2023.02.09
野菜売り場で買い方が抜群にうまくなるコツ3選|お店そのもののレベルも測れてしまう鋭い見方
お得に買うためのポイントを解説します(写真: sasaki106/PIXTA)
野菜の選び方や保存方法、節約の知恵などの発信がTwitterで人気の「野菜のプロ」青髪のテツさん。53万人のフォロワーに野菜の基本から裏技まで幅広い知識を届けている。実は野菜売り場には陳列のルールがあり、新鮮でお買い得な野菜を選ぶ方法があるそう。著書『野菜売り場の歩き方』の一部を抜粋、再構成して十数年にわたる青髪のテツさんのスーパーの現場経験から、「野菜売り場で見るべき3つのポイント」を伝えます。
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野菜売り場で見るべきポイントは3つだけ
「できるだけ毎日旬の野菜を食べたい」
「スーパーでお買い得な野菜を探すのが大変」
「このスーパーの野菜の鮮度って悪いのかな……?」
もし、そんなことを考えているのだとしたら、野菜売り場を歩くときに意識したいのは次の3点です。
(1)入り口付近の野菜をチェック
(2)常温平台で販売している野菜をチェック
(3)見切りコーナーをチェック
それぞれポイントを解説しましょう
<(1) 入り口付近の野菜をチェック>
多くのスーパーでは、入り口付近に「広告の品」をはじめとしたその時々のお買い得な野菜を配置しています。
人は入店してすぐに単価の低いものをカゴに入れると購買意欲が刺激されて、ついたくさん買ってしまうという特徴があります。
この心理効果を利用して、スーパーは商品を配置しています。
もっとも簡単な野菜売り場の歩き方は、入り口の野菜をチェックして、その時々のお買い得な野菜だけを買うこと。
これだけで野菜の買い物を終えられると節約に繫がります。
<(2) 常温平台で販売している野菜をチェック>
買い物に行くときや献立を考えるとき、いちばん信頼のおける基準は「旬」です。
野菜には季節ごとに旬があります。
季節の旬の野菜は、不思議と「その時期に必要な栄養」が豊富に含まれているのです。
例えば、夏が旬のきゅうりやトマト、ピーマンには体を冷やす効果があり、逆に冬が旬のにんじん、大根、ごぼうなどには体を温める効果があります。
さらに、旬の野菜を選ぶと節約にも効果的です。
旬の時期になると、屋外の畑で育てられる「露地栽培」の野菜が出回ったり、家庭菜園の野菜も収穫・消費されたりするので、供給量が増えて値段が安くなるのです。
とはいえ、現代ではハウス栽培などの技術が発達して、ほとんどの野菜は年中出回るようになっています。
そこで、旬の野菜を簡単に見つける方法があります。
それは、「常温平台のコーナー」に注目すること。
スーパーでは、旬の野菜をより目立つ場所に、旬が過ぎた野菜を目立たない場所に配置するお店が多く、野菜売り場の真ん中を占める「常温平台のコーナー」など、目立つ場所で販売している野菜は旬の野菜やこれから旬を迎える野菜である可能性が高いんです。
逆に、壁際の冷蔵ケースの野菜はオフシーズンの場合が多く、旬の野菜を食べたい方は意識するといいでしょう。
お店全体の鮮度もわかる
<(3) 見切りコーナーをチェック>
「見切りコーナー」をチェックすることで、そのお店の青果部やその他の部門の商品鮮度がわかります。
商品はさまざまな理由で見切りコーナー行きになりますが、その9割は鮮度劣化が原因。
普通のコーナーでは売れないから、撤去して見切りコーナーに回しているので、見切りコーナーの野菜を見ることで通常コーナーの野菜の鮮度がわかります。
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例えば、腐った商品が見切りコーナーに出ているなら、腐りかけた商品が通常コーナーにあるでしょうし、少ししおれている程度で見切りにしているのであれば、通常コーナーには鮮度抜群なものしか置かれていない可能性が高いのです。
また、スーパーにとって野菜売り場の鮮度レベルが下がることは客数や売り上げに影響してきます。
そんな重要な点が管理できていないお店は、お店自体の鮮度も良くない場合が多いです。
そのため、見切りコーナーをチェックすることで、そのお店全体の鮮度が良いか悪いかがわかるというわけです。
ご自宅の近くに複数のお店がある方は、まずは見切りコーナーをチェックしてみるといいですよ。
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提供元:野菜売り場で買い方が抜群にうまくなるコツ3選|東洋経済オンライン