2022.08.19
血圧が高い時はどのように対処する?〜方法や注意点を分かりやすく紹介〜
自宅で何気なく測った血圧が、いつもより高くてびっくりした経験はありませんか?
血圧はさまざまな要因で、急激に上がってしまうことがあります。
そこでこの記事では、血圧が高い時の対処法をお伝えしていきます。
血圧を安定させるポイントもご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
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そもそも血圧が上がる原因は何か
血圧が上がる原因ですが、実はかなり数多くあり断定するのは難しいです。
病気が原因で血圧が上がることもありますが、あまり多くはありません。しかも血圧は一定ではなく、些細な刺激ですぐに変動してしまうのです。
過去の研究では、寒さ、便秘、運動不足などがきっかけで血圧が高くなることが報告されており、日常生活の中でも注意が必要です。
また働き盛りの世代の方では、精神的なストレスで血圧が上がってしまうことも。精神的な負担が、身体的にも負担をかけて血圧が上がってしまうのです。
他にもけがをしていたりおなかを壊していたり、痛みを感じている時は身体が危機を察知して血圧は上がります。
血圧が高い時の過ごし方と注意点
血圧が高いときには、身体も心もゆっくりと休めることが必要です。照明が明るすぎない静かな部屋で、休むようにしてください。
けがやおなかを壊して痛みを感じている時は、そちらの治療を行いましょう。痛み止めを使うことも有効です。
また寒い時期は血圧が上がりやすいので、室内の温度を調整するのも良いですね。特に廊下やトイレなど暖房が届きにくい場所では寒さで血圧が上がりやすいので、注意が必要です。
生活習慣が原因で高い方は、規則正しい生活と適度な運動をすることで、ゆっくりとですが血圧は下がってきます。
血圧が高い状態が長期間続くと、体に悪影響が出ますので、早めに対処するようにしましょう。
血圧に負担がかからない寝方
血圧は睡眠状態にも影響されます。
睡眠時間が5時間未満の方は特に高血圧になりやすいと言われています。出来る限り、6~8時間の睡眠を確保するとよいです。
血圧が急に高くなるのはなぜ?
血圧が急激に上がる原因はいくつかありますが、その中でも意外と多いのが「正しく測れていない」ことが挙げられます。
血圧を測る直前に飲食をする、また測っている最中に話したり血圧計をまくときに緩く巻いたりすると、実際の血圧よりも高く測定されます。高い時は、まず血圧を測りなおしてみましょう。
それでも急激に血圧が高くなっているときは、体に不調が起こっている可能性があります。
急な血圧上昇とともに、頭痛やろれつが回らない、体の片方だけ痺れて動かしにくいなどの症状がある場合は、脳梗塞などの命に関わる病気の可能性が高いです。
その他、腎臓が急激に悪くなった時も血圧は急に上がります。もともと持病がある場合は特に注意が必要です。
対処法について
いつもよりも血圧が高めだけれど、特に自覚症状がないときは安静にしてしばらく様子をみるのも手です。
血圧が下がってくるようなら、慌てて病院に行く必要はありません。ですが記録はきちんと残しておいて、次の診察の時に医師に伝えるようにしましょう。
血圧が高く、さらに頭痛やめまいなどの自覚症状もあるときは、なるべく早めに病院受診することをお勧めします。
もし自分で歩けない状態なら、救急車を呼ぶことも検討してください。
即効で血圧を下げる方法はあるのか
テレビやネットで、すぐに血圧を下げる方法が取りざたされることもありますが、あまり信ぴょう性はありません。
しかも高い血圧を急激に下がること自体、身体には大きな負担となります。
病院では点滴をしながら危険な高血圧を速やかに下げることもありますが、大きなリスクを伴う治療でもあります。
血圧は、生活習慣を整えながらゆっくり時間をかけて下げていくほうが安全です。
血圧を安定させるためのポイント
血圧を安定させるためには、まずは血圧測定を同じ時間にするようにしてみましょう。時間を同じにするだけで、血圧が一定になる方もいます。
また、睡眠時間や食事時間、入浴時間をなるべく同じ時間にするようにしてみると、より血圧は安定しやすいです。
ただ、毎日同じ生活を送ることはなかなか難しいと思います。忙しく働いて、帰ってから残った家事を片付けて、日によって寝る時間もバラバラ、という方も多いのではないでしょうか。
そのような場合は測る前に深呼吸をして気持ちを落ち着かせるようにしてみてください。
さらには悲しかったことやイライラしたことは一度忘れて、ゆったりした気持ちで血圧を測るだけでも、血圧は安定してくることがあります。
血圧測定前の時間を、一日の終わりのリラックスタイムと考えられるようになるといいですね。
参考記事:血圧を下げる運動とは〜方法やコツをポイント解説〜 ※外部サイトに遷移します
まとめ
血圧が急に高くなったりすると、身体の調子が悪くなったのではないか…とびっくりしますよね。生活習慣が悪かったのかと、自分を責める方もいるかもしれません。
しかし、まずは血圧を測って「いつもと違う」ことに気づけた自分をほめてあげてください。
そして血圧が高いときには、身体も心もゆっくりと休めることが必要です。しかし頭痛やめまいなどの自覚症状もあるときは、なるべく早めに病院受診することをお勧めします。
なお血圧測定の記録は治療を行う上でも大事なデータとなりますので、残すようにしましょう。
毎日の血圧測定を習慣にして、もしも急に高くなった時には、この記事を読んで冷静に対処して頂けたら幸いです。
【参考文献】
・高血圧診療ガイド2020 日本高血圧学会 高血圧診療ガイド2020作成委員会 文光堂
執筆者:副編集長 白石香代子
山口県立大学家政学部栄養学科卒業後、人材業界を中心にセールスやコンサルタントとして交渉力・語彙力など幅広いコミュニケーションスキルを培う。その後、中国大連にて日系企業のフードアドバイザー、日本人学校の食育セミナー講師として活動。現在、H2株式会社とクリニックでの栄養士業務、特定保健指導を兼任。その他、中国高齢者施設の栄養監修なども手掛けている。管理栄養士、東京糖尿病療養指導士の資格を保有。
記事提供:H2株式会社
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