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2022.11.03

糖尿病と白内障の関係〜原因と治療のポイントを徹底解説〜


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「糖尿病と白内障って関係あるの?」
「白内障ってお年寄りの病気じゃないの?」

と思う方も多いのではないでしょうか。

意外かもしれませんが、実は糖尿病によって白内障が起こってしまうことがあります。

そこで今回は、糖尿病と白内障の関係について解説させていただきます。

当記事を読むことで、少しでも糖尿病と白内障に注意を払い、予防と治療に努めていただけたら嬉しいです。

編集&執筆者情報:こちらをご覧ください ※外部サイトに遷移します

白内障の症状〜緑内障との違いを踏まえて解説〜

白内障も緑内障もどちらも眼の病気なので、眼科を受診されたことがある方は耳にしたことがあるかもしれません。また、病気の名前も似ているので、区別もつきにくいと思います。

まず白内障とは、目の中の「水晶体」と呼ばれるもの(カメラのレンズの役割)が濁ることで起こります。カメラでいうとレンズの役割を果たしているものが濁るため、視界が曇ったような見え方となり、目のかすみやぼやけるといった症状が生じます。

また、眩しく感じるような症状(羞明)がみられることも。白内障自体で失明が起こることはないですが、視界が曇ることで物が見えにくくなり視力も低下することが特徴です。

そして緑内障は、視神経の構造になんらかの異常が生じることで、見えない場所(暗点)が出たり、見える範囲(視野)が狭くなったりするような視野の障害が生じる病気です。

このような視野の障害が進行すると視力が低下して失明の危険もあります。また眼圧と呼ばれる眼球の圧力が上昇することで、頭痛や吐き気をきたす場合もあります。

糖尿病が白内障を引き起こす原因

白内障の原因となるものは、

・加齢によるもの

・糖尿病によるもの

・先天的なもの

・目の外傷によるもの

・ステロイド薬剤の長期使用によるもの

など、その他にも様々な原因があります。原因として最も多いのは加齢によるものなので、高齢者の患者さんが一般的に多いです。

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ただ最近では生活習慣の乱れにより、糖尿病による白内障の発症も目立ちつつありますので、ここで少し説明いたします。

糖尿病は身体の血液の中に含まれる「ブドウ糖」の量が高くなる(高血糖)病気です。

この状態が続くと、血液中の「ブドウ糖」の成分が変化して目の「水晶体(カメラのレンズ)」の中に蓄積していきます。そして、「水晶体」の中に蓄積した「成分が変化したブドウ糖」は、「水晶体」の中に水分を取り込もうとしていきます。

結果、水晶体が濁ってしまい、白内障が起こってしまうのです。

つまり糖尿病による白内障は、血液中の糖分が目の水晶体を濁らせてしまうとイメージすればわかりやすいでしょう。

参考記事:糖尿病は生活習慣の改善で予防〜今から食事・運動・生活を見直そう〜 ※外部サイトに遷移します

参考記事:抗糖化とは~老化の原因「糖化」のメカニズムや対策を徹底解説~ ※外部サイトに遷移します

白内障の治療法

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白内障の治療は手術が一般的です。点眼薬(目薬)による薬物療法もありますが、一度混濁してしまった水晶体を治す効果がある点眼薬は今のところ見当たらず、あくまで病気の進行を遅らせる程度なのが現状です。  

手術では濁ってしまった水晶体を吸い取って、「眼内レンズ」と呼ばれる水晶体の代わりになるものを目の中に入れます。そのような手術を行うことで症状を改善させます。

しかし糖尿病による白内障では、加齢によるものと比べて手術後の感染症や目の炎症などの手術後の合併症のリスクが高くなるため、より注意が必要といわれています。

白内障手術の名医とは

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病院のホームページやパンフレットに医師の経歴や、今までの病院全体の手術の実績が載っている場合があります。

そこに、

・一定の数の白内障手術の実績がある、できれば多い

・医師の紹介欄に白内障手術を行っている、得意としているという旨の記載がある

などがあれば白内障手術の経験が多いことを示していますので、経験豊富な医師に手術を受けられる可能性が高いでしょう。

また、患者さんの話をよくヒアリングし、実際に患者さんの身に起こっている事からあらゆる病気の可能性を考えつつ、手術後の具体的な生活のことまでアドバイスをくれる医師も経験豊富といえます。

ただ、医師と患者さんもあくまで人間同士なので相性があります。最終的にはご自身で感じた相性も大切にしても良いでしょう。また、かかりつけ医から医師の世界で知られているオススメの名医を紹介してくれることもあるので、気になることは医師に相談するとよいでしょう。

手術費用の相場

保険の費用負担の割合や手術を受ける眼科によって様々ですが、日帰り手術の場合、片眼で約1万5千円~6万円と幅があるようです。ここに記載している費用はあくまで目安なので、正確な費用は実際に手術を受ける眼科に問い合わせることをオススメします。

まとめ

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白内障は加齢だけでなく、糖尿病が関係しているケースがあることを説明いたしました。

それでは以下に内容をまとめますと、

・白内障とは、目の中の「水晶体」と呼ばれるもの(カメラのレンズの役割)が濁ることで起こるもの

・糖尿病による白内障は、血液中の糖分が目の水晶体を濁らせてしまうことで起こる

・白内障の治療は手術が一般的だが、糖尿病による白内障では、手術後の感染症や目の炎症などの手術後の合併症のリスクが高くなる

説明しました内容に注意いただくことで、糖尿病と白内障における予防・治療にお役に立てば幸いです。

参考文献

・藤澤邦見著(2015):7)水晶体 Ⅰ白内障,小出良平監修,眼科エキスパートナーシング,改訂第2版,株式会社南江堂,東京,72‐74,185.
・阿部早苗著(2013):4章 前房・隅角,眼科ケア編集委員会編,眼科ケア2013年冬季増刊(通巻190号) イラストと写真でじっくり解説 パッとおさらい 目の解剖と病気―眼科スタッフ必読42の部位と52の疾患―,株式会社メディカ出版,大阪,147-156.

・高村佳弘(2017):特集1 白内障・水晶体への多角的アプローチ 糖尿病白内障に対するアプローチ,日本白内障学会,29,45-47.(閲覧日2021年1月4日) ※外部サイトに遷移します

監修:編集長 宮田 亘造

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早稲田大学社会科学部卒業後、証券会社での新規開拓営業、製薬会社でのMRなどを経て香港中文大学MBA卒業。同時に北京大学MBAに交換留学、そして北京語言大学にて漢語修習生として学ぶ。帰国後、Webマーケティングのコンサルティング会社を経て、デジタルと医療の融合が患者への新しい価値提供ができると感じ、H2株式会社に入社。

執筆者:副編集長 白石香代子

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山口県立大学家政学部栄養学科卒業後、人材業界を中心にセールスやコンサルタントとして交渉力・語彙力など幅広いコミュニケーションスキルを培う。その後、中国大連にて日系企業のフードアドバイザー、日本人学校の食育セミナー講師として活動。現在、H2株式会社とクリニックでの栄養士業務、特定保健指導を兼任。その他、中国高齢者施設の栄養監修なども手掛けている。管理栄養士、東京糖尿病療養指導士の資格を保有。

記事提供:H2株式会社

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提供元:糖尿病と白内障の関係〜原因と治療のポイントを徹底解説〜|【シンクヘルスブログ|H2株式会社】

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