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2023.02.13

職場で「敵をつくらない人」が実はやっていること|みんなに好かれようとしなくて大丈夫


(写真:アン・デオール/PIXTA)

(写真:アン・デオール/PIXTA)

「どう頑張っても、合わない」「なぜ、こんな言い方をするんだろう」。職場では、どうしても仲良くできない人がいるもの。しかし、仕事とキャリアをテーマにポンコツが身につけた外資で生き抜く術を、Twitterでシェアするインフルエンサー、へいうさぎ氏は「そもそも、仲良くする必要はあるのでしょうか?」と疑問を投げかける。(本稿は『 世界一やさしい仕事術図鑑』より抜粋・編集を加えたものです)。

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好かれるより、敵をつくらないこと

みんなの助けを借りながら成長する。そのためには、多くの人から好かれる必要があります。ですが、みんなから好かれようとすると「媚びている」「八方美人だ」などと陰口を叩かれかねません。それに、コミュニケーションが苦手な人にとって、みんなに好かれようとするのはハードルが高いでしょう。

何より、自然体でいられないので疲れてしまいます。いきなり、みんなから好かれようとしなくても大丈夫です。それよりもまず、「組織で敵をつくらないこと」が先なのではないでしょうか?

そうはいっても、誰にだって職場には苦手な人や合わない人がいるものです。ただ、だからといって彼・彼女らと敵対する必要はありませんよね? 敵対する人が多くなるほど、自分が損してしまうからです。

私たちがピンチのとき、親しい人が周りにいなければ、それ以外の人に頼るしかありません。そんなとき、周りが敵だらけだと助けを求められませんよね?「この人、苦手だ……」と思うと、アドバイスだって素直にもらえません。苦手な人、合わない人と仲良くするなんて、それだけでストレス……。そんな声も聞こえてきそうですが、問題ありません! 無理に仲良くする必要などないのですから。

では、どうすれば組織の中でうまくやっていけるのでしょうか? まず、いかに敵をつくらないで職場の人とつき合うか、その方法を伝えます。

「あなたのことが嫌い」という人は一定数います。悪いことをまったくしていなくても、です。嫌いというと語弊があるかもしれませんね。「気が合わない」といったほうが正確でしょう。

人間関係では、あなたが何をしても合わない人が1 割いるそうです。そして、行動によっては合う・合わないが分かれる人が7割。ただ、何をしても合う人が2 割もいるそうです。「1:7:2」の法則ですね。

私自身、上司と折り合いが悪くて悩んでいたことがありました。そんなとき、人間関係は「1:7:2 の法則」があると知ってハッとしました。何をしても気の合う人もいれば、気の合わない人もいる。それは、私の努力不足というわけではありません。人間関係のルールみたいなものなのです。

そう考えると、すっと気がラクになりました。「そういう人もいる」と納得ができたことで、合わない人と一緒にいても、相手を無用に嫌ったり、モヤモヤしなくなったからです。

そもそも職場では、さまざまな年代、境遇、価値観の人が働いています。わかり合うことが難しい場所で、気の合わない人くらいいて当然です。人間関係は面白いもので、合わせ鏡のようにこちらが嫌えば相手も自分を嫌います。そうして、不要にいがみ合っていくのです。ですが、「1:7:2 の法則」を考えれば、相手がこちらを嫌いでも、「合わない人」と割り切れるので、自分はそれほど相手を嫌わなくても済むのではないでしょうか? 

敵意を剥き出しにされて笑顔で返せるほどの強メンタルになる必要はありませんが、お互いに合わない人同士、適切な距離感でつき合うことはできるはずです。相手を嫌いにならない。これが、敵をつくらない第一歩と言えるでしょう。

「合わない人」との適切な距離感とは?

