(CGM)を使用すると、食事や運動と血糖トレンドの関係を見える化できること、日常生活での高血糖や低血糖状態を見逃さないことがメリットです。

食事や運動と血糖トレンドの関係を見える化すると、日々の生活での改善点に気付けるほか、モチベーションのアップにもつながります。

さらにCGMは日常生活を送りながら使用できるので、診察時の血糖値測定や決められた時間の自己血糖値測定では見逃してしまいがちな、高血糖・低血糖状態に気付けます。

糖尿病患者さんの血糖値は食事や運動、健康状態、薬の量によって激しく変動します。とくに、夜間や早朝など自己測定では難しい時間帯の血糖変動や低血糖を知れる点は大きなメリットです。

低血糖はくり返すと自覚症状がうすくなり、無自覚の低血糖を引き起こす可能性があります。CGMを使用すると、重症な低血糖に陥る事態を避けるための対策をとりやすくなる、といえるでしょう。

まとめ

以上、CGMについてわかりやすくまとめました。

CGMは、上腕などに刺した細いセンサーで間質液中グルコース量を測定し、1日の血糖トレンドを把握するものです。

もちろん穿刺(せんし)による実際の血糖値測定は必要ですが、CGMは日常生活において高血糖や低血糖状態を見逃さないために活用できます。

それでは、当記事があなたの生活の助けとなりますと幸いです。

【参考文献】 ※外部サイトに遷移します

一般社団法人日本糖尿病学会 リアルタイム CGM 適正使用指針

認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク CGM FGM

日本糖尿病学会誌第58巻第9号 Personal CGM および Professional CGM の測定精度の検討

執筆者:副編集長 白石香代子

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山口県立大学家政学部栄養学科卒業後、人材業界を中心にセールスやコンサルタントとして交渉力・語彙力など幅広いコミュニケーションスキルを培う。その後、中国大連にて日系企業のフードアドバイザー、日本人学校の食育セミナー講師として活動。現在、H2株式会社とクリニックでの栄養士業務、特定保健指導を兼任。その他、中国高齢者施設の栄養監修なども手掛けている。管理栄養士、東京糖尿病療養指導士の資格を保有。

記事提供:H2株式会社

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提供元:CGMとは?~毎回針を刺さない持続血糖測定器で血糖値を知ろう~|【シンクヘルスブログ|H2株式会社】

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