合わない人を好きだと思い込むどころか、近づくのさえイヤだという人もいると思います。確かに こちらが心を開いても、中には「これ以上、距離を縮めるのは難しい」と感じる人もいます。

そんな人は、こう考えてみてはいかがでしょうか? 「仕事はチーム戦。だから、チームのコミュニケーションに支障をきたさなければ頑張って仲良くなる必要はなく、最低限のつき合いで大丈夫」。相手を苦手だと思ってしまうと、うまく回らなくなってしまいます。でも、仕事さえ問題なく進めばOK なのですから、仮に相手の性格が悪くても、問題はありません。

もちろんパワハラなどをされていたら問題ですが、ひっかかる言い方をしてきたり、イラっとする程度なのでしたら、ある程度スルーしてみてはいかがでしょう。

「なんで、あの人はこんな言い方をするのだろう」と考えたところで、答えは出ません。なぜなら、「そういう人」だからです。たいていの場合、あなたの仕事に対して指摘しているだけで人格は否定していません。そうした人もいるかもしれませんが、仕事上の関係さえうまくいけばいいのですから、ドライに割り切ってしまいましょう。

逆に言えば、どんなに合わない人であっても最低限の関係づくりは欠かせません。まったく話したことがないのに、困ったときにアドバイスを求めても、「そういうときだけ聞いてくるのか」と思われてしまい、助けてくれないからです。

特別なコミュニケーションはいらない

かといって、特別なコミュニケーションはいりません。「おはよう」「お先に失礼します」の挨拶だけは、怠らない。「ありがとう」「ごめんなさい」だけは伝える。何か困っていそうだったら、声掛けをする。遠すぎず、近すぎず、適度な距離感をキープするだけです。

一緒に仕事をしている以上、お互いに一日中話さずにいられることはありません。それが可能だったとしても、それでは仕事に支障をきたします。話したくないからといって、報告もしないでいるとミスも起きやすくなるでしょう。

無理をして、誰とでもプライベートの話や雑談をする必要はありませんが、仕事上の相談や報告をするうちに、一緒にいるときの居づらさは緩和されていきます。合わない人とは、お互いのテリトリーを侵さない気持ちのよい関係を築いていきましょう。

ちょっと話が逸れるかもしれませんが、職場の人との距離感つながりでもうひとつお話を。職場に不機嫌さんっていませんか? デスクでイライラして、負の感情を撒き散らす人のことです。こうした不機嫌な人が近くにいると、「私のせいかな?」「私のこと嫌いなのかな……」とモンモンと考えてしまいがちですが、その人の不機嫌の理由を自分に探してはいけません。

言われてもいないことを、勝手に想像しない。言われてもいないのに、わざわざ自分が傷つくことはありません。相手の気持ちを想像して、真意を探ろうとしたり、自分に原因を求めても、いい答えは出てきません。誰かが不機嫌を撒き散らしていたら、近寄らないことが一番です。

今すぐ「聞き上手」になる3つのポイント

ここまで、人間関係のルールについてお話ししてきました。いい人間関係を築くためにはコミュニケーションが欠かせません。ただ、そのコミュニケーションが苦手という方は少なくないでしょう。うまく話そうと思うほど、うまく話せなくなる……。

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そんな方は「うまく話そう」と思うより、「聞き上手」を目指すことをオススメします。 相手主導で会話をさせ、「この人、話しやすい!」と思ってもらうのです。たいていの場合、人は「自分の話を聞いてくれる人」を嫌いにはなりません。

もちろん、本当の「聞き上手」になることは簡単ではないでしょう。適切なコメントをしたり、「間」を意識したり──聞くことは本当に奥が深いものです。

ですが以下の3つの「聞く姿勢」ならば、すぐできるはず。

1.  相手のいる方向に体を向けて話を聞く

2. 「そうなんですか!」「すごいですね!」「なるほど!」など、リアクションをとる

3. 「○○のようにすれば良いのですね!」 と、相手の発言をオウム返しする

意識すれば、すぐにできる気がしませんか?「聞く姿勢」を意識するだけで、相手の印象は大きく変わります。想像してみてください。4 月から入ってきた新入社員。いつもニコニコしていて素直。「すごいです!」「そうすれば良いのですね! ありがとうございます!」と、自分の話を熱心に聞いてくれる。

そんな新入社員がいたら可愛く思いますし、困っていれば助けてあげたいと思いませんか?

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【あわせて読みたい】※外部サイトに遷移します

仕事中「なぜか機嫌がいい人」がしていないこと

日本人男性の「時間の使い方」が残念なワケ

「尊敬できない上司」にありがちな10の悪習

提供元:職場で「敵をつくらない人」が実はやっていること|東洋経済オンライン

